福島の山々 >> 北東部 >> 手倉山 (631.0m)  
古くから登られている阿武隈山系でも有名な山で浪江町と葛尾村の境界
に位置する。登山道は明瞭であるが落ち葉が積もり滑りやすいので注意
が必要。南麓を流れる高瀬川はふくしま緑の百景ふくしま水百選に選
ばれた景勝で、観光客や釣り人でシーズン中は賑うが、手倉山ははそれ
とは対照的に静かな登山が楽しめる。一年を通して四季折々の表情を楽
しめるが、特に4月下旬頃のアカヤシオの時期や11月上旬頃の紅葉の
時期がお勧め。

● 福島の山々 ・・・ 北東部の地図  登山ルート
            読者からの登山情報など
● マピオン ・・・・ 手倉山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 1/25,000地形図:古道 
● 市町村のサイト ・ 浪江町  葛尾村
● 観光協会等 ・・・ 浪江町観光協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
手倉山
うつくしま百名山

    交通:登山口まで車利用(県道253号線「落合・浪江線」)
        (付近に所々駐車スペースあり)
所要時間:登山口(1時間)山頂(40分)登山口
他登山口:他に、沢沿いのコースや葛尾側の登山口がある


高瀬川沿いの県道253号線「落合・浪江線」を一路西へしばらく進むと右側に岩壁が迫る細い道へと変わる。 やがて昭和60年にふくしま緑の百景に選ばれた高瀬川渓谷の看板と大きな駐車場が目に入ってくる。 阿武隈中部県立自然公園となっており、四季折々の変化が美しい。 釣り人にも人気があり、釣果を求め千葉・茨城方面から訪れる人も多い。 高瀬川山荘を過ぎ、戸神山の登山口となる鳥居を左に見て程なくすると三程林道との分岐となる。 この分岐を左へ2Km程進むと登山口が右手に現れる。見過ごし易いので注意のこと。 付近には2〜3台程の駐車スペースがある。ガレた急登に始まる。 登山道は明瞭で案内板もあるが、小岩や堆積した枯れ葉が滑り易いので雨の日は注意が必要。

県道253号線「落合・浪江線」 高瀬川渓谷 戸神山の鳥居
県道253号線「落合・浪江線」 高瀬川渓谷 戸神山の鳥居
登山口(葛尾側からは左手) 駐車スペース 登山道
登山口(葛尾側からは左手) 駐車スペース 登山道


モミやブナ、ナラに囲まれた阿武隈山系独特の雰囲気が心地よい。 一昔前まで阿武隈山地の里山では落葉を熊手でかき降ろし家畜のフンと合わせて畑の肥料をつくる 「木の葉かき」(方言では、こっぱかき)などもよく見られたというがここはどうか。 春になるとドングリの発芽がなんとも微笑ましくまた頼もしい。 高度を稼ぐと、桧や赤松の大木、アセビも目立つ。

ナラ モミの大木 指道標
ナラ モミの大木 指道標
桧林 松の大木 アセビ
桧林 松の大木 アセビ


山頂手前の岩場には立派な神社が鎮座している。4月下旬、アカヤシオツツジも綺麗に咲いていた。 ここからは東側は松の木が視界を妨げているが西側の展望はとてもよい。 大滝根山、鎌倉山、五十人山など阿武隈の名山が望める。山頂はここから300m程北になる。 ※以前はここに山頂の標識が置かれていたこともあったが、最近は300m程北のピークに変更されたようである。 現在でもここを山頂とする見解や、三角点のある631mピークを山頂とする意見などが混在し少々紛らわしい。

神社 アカヤシオツツジ 山頂を望む(北)
神社 アカヤシオツツジ 山頂を望む(北)
大鷹鳥谷山方面(南) 大滝根山方面(南西) 鎌倉岳・五十人山方面(西)
大鷹鳥谷山方面(南) 大滝根山方面(南西) 鎌倉岳・五十人山方面(西)


山頂は小狭い岩場となっている。ここからは東側の展望がよい。 十万山や日隠山など阿武隈の名山が望める。5月下旬、 山頂付近はアズキナシやアブラツツジ、ヤマツツジの花が目立った。

山頂 山頂の看板 631mピーク(北)
山頂 山頂の看板 631mピーク(北)
東 十万山方面(南東) 日隠山方面(南)
十万山方面(南東) 日隠山方面(南)
アズキナシ アブラツツジ ヤマツツジ
アズキナシ アブラツツジ ヤマツツジ


山頂から10分程北に歩いたところが三角点のある631mピーク。 登山道は歩く人も少なく笹薮の中に埋もれがちである。 残念ながらここからの展望はほとんど無い。

笹薮の登山道 631mピーク 三角点
笹薮の登山道 631mピーク 三角点


手倉山は植生環境の多様さから様々な草花で賑わう。4月下旬〜5月下旬、 以下のような花々が登山道脇にさり気なく咲いていた。

スミレ(4月下旬) ヒトリシズカ(4月下旬) イチゲ(4月下旬)
スミレ(4月下旬) ヒトリシズカ(4月下旬) イチゲ(4月下旬)
ギンリョウソウ(5月下旬) ウワバミソウ(5月下旬) ギンラン(5月下旬)
ギンリョウソウ(5月下旬) ウワバミソウ(5月下旬) ギンラン(5月下旬)


時間と体力に余裕があれば、近くの「行司ケ滝」に足を延ばしてはいかがだろうか。 今回の登山口の800m程西にある入口を降りて高瀬川を渡り20分程度歩くとたどり着く。 この付近まで上流にくると川の水量は少ないが、渡るときは靴が濡れないように気をつけたい。 行司ケ滝は「ふくしまの水30選」(ふるさとの滝)に選ばれた名瀑で 落差が14〜15mはあり、爽快感が素晴らしい。※なお、この滝のみを目的にする場合は、 「ふくしまの遊歩道50選」に選ばれた行司ケ滝遊歩道を利用すると便利。 滝遊歩道入口は国道288号線田村市都路町の小滝沢入口から5Kmの所にある。

入口 高瀬川を渡る 行司ケ滝
入口 高瀬川を渡る 行司ケ滝



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