福島の山々 >> 南西部 >> 博士山 (1482.0m)  
柳津町・昭和村・会津美里町の境界にどっしりと構える秀峰。博士山と
いう面白い山名の由来はその昔、太刀を腰に佩かせて尾根伝いに侍が登
った事からから付いたという見解や、尾根に建っていた近洞寺の山号だ
という見解等がある。手付かずの自然林に覆われ、標高の割りにスケー
ルの大きな沢と険峻な尾根を持ち、樹齢数百年のブナやクロベの大木が
見事。また、絶滅が危惧されるイヌワシの生息地としても知られる。東
北百名山にも選定されている。4月の残雪の時期、5月の新緑とシャク
ナゲ・コブシの時期、10月の黄葉の時期がお勧め。

● 福島の山々 ・・・ 南西部の地図  登山ルート
● マピオン ・・・・ 博士山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 1/25,000地形図:博士山 
● 市町村のサイト ・ 柳津町  昭和村  会津美里町
● 観光協会等 ・・・ 柳津観光協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
博士山
東北百名山 うつくしま百名山 会津百名山

    交通:JR只見線「会津柳津」駅より会津バス「大成沢」下車
マイカー:道海泣き尾根登山口に駐車場あり
所要時間:道海泣き尾根登山口(3時間)山頂(2時間)大谷滝尾根登山口
  山開き:毎年5月第3日曜日
     ※問い合わせは、 柳津町B&G海洋センター(0241-42-2246)
     ※福島県内の山開き日程の一覧

県道32号線(柳津昭和線)の大成沢地区より林道「博士線」を入る。3.5km程で 不動沢林道とのT字路となるので左折し、700m程の所に登山口がある。登山口手前 には乗用車であれば15台程駐車できる駐車場がある。さらに、その下には100台以上 駐車可能と思われる大きな駐車場もある。 登山口には案内板があり、それによると前橋営林署と柳津町とで協定を結び山頂付近の 200ha余りの国有林部分を「博士山郷土の森」として自然林を保護しているようで ある。
(注)5月上旬頃までは残雪があるので、軽アイゼンを用意した方が無難。

博士林道起点 (大成沢バス停) 登山口 (不動沢林道) 案内板
博士林道起点 (大成沢バス停) 登山口 (不動沢林道) 案内板


シダの生茂る湿った登山道を少し登ると道海泣き尾根と水場の分岐地点。 ここから30m程離れた沢に水場がある。(ここより上に水場はないので注意) 水場で喉を潤したところで道海泣き尾根取付き地点より急な登りとなる。 徐々に傾斜がきつくなり、トラロープが張られた急な露岩部などもあるので慎重に登る。 途中、「ブナ樹齢755年」と書かれた見事なブナの大木がある。

登山道 水場と尾根の分岐 水場
登山道 水場と尾根の分岐 水場
道海泣き尾根取付き トラロープ頼りの急登 ブナの大木 (樹齢755年)
道海泣き尾根取付き トラロープ頼りの急登 ブナの大木 (樹齢755年)


さらに登ると「ヒノキ樹齢800年」と書かれたクロベ(ヒノキ科)の大木があり、 そこから少しでシャクナゲ洞門に到着する。 5月中旬から下旬がシャクナゲの見頃だが、1〜2週間前後する場合があり、 尚且つ当たり年と外れ年があるようである。 北側斜面には6月上旬頃まで雪渓が残る。登山口から2時間程登ると大谷滝尾根(近洞寺)コースとの 分岐点(近洞寺尾根)に到着する。分岐点からさらに30分程で社峰に到着する。 社峰はその昔伊佐須美神社(現:会津高田町)があったとされる峰。

クロベの大木 (樹齢800年) シャクナゲ洞門 シャクナゲ洞門近くのシャクナゲ
クロベの大木 (樹齢800年) シャクナゲ洞門 シャクナゲ洞門近くのシャクナゲ
雪渓 分岐点 社峰(1442m)
雪渓 分岐点 社峰(1442m)


社峰から15分程で、一等三角点の標石が置かれた小狭い山頂。 山頂からは北〜北東側の展望がよい。

[参考] 博士山は一等三角点を目当てに訪れる登山者も多い。 福島県には一等三角点は全部で25箇所ある。 県境の他県所有の三角点を含めると31箇所(福島県の一等三角点一覧)。

社峰より望む山頂 山頂 一等三角点
社峰より望む山頂 山頂 一等三角点
北 (飯豊連峰方面) 北北東 (明神ヶ岳方面) 北東 (磐梯山方面)
北 (飯豊連峰方面) 北北東 (明神ヶ岳方面) 北東 (磐梯山方面)


帰りは右手に雄大な博士沢を眺めながら、近洞寺跡を通り、大谷滝尾根(近洞寺)コースを下山する。 近洞寺跡を過ぎても樹齢数百年と思われるどっしりと根を張った大クロベを何本も見かける。 数百年という風雪に耐えてきた歳月を思うとその生命力には驚嘆させられる。 近洞寺跡から30分程降ると太郎平石という3000トンの巨石がある。 巨石から30分程で大谷滝尾根登山口に出る。 大谷滝尾根登山口に出た後は、不動沢林道を駐車場まで1km程の歩きが残っている。

[参考] 通常は傾斜の急な道海泣き尾根コースを上りに、 傾斜の比較的緩い大谷滝尾根(近洞寺)コースを下りに用いるのが一般的。

博士沢 クロベの大木 近洞寺跡
博士沢 クロベの大木 近洞寺跡


博士山は、沢や湿地部、露岩部など育成の環境が様々で、春から秋にかけて多くの種類の花々が咲く。 6月上旬、ご覧のような花が見られた。 他に、道海泣き尾根にはヤエグルマ、社峰付近にはチゴユリやショウジョウバカマ、山頂付近の尾根にはタムシバなども見られた。

ツツジ ナナカマド ゴゼンタチバナ
ツツジ ナナカマド ゴゼンタチバナ
ツクバネソウ マイズルソウ イワカガミ
ツクバネソウ マイズルソウ イワカガミ
アオキ ヤブデマリ ウラジロヨウラク
アオキ ヤブデマリ ウラジロヨウラク



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