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県道67号線(中野須賀川線)を滑川沿いに須賀川市側から北上すると滑川砂防ダムがある。
滑川砂防ダムからの八幡岳は新緑や紅葉が美しくふくしま緑の百景に選定された景勝。
ここから1.5km程北上すれば笠ヶ森山の「登山道出口」。不法投棄防止の為、監視カメラが設置されている。車道も狭いことから
ここの退避スペースへの駐車は避け、さらに500mくらい北上して駐車スペースのある「登山道入口」へ駐車したい。
普通車であれば5〜6台くらいは収容できそう。
[ 参考 ] ■県道67号線(中野須賀川線)にはゲートが設けられており、諏訪峠を挟んだ一部区間が冬季閉鎖になるので注意のこと。
■「うつくしま百名山」のガイドブックなどでは諏訪峠からのルートが紹介されているが、藪こぎを覚悟しなければならない。(最新情報は要確認)
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8月中旬、登山道入口からの道は少し藪状態。鉄パイプ製の橋を渡りいよいよ登山開始。
比較的広い道は鶏峠を越えて行き交う人々で賑わったかもしれない往時の名残りだろうか。
湿った薄暗い林の中を好む草花が目立った。
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2箇所目の沢を渡ると南に大きく進路を変える。2万5千図記載のコースより少々南側に回り込む。
高度830m付近まで登ると、山頂方面と登山道出口方面(下山道)との分岐。
8月中旬、登山道沿いにオクトリカブトが随分と見られたが花は少々見ごろを過ぎて名残り咲き。
オクトリカブトの綺麗な青い花にみとれていると、一匹のタヌキが威嚇の為か走り寄って来て笹藪の中に消えた。
突然の珍客に驚いたが、小動物と出合うのも豊かな山の証だ。
ここからは指道標に従い右に折れ、2万5千図記載のコースとは少々異なり、鶏峠の手前から尾根を目指す。
山頂へはそのまま尾根を直登せずトラバース気味に北東に一度進路を変えて登る。
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山頂には名物の大きな反射板が2つある。強風にも十分耐えられる鉄骨製の非常に頑強な造り。
看板には「テレビ中継用反射板 福島中央テレビ」の文字。
三角点は西側の反射板の足元から少し離れた所に少々埋もれ気味にあった。
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テレビ電波の中継用反射板がある頂上だけあって展望は見事。
北側には飯豊連峰、猪苗代湖、磐梯山、吾妻連峰、安達太良連峰、大将旗山、額取山、高旗山。
東側には郡山盆地(安積平野)の先に阿武隈山地。南側には八幡岳の先に那須甲子連峰。
霞み見える猪苗代湖と磐梯山の眺めはなかなか趣があり、お茶を飲みながら時間の経つのも忘れ山頂に長居してまった。
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薄暗い湿った登山道とは異なり、
山頂には日当たりを好む植物が花を咲かせていた。特にクサボタンが綺麗だった。
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下りは登山道出口へ向かう。830m地点の分岐では、登山道入口からの道を左に見送り、直進して下山道へ。
トラバース気味に進んで沢を二つ渡る。しばらくすると東へ大きく進路を変えて沢の音を聞きながら下る。
見事なブナの大木を過ぎて沢を渡ると金喰川と出合う。
川に架かった濡れて滑りやすい丸太製の橋を慎重に渡り、薄暗い雑木林の中を登っていく。
車道と出合えば、登山道出口。
[ 参考 ] 8月中旬、登山道出口でイヨシロオビアブ(別名:メジロ、オロロなど)の襲撃を受けた。
虫よけスプレーや蚊取り線香等の忌避剤はあまり効かない時もある。夏場の早朝や夕方には活発になるので注意したい。
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