福島の山々 >> 北東部 >> 十万劫山 (428.6m)  
福島市の東にどっしりと構え、標高の割りに貫禄が感じられる歴史ある
名山。昔は雨乞いの山として、近年は十万劫ハイキングコースの一部と
して近隣の住民に親しまれている。十万劫という名前の由来は名僧行基
がこの山で一夜の宿をとった時「この地は聖地なり、永劫に鎮まり慈悲
を垂れ給え」と祈念して地蔵尊を老松の根本に安置したことによると云
われている。また、仏教世界で最も長い時間を表すのが「劫(こう)」
で、一説によれば42億年とも云われ、地球の年齢に近い。十万劫はそ
の十万倍で、420兆年という人間には想像も出来ない時間となる。

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十万劫山
ふくしま遊歩道50選

    交通:JR「福島」駅より、福島交通バス「花見山入口」下車、徒歩20分
マイカー:登山口付近の駐車スペースを利用
所要時間:高倉登山口(1時間)山頂(40分)高倉登山口
他登山口:西側3箇所、南側2箇所、北東側2箇所程度
    (東側にある天徳寺付近の登山口が最短)

十万劫山の西には花見山公園があり四季を通じて様々な花を楽しめる。今回の 登山口はこの花見山公園の少し北にある地区の集会所の通りの林道を真っ直ぐ行った所にある。 桜の花が見頃の時期(4月上旬頃〜中旬頃)は周辺道路のマイカー通行が 規制される場合があるので注意。 花見山公園周辺には「ふくしまの遊歩道50選」に選ばれた、散策路「花見山散策コース」、 「野鳥とのふれあいコース」、「しのぶの細道コース」がある。「花見山散策コース」は 写真家の故・秋山庄太郎氏が愛した場所でもある。

花見山公園 登山口へ橋を渡る 登山口
花見山公園 登山口へ橋を渡る 登山口


雑木林の中の登山道を登る。案内板等は無いが踏み跡はしっかりしている。 尾根に出ると幅の広い道と出会う。バイクのタイヤの跡などがあるのでモトクロス バイクでここを通る人もいると思われる。アンテナが見えてくると頂上は近い。

登山道 登山道(尾根) アンテナ
登山道 登山道(尾根) アンテナ


山頂には見事な松と社があり、雨乞い祈願で人々が登った往時を偲ばせる。 社には雷神、金剛山、三峯山の碑が祀られている。 行基が登った頃は周りの木々が少なかったのだろうか、今は 展望は東側(御幸山、霊山方面)に少しあるのみ。

[ 追記 2009.02.01 ] 山頂手前の山林が伐採され、西側の展望もよくなったようです。 「読者からの登山情報など」をご覧ください。

山頂 三角点 東側のみの展望
山頂 三角点 東側のみの展望
雷神 金剛山 三峯山
雷神 金剛山 三峯山



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