福島の山々 >> 北東部 >> 箕輪山 (1728m)  
南北に10km余り連なる安達太良連峰の北部に位置する最高峰。広葉
樹林帯(ブナ)や針葉樹林帯(カラマツ、キタゴヨウ、ウラジロモミ)
の中を着実に高度を稼ぎ、森林限界を越えて活火山の安達太良連峰らし
いガレた山頂に至ると、筆舌に尽し難い雄大なパノラマを堪能できる。
横向温泉からの登山口を利用する場合、連峰北端の鬼面山と合わせて登
ると周回コースを比較的手軽に計画できる。安達太良連峰は冬期登山も
人気があるが、冬場は箕輪スキー場のリフトを利用すればかなりの高度
を稼げる。健脚向けには箕輪山〜鉄山〜安達太良山〜和尚山の縦走コー
ス等も考えられる。

● 福島の山々 ・・・ 北東部の地図  登山ルート
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● マピオン ・・・・ 箕輪山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 1/25,000地形図:安達太良山 
● 気象庁 ・・・・・ 各火山の活動状況  防災情報  週間火山概況
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● 市町村のサイト ・ 猪苗代町 福島市
● 観光協会等 ・・・ 猪苗代観光協会  福島市観光物産協会
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● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
箕輪山
うつくしま百名山(安達太良連峰として)

    交通:JR磐越西線「猪苗代」駅より、タクシー利用
     JR東北本線「福島」駅または「二本松」駅より、タクシー利用
マイカー:横向[下]登山口付近に3〜4台の駐車スペースあり
     横向[上]登山口付近に6〜7台の駐車スペースあり
所要時間:横向[下]登山口(2時間)箕輪山(1時間)鬼面山(30分)旧土湯峠(20分)横向[上]登山口
他登山口:野地温泉登山口、その他(塩沢登山口、沼尻登山口など…安達太良山の各登山口を参照)

横向[下]登山口 (登山口標高:約1050m、所要時間:山頂まで2時間)

国道115号線(土湯道路)の土湯トンネル西側出入口と横向大橋の間から県道70号線(福島吾妻裏磐梯線)に入る。 中の湯旅館やプルミエール箕輪への入口を見送り、200mほど進むと左カーブとなる。ここが横向[下]登山口。 登山口に2〜3台、県道を挟んだスペースに2〜3台程度駐車できる。ここからブナなどの根張りが目立つ登山道を登り始める。 登山道は箕輪スキー場のゲレンデに沿った形で、樹林帯の中にゲレンデとは20〜30mほど距離をおいて北側を通っている。 登山道沿いにはチシマザサが目立つ。 ゲレンデの作業道と2度交錯し、大きなスキーリフト機械棟を右に見送ると頭上が開けてくる。 9月上旬、登山道沿いにエゾリンドウが沢山見られた。

横向大橋付近から望む箕輪山 横向温泉「中の湯旅館」入口 プルミエール箕輪入口
横向大橋付近から望む箕輪山 横向温泉「中の湯旅館」入口 プルミエール箕輪入口
横向[下]登山口 根張りが目立つ登山道 スキーリフト機械棟
横向[下]登山口 根張りが目立つ登山道 スキーリフト機械棟
エゾリンドウが咲き誇る登山道 エゾリンドウ リフト最上部
エゾリンドウが咲き誇る登山道 エゾリンドウ リフト最上部


ゲレンデ最上部付近ではカラマツが目立つようになり、さらに高度を上げるとウラジロモミに変わる。 冬場の強風の影響により、風下(東側)にのみ枝を伸ばした旗状偏形樹とよばれる樹形が目立つ。 登山道は粘土質で滑りやすいので、雨天時は注意が必要だろう。 西側に、磐梯山や秋元湖、吾妻連峰の眺めがよい。 1600m付近まで登ると森林限界となり、シャクナゲや矮小化したキタゴヨウ(ヒメコマツ)が目立つようになる。 リンドウもエゾリンドウよりもエゾオヤマリンドウが目立つようになる。 山頂が近づくとガレた道に変わる。鬼面山への指道標を過ぎると間もなく山頂である。 三角点は山頂から東へ続く踏み跡を100mほど行った所。少々藪状態なので、背の低い子ども等は注意が必要。

[参考] ウラジロモミは、モミ、シラビソ、オオシラビソ等に似ているが、 樹形(上部がクリスマス・ツリー状)や枝(無毛)、葉(先が浅く二裂、裏の気孔帯が白)の様子で区別。

ウラジロモミ(樹形) ウラジロモミ(樹肌) ウラジロモミ(葉)
ウラジロモミ(樹形) ウラジロモミ(樹肌) ウラジロモミ(葉)
磐梯山 秋元湖 吾妻連峰
磐梯山 秋元湖 吾妻連峰
矮小化したキタゴヨウ(ヒメコマツ) 指道標(鬼面山分岐) 鬼面山を眼下に望む
矮小化したキタゴヨウ(ヒメコマツ) 指道標(鬼面山分岐) 鬼面山を眼下に望む
箕輪山山頂 指道標 三等三角点(1718.4m)
箕輪山山頂 指道標 三等三角点(1718.4m)


遮る物の何もない広い山頂からの雄大な眺めと開放感は実に見事。 安達太良連峰は風の通り道となっており、強風が吹き荒れることが多いので注意。 南側には、鉄山の奥に安達太良山の山頂部の岩峰や荒涼とした沼ノ平が見える。 西側には、磐梯山や裏磐梯、飯豊連峰、吾妻連峰のパノラマが広がる。 三角点付近からは北側の眺望がよく、福島盆地や蔵王連峰、阿武隈山地北部を望める。

南東(二本松市、薬師岳) 南(鉄山、安達太良山) 南西(川桁山、猪苗代湖)
南東(二本松市、薬師岳) 南(鉄山、安達太良山) 南西(川桁山、猪苗代湖)
南西(猪苗代湖、磐梯山) 西(秋元湖、飯豊連峰) 北西(吾妻連峰)
南西(猪苗代湖、磐梯山) 西(秋元湖、飯豊連峰) 北西(吾妻連峰)


山頂で眺望を十分堪能したら、鬼面山を経由して、横向[上]登山口へ下山する。 山頂から鬼面山分岐の指道標があった所まで戻り、ここから北進して鬼面山を目指す。 初めは少々藪っぽい個所が目立つ。 北側の眺望が大変よいが、登山道は粘土質の滑りやすい状態が暫く続くので足元に注意。 箕輪山頂から45分ほどで、箕輪山と鬼面山の鞍部。ここからガレた登山道を登り返す。 鞍部から15分ほどで、鬼面山の山頂。

指道標 少々藪気味の登山道 滑りやすい登山道
指道標 少々藪気味の登山道 滑りやすい登山道
北西(鬼面山、高山、吾妻小富士) 北(蔵王連峰) 北東(福島盆地)
北西(鬼面山、高山、吾妻小富士) 北(蔵王連峰) 北東(福島盆地)
指道標(鞍部) ガレ場を登る 鬼面山山頂
指道標(鞍部) ガレ場を登る 鬼面山山頂


小広いガレた山頂からは360度の大展望。特に、箕輪山のスケール感がよい。 安達太良連峰の北端のピークだけあって、三等三角点のある場所に立てば、箕輪山より吾妻連峰や福島市が間近に見える。 箕輪山の山頂同様、鬼面山山頂もやはり風が強い。

磐梯山 西吾妻山 東吾妻山、高山
磐梯山 西吾妻山 東吾妻山、高山
箕輪山 三等三角点(1481.6m) 福島市
箕輪山 三等三角点(1481.6m) 福島市


強風の鬼面山山頂を後にして、旧土湯峠を目指す。高度を下げるにつれ、野地温泉の建物や駐車場が次第にはっきりしてくる。 登山道沿いに立派なキタゴヨウも目立つ。9月上旬、ハクサンフウロやウメバチソウの花が随分咲いていた。 途中、鬼面山北壁の断崖上部ではトラロープが張ってある。鬼面山山頂から30分ほどで高圧電線の下を通過すれば、すぐに旧土湯峠である。 安達太良連峰と吾妻連峰の大きな鞍部ともいえる旧土湯峠は、広々としており草原のような雰囲気がある。 旧土湯峠を越える道は江戸時代には福島街道と呼ばれ、会津と福島を結ぶ街道として利用されていた。旅人が行き交う往昔の賑わいを想像するのも楽しい。 旧土湯峠は十字路となっており、ここから北が野地温泉方面、西が新野地温泉と現・土湯峠方面、東が下りてきた鬼面山方面、南が横向温泉方面である。

旧土湯峠、野地温泉方面 トラロープ(北側の断崖) 指道標
旧土湯峠、野地温泉方面 トラロープ(北側の断崖) 指道標
送電線と鉄塔 旧土湯峠 指道標
送電線と鉄塔 旧土湯峠 指道標
野地温泉方面(北) 新野地温泉方面(西) 鬼面山方面(東)
野地温泉方面(北) 新野地温泉方面(西) 鬼面山方面(東)


横向[上]登山口を目指して、旧土湯峠から南側へ下る。東北電力の送電線や鉄塔の保守用の道と共用・交錯している。 特に、横向[上]登山口から登ってきた場合は旧土湯峠まで100mほどになった所で、直進する作業道と登山道の分岐が分かり難いが、 旧土湯峠から50mほど鬼面山寄りの登山道に出る程度の誤差。 途中、鬼面山や箕輪山の眺めもよい。横向温泉が眼下に見えてくると横向[上]登山口も近い。 横向[上]登山口に出たら、車道を歩き、横向[下]登山口まで戻る。マウント磐梯や中の湯旅館で入浴して帰るのもよいだろう。

[参考] 横向[上]登山口(鬼面山横向登山口)から登る場合、初めてだと登山口が分かり難いので注意が必要だろう。 マイカー6〜7台くらいの駐車スペースもあるので活用したい登山口である。

横向温泉方面(南) 箕輪山 横向温泉が見えてくる
横向温泉方面(南) 箕輪山 横向温泉が見えてくる
横向[上]登山口 横向[上]登山口(遠景) 横向[下]登山口方面へ車道を歩く
横向[上]登山口 横向[上]登山口(遠景) 横向[下]登山口へ車道を歩く

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野地温泉登山口 (登山口標高:約1180m、所要時間:山頂まで2時間)

野地温泉側からもコースが整備されている。野地温泉の建物の左脇と新野地温泉の建物の右脇に登山口がある。 直ぐ近くなのでどちらから登ってもよいだろう。旧土湯峠と鬼面山を経由して箕輪山に至る。 旧土湯峠までは「ブナッ子路」と名付けられたブナ林の中の快適な道である。

[参考] ■野地温泉や新野地温泉、鷲倉温泉では日帰り入浴の受付が午後3時くらいで終了となるので注意(最新情報は要確認)。 ■各温泉施設を使用しない場合、野地温泉と新野地温泉の中間付近にある車道沿いの駐車スペース(10台くらい)利用が便利だろう。 ■現・土湯峠からのコースは利用者が少なく、不明瞭かつ少々藪気味のようである(最新情報は要確認)。

野地温泉登山口 野地温泉 新野地温泉登山口
野地温泉登山口 野地温泉 新野地温泉登山口

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