福島の山々 >> 南西部 >> 愛宕山 (750m)  
南会津町田島地区の中心市街地に位置する。南北に1kmほど延びる険
峻な岩尾根が特徴。室町時代に一帯を支配した長沼氏が鴫山城を創建。
その後、蘆名氏、伊達氏、蒲生氏、上杉氏、加藤氏と領主が変わり、現
在も様々な遺構が見られる。山頂には愛宕神社本殿が建っており、田島
地区の中心市街地や南会津の山々の眺望が得られる。北麓には福島県の
重要文化財に指定されている旧南会津郡役所が建っている。明治18年
に南会津郡役所として建築された見事な洋風木造建築で、歴史探訪の名
所のひとつになっている。

● 福島の山々 ・・・ 南西部の地図  登山ルートと放射線量マップ
● マピオン ・・・・ 愛宕山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 愛宕山の周辺地図 
● 市町村のサイト ・ 南会津町
● 観光協会等 ・・・ 南会津町観光物産協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
愛宕山

    交通:会津鉄道「会津田島」駅より、徒歩10分
マイカー:旧南会津郡役所の駐車場を利用
所要時間:旧南会津郡役所(2分)大手道入口(2分)大鳥居(3分)嗽清水(直登コースで25分)山頂
     山頂(東尾根と御花畑経由で20分)嗽清水(西側コースで20分)旧南会津郡役所
他登山口:丸山歴史公園側(西側ルート)、南会津町役場側(東側ルート)

南会津町田島地区にある福島県南会津合同庁舎の直ぐ隣に旧南会津郡役所が建っている。 明治初期からの歴史の重さを感じさせる美しい木造建築。 愛宕山(鴫山城跡)を散策する時は、旧南会津郡役所の駐車場が利用可能。 合同庁舎のすぐ裏手にも遊歩道入口があるが、合同庁舎北側の車道を東進し、 大手道入口から大鳥居をくぐって山頂の愛宕神社を目指す。 大鳥居近くに分かり易い遊歩道案内図があるので参考にしたい。

旧南会津郡役所 旧南会津郡役所解説板 建物内の様子(群長室)
旧南会津郡役所 旧南会津郡役所解説板 建物内の様子(群長室)
大手道入口(参道入口)の遠景 大手道入口(参道入口) 大鳥居
大手道入口(参道入口)の遠景 大手道入口(参道入口) 大鳥居
案内図 解説板 侍屋敷跡
案内図 解説板 侍屋敷跡


侍屋敷跡を抜けると大きな石積みの門(大門)に着く。直ぐ手前には空掘跡が残る。 左手に広い平場(御平庭)を見送り、右手に下千畳を見送ると、御合清水(嗽清水)に着く。 残念ながら清水の水は飲用不可となっているが、日陰で涼しくベンチもあるので小休止。 ここで道は、山頂(愛宕神社)方向、二重土塁・南会津町役場方向、旧南会津郡役所(合同庁舎)方向の三方向に分かれる。 山頂方向へ進むと次第に斜度が急になり、三仏堂、御茶屋場跡を通過する。6月上旬、道端にはシャガの花が見頃。

侍屋敷跡にある遊歩道案内板 大門跡 空掘
侍屋敷跡にある遊歩道案内板 大門跡 空掘
御平庭(おんひらにわ) 下千畳 御合清水(嗽清水)
御平庭(おんひらにわ) 下千畳 御合清水(嗽清水)
三方に分かれる 三仏堂 御茶屋場跡
三方に分かれる 三仏堂 御茶屋場跡


南北の主尾根に出た所が主水曲輪。さらに登って大岩(馬返の岩)が見えてくると山頂も近い。 馬返の岩から3分ほどで仁王門が見えてくる。中に見える仁王像は痛みが目立つ。 解説板には天保15年(1844年)頃の造立とある。仁王門をくぐると直ぐ愛宕神社本殿。 新編会津風土記では「愛宕神社」だが、それより古い田島村差出帳には「愛宕山大権現」と記されていることが解説板に書かれている。 愛宕神社から南側には岩尾根が延びるが立入禁止となっている。 山頂からは七ヶ岳や舟鼻山、田島地区中心市街地の眺めがいい。

主水曲輪 馬返の岩 仁王門
主水曲輪 馬返の岩 仁王門
仁王像解説板 愛宕神社本殿(山頂) 南側に岩尾根が延びる
仁王像解説板 愛宕神社本殿(山頂) 南側に岩尾根が延びる
南西(七ヶ岳) 北西(舟鼻山) 北(田島地区中心市街地)
南西(七ヶ岳) 北西(舟鼻山) 北(田島地区中心市街地)


帰りは御茶屋場跡の分岐点まで戻り、南会津町役場方面へ下る。御茶屋場跡から10分弱で二重土塁上部の分岐地点。 案内図が立っているのでよく確認して御花畑方面へ西進。ここをそのまま北進すると南会津町役場近くに出る。 左側に御花畑の解説板を過ごし、右側に御平庭と大門を眺めながら少し進むと御合清水(嗽清水)に戻る。 ここのベンチでまた小休止して、今度は本丸があった上千畳を西側に抜けて旧南会津郡役所を目指す。

遊歩道分岐(二重土塁) 遊歩道案内板 御花畑
遊歩道分岐(二重土塁) 遊歩道案内板 御花畑
御平庭と大門跡を眺める 御合清水に戻る(振り返って) 上千畳
御平庭と大門跡を眺める 御合清水に戻る(振り返って) 上千畳


沢筋までおりてくると土門跡と矢倉台跡の白い解説板が立っているが、実際の場所は沢を登りきった鞍部とその北のピーク。 遊歩道は藪に埋もれていたので今回は立ち寄らずに旧南会津郡役所方面へ下る。大鳥居への道を右に見送り、 丸山歴史公園への道を左に見送ると合同庁舎裏手に出る。6月上旬、シャガの花が見頃だった。

土門跡と矢倉台跡への入口 大鳥居への分岐点 分岐点の遊歩道案内板
土門跡と矢倉台跡への入口 大鳥居への分岐点 分岐点の遊歩道案内板
旧南会津郡役所への遊歩道 丸山歴史公園への分岐点 分岐点の遊歩道案内板
旧南会津郡役所への遊歩道 丸山歴史公園への分岐点 分岐点の遊歩道案内板
合同庁舎裏手の遊歩道 南会津合同庁舎裏手へ出る 遊歩道入口の看板
合同庁舎裏手の遊歩道 南会津合同庁舎裏手へ出る 遊歩道入口の看板



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