福島の山々 >> 南東部 >> 小富士山 (446m)  
棚倉町から西へ3km余りの所、祝部内(ほうりゅうち)地区と小菅生
地区にまたがるように座している。小富士山という名前にふさわしく、
南麓には浅間神社の拝殿、山頂には奥の院となる石祠が鎮座している。
主祭神は木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、相殿神は父神
の大山祇神である。拝殿付近、奥の院付近とも丁寧に草刈りが行われ、
ゴミ一つ落ちていない。山麓の住民から大切にされてきた信仰の山であ
る。新緑や紅葉を楽しみながらゆっくりと登りたい。残念ながら富士山
のような裾野を広げた山容を望めるポイントは限られるようである。

● 福島の山々 ・・・ 南東部の地図  登山ルート
● マピオン ・・・・ 小富士山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 1/25,000地形図:磐城金山
● 市町村のサイト ・ 棚倉町
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
小富士山
うつくしま百名山

    交通:JR水郡線「磐城棚倉」駅より、徒歩1時間またはタクシー利用
マイカー:登山口に駐車スペースあり
所要時間:登山口(10分)二俣(20分)山頂
他登山口:小菅生側にも登山口がある


棚倉町の中心部から3km余り西へ進に祝部内(ほうりゅうち)地区に入る。 車道の右手に立派な石の鳥居が見えてくる。石柱には「村社 富士浅間神社」と刻銘されている。 傍らには教育勅語の石碑も建っている。ここから北側へ小川に沿った道を入って行くと社殿と駐車スペースがある。 境内にある杉の大木がこの神社の長い歴史を物語っている。 救荒植物として植えられることが多いヤマナシも実を付けていた。 砂防ダムの奥にはこれから登る山頂が少しだけ顔をだしている。 指道標に従い拝殿の左手よりガードレールの付いた道を登ってゆく。

[参考] ■教育勅語は1890年(明治23年)に明治天皇のお言葉として公布されたもの。 「朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ・・・」は、 戦前の教育を受けられた昭和一桁生まれくらいまでの方であれば記憶している方も多いだろう。 帝国主義が蔓延する世界情勢のもと富国強兵を進める明治政府や軍部が喜びそうな内容であるが、 知育と体育が偏重され徳育が軽視されがちな現代を憂う時、十二の徳目などは限定的に評価されてもよいかもしれない。 ■救荒植物(きゅうこうしょくぶつ)は、飢饉などで食料が不足した時の非常食として利用される植物。

鳥居 教育勅語の碑 川沿いの道を入る
鳥居 教育勅語の碑 川沿いの道を入る
登山口と駐車スペース 拝殿 十上沢砂防ダム
登山口と駐車スペース 拝殿 十上沢砂防ダム
拝殿の左側へ進む 指道標 ヤマナシ
拝殿の左側へ進む 指道標 ヤマナシ


ガードレールの付いた道を200mほど登ってゆくと杉林になる。四輪駆動車であればここまで入れるだろう。 杉林の中の登山道は小さな沢を登ってゆく。すぐ左手に水場もある。ウワバミソウが群生している。 大山祇神の石碑を過ぎて、落差1mくらいの水量の少ない斜滝を越えるとやがて沢が二俣に分かれる。 ここには登山口の指道標が掛けられている。沢から離れ、尾根に取り付いて登ってゆく。

ガードレールのある道 杉林の中へ 沢沿いの登山道
ガードレールのある道 杉林の中へ 沢沿いの登山道
大山祗神の石碑 指道標 尾根に取り付く
大山祗神の石碑 指道標 尾根に取り付く


少々急登だが雑木林の中の気持ち良い登山道である。9月下旬、足元のツルリンドウがルビーのような美しい赤い実を付けていた。 着実に高度を稼げば二俣から20分ほどで山頂。 山頂には浅間神社の奥の院となる立派な石祠が鎮座している。 主祭神の木花咲耶姫命は五穀豊穣の女神でもあるという。 綺麗に草刈りされた山頂は山麓に住む人々がこの山を大切にしている証。 人懐っこいアゲハチョウがしきりに私の回りを飛び回る。歓迎されているようで嬉しい。 体力と時間に余裕があれば小菅生への登山道を下りてみるのもよいだろう。

尾根上の道 ツルリンドウ 山頂
尾根上の道 ツルリンドウ 山頂
方位盤 アゲハチョウ 小菅生への降口
方位盤 アゲハチョウ 小菅生への降口


山頂からの眺望もなかなかよい。南の八溝山塊は圧倒的な存在感がある。 西には関山の三角形が美しい。条件が良ければ那須連峰も遠望できるだろう。 北には安積平野(中通り)が広がる。9月下旬、水田地帯が黄金色に輝き美しい。

南(大笹山、高笹山、鬼ヶ煩) 南西(八溝山、大竹山) 西(天狗山)
南(大笹山、高笹山、鬼ヶ煩) 南西(八溝山、大竹山) 西(天狗山)
西北西(関山) 北西(富士見山、大戸岳) 北北西
西北西(関山) 北西(富士見山、大戸岳) 北北西
北(烏峠、磐梯山、吾妻連峰) 北東(蓬田岳) 北東(雲五郎岳)
北(烏峠、磐梯山、吾妻連峰) 北北東(蓬田岳) 北東(雲五郎岳)



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