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石森山(山域)の中腹にある「いわき市フラワーセンター」はチューリップや菜の花、
熱帯植物、ラン等約六百種類の草花を一年を通して楽しめる。
アスレチックコースや遊具広場などもあり家族連れも楽しめる。
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登山口手前には臨済宗妙心寺派の忠教寺と石森観音堂がある。
石森観音堂の鰐口はいわき市の有形文化財に指定されている。4月中旬、石森観音堂にある枝垂れ桜が美しい。
案内板によると1688年(貞享5年)平藩の家老、松賀族之助概純が立願し、片山重章が寄進したものとある。
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フラワーセンターの少し上に駐車場が3箇所ある。真ん中の駐車場の奥が登山口。
踏み跡のしっかりした登山道を登り始める。
冬枯れの登山道ではアオキやアセビの緑が目立つ。枯葉の絨毯もクッションが効いて心地いい。
5分歩いただろうか。もう頂上である。
山頂には石森道路舗装完了記念と記された比較的新しい社がある。
いわき市の市街地や湯ノ岳、水石山の眺めがいい。
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石森山で展望を楽しんだら、遊歩道を散策してみることにする。
「福島の山々」の遊歩道マップを現地案内板とあわせて参考にしていただければ幸甚である。
駐車場を出て少し車道を歩くと大きな案内板と休憩所、記念石、記念碑がある。
ここからはいこいの道が近いが、車道を少し戻り先ずは石森山近くの千本スギの道から散策する。
その名の通り見事な杉林である。
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小富士岩への道の案内板が見えるので、案内板に従って階段を下りていく。
すぐに洞門岩と夫婦岩(大)がある。椿が満開であった。少し離れたところには夫婦岩(小)がある。
夫婦岩についてここをよく散策するという人達に聞いてみると、
夫婦岩(大)を夫婦岩という人や、夫婦岩(小)が本来の夫婦岩だという人、洞門岩と夫婦岩は同じものだという人など
見解が分かれるようである。ぜひ皆さんにも確認していただければと思う。
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洞門岩と夫婦岩を後にして、小富士岩(絹谷小富士)を目指す。狭い岩塊の頂上からは、二ツ箭山と絹谷富士の眺めがいい。
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小富士岩からさらに進むと次はトラ岩である。案内板ではこの先のつづら折りの坂の途中にある大岩をトラ岩としているようだが、
よく散歩で訪れるという地元の方に聞いてみるとこの奇岩がトラ岩だとのこと。当ページでは地元の方に敬意を表して後者とさせていただく。
(どちらの岩がトラに見えるか皆さんにもぜひ確認していただきたい。)
近くには休憩所もあり、太平洋の眺めがいい。ここからつづら折りの急な坂道を下りるとせせらぎの道に出る。
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せせらぎの道を少し歩くと、たいこ橋。少し離れたところにはあやめ沼と休憩所がある。
あやめ沼はとても小さいので見過ごさないように。案内板で現在地をよく確認し、
いこいの森小道の分岐とさえずりの道の分岐を左に見て、せせらぎの道をさらに進み
林道石森線の近くまでくると二つ沼がある。
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石森林道に出たら、近くの絹谷富士(磐城富士)へと向かう。
案内板には絹谷富士の成り立ちが詳しく書かれている。よく整備された登山道を登るとすぐにごつごつした岩塊の山頂に着く。
数千万年前といわれる海底火山の噴火の名残りを今もとどめるものである。
[ 参考 ] 石森山(磐城山)を磐城富士とする説をよく聞くが、
地元の古老に伺ったところ、本来は絹谷富士のことをいうそうである。本ページでは、後者に従った。
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絹谷富士山頂からの眺望は実に雄大で見事。標高200m余りの低山とは思えないほどである。
東にはいわき七浜の海岸線が美しく見える。
西には湯ノ岳や水石山、北には二ツ箭山の眺めがいい。
11月中旬〜下旬、山頂からの紅葉が美しい。新緑の時期もお勧め。
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春から秋にかけて絹谷富士の山頂付近や登山道沿いには、多くの花々が見られるのでそれを楽しみに登るのもいい。
5月中旬、6月中旬、8月中旬には次のような花が目にとまった。
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絹谷富士近くの「太陽の道」と名づけられたコース。その名の通り、日の光が燦々と照りつける明るい道である。
えぼし岩と休憩所を過ぎしばらく歩くと矢捨岩が見えてくる。さらにあるいて近くまで行き少し笹藪を漕ぐと
頂上に立てる。ここからの眺めもいい。
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遊歩道に戻りさらに先に進み、林道石森線の近くまで下りてくると、恐岩。
恐岩の場所も案内板により異なるので、自分で確認していただきたい。
寒い冬だというのにアセビは奇麗な白い花を鈴なりに咲かせていた。
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恐れ岩から車道に出る。すぐ近くにしずかの道の入口がある。
新しい案内板と古い案内板があるのでよく確認して、ここから乙女の沼を目指す。
静まりかえった杉林の中を暫く歩き案内図が見えてくると乙女の道との分岐。
乙女の道への分岐を右に見て、少し進むと乙女の沼がある。
近くにはテーブルと椅子がある小広い場所があるので家族やグループで休憩もできよう。
ここからさらに先に進むとカラ松の小道と滝岩の道の分岐となる。
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ここからさらに先に進むとカラ松の小道と滝岩の道の分岐の所にはほとけ岩がある。
案内板の場所は少し違っているので気をつけてほしい。
ここからカラ松の小道を散策して野鳥観察舎に下り、松岩を眺めてまたここに戻ってくる。
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案内板にて滝岩を確認するが、案内板により場所が異なる。
途中紅葉の道への分岐を右に見て直進する。
通りかかった人に滝岩の場所を聞いてみると随分離れている。
ここの滝岩もご自分で確認していただきたい。
滝岩を見たらそこから急な坂道を登って車道にでる。近くには太郎松の道の入口があるので
散策してみる。なるほど少しあるくと立派な松が数本見えてくる。
古い案内図が置いてあるので見てみるとどうやらこの辺だがどれが太郎松だろうか。
果たしてもう枯れてしまったか。
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最後は、最近整備された椿の森小道を散策する。石森山遊歩道とは厳密に言えば違う区域になるが、
吊橋などがありここも面白い。
フラワーライフ館前の芝生の広場から階段を下りて建物の裏側に回り込むように進むと
森のかけ橋と名付けられた吊橋がある。ここをわたり、湿生植物園や椿の森小道を散策し
せせらぎ水路沿いに戻ってくる。近くには子供の遊び場もあるので家族連れて楽しめる。
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