福島の山々 >> 南東部 >> 蓬田岳 (952.0m)  
三角形の端整な山容の石川郡の最高峰で平田村のシンボルともいえるの
が蓬田岳。東北百名山のひとつで別名:平田富士とも呼ばれる。日本武
尊(倭建命)の神話が残る伝説と信仰の山でもある。国道49号線沿い
にある為に車でアクセスし易すく、登山道もよく整備されおり気軽に登
ることができる。1985年(昭和60年)にはハイキングコースの緑
が「ふくしま緑の百景」に選定されている。4月下旬から5月中旬まで
見頃となる芝桜の開花時期には近年「芝桜まつり」が開催されるように
なり賑わいを見せる。5月の新緑、10月の紅葉、2月の積雪の時期も
お勧め。

● 福島の山々 ・・・ 南東部の地図  登山ルートと放射線量マップ
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● マピオン ・・・・ 蓬田岳の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 蓬田岳の周辺地図 
● 市町村のサイト ・ 平田村  須賀川市  郡山市 
● 観光協会等 ・・・ 郡山市観光協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
蓬田岳
東北百名山 うつくしま百名山 日本百低山

    交通:JR「郡山」駅より、福島交通バス「下新田」下車、徒歩15分
マイカー:ジュピアランドひらた駐車場を利用
所要時間:蓬田新田登山口(1時間)頂上(45分)蓬田新田登山口
他登山口:田母神登山口下蓬田登山口沢又登山口銭神登山口探検コースなど
     ※田母神登山口は、糠塚登山口とも呼ばれる
     ※下蓬田登山口は、打違内登山口あるいは沢又南登山口とも呼ばれる
     ※銭神登山口は踏み跡少ないので注意
 山開き:毎年4月29日(日程は変更になる場合もあります)
     ※芝桜まつりと同時開催
     ※問い合わせ先は、平田村役場産業課(0247-55-3115)
     ※福島県内の山開き日程の一覧


蓬田新田登山口 ( 古くからの参道を登るメインコース )

蓬田岳のふもとには「ジュピアランドひらた」( 平田村蓬田新田蓬田岳地内 TEL 0247-55-3535 )がある。 バーベキュー場、キャンプ場、ゲートボール、グランド、野鳥の森などがあり家族連れで楽しめる。 数年前、近くにオートキャンプ場( TEL 0247-55-3733 )がオープンし、露天風呂も楽しめるようである。 オートキャンプ場から少し入った所に蓬田新田登山口、登山口の50m程先にはジュピアランドひらたの管理棟と駐車場がある。 なお、参道ということを考えるとオートキャンプ場近くの一の宮の鳥居をくぐって登るのが良いのかもしれない。

[ 参考 ] 2009年、「ジュピアランドひらた」の近くに「道の駅ひらた」がオープン。 地元農産物の直売や蕎麦、地元特産のハバネロやアスパラのソフトクリームなどが人気。 登山の前後に利用してみてはどうでしょうか。

蓬田岳オートキャンプ場 蓬田新田登山口 ジュピアランド管理棟
蓬田岳オートキャンプ場 蓬田新田登山口 ジュピアランド管理棟
駐車場 蓬田岳を仰ぎ見る バーベキュー場
駐車場 蓬田岳を仰ぎ見る バーベキュー場


登山口から頂上までは1時間程。登山口から5分程登ると鳥居があり、さらに少し登ると水場がある。 ここから先は尾根に上るまで、杉林と岩場の薄暗い急坂を縫うようにして登る。 降雨・降雪後はとてもすべりやすい箇所があるので足元には十分な注意が必要。

鳥居 水場 登山道
鳥居 水場 登山道


山頂直下には菅船神社(菅布禰神社)がある。 第12代景行天皇の第二子である日本武尊(倭建命)が東国平定の際、蓬田岳に棲む水鬼と風鬼を討伐したときに建立されたといわれる。 南北に長く小狭い山頂には一等三角点とTVの中継設備がある。 1月〜2月、山頂〜山麓は20cm程度の積雪があることがある。スパッツがあれば心強い。

菅船神社(菅布禰神社) 山頂 電波塔
菅船神社(菅布禰神社) 山頂 電波塔


視界はほぼ360度開けている。東〜北側には阿武隈の山々、北西側には吾妻連峰や安達太良連峰、 磐梯山などの奥羽山系の山々、西側には那須連峰などを遠くまで見渡せる。 展望シミュレーションによると条件が良ければ215度前後の方位に富士山を望見できるかもしれない。

北東(大滝根山方面) 東(矢大臣山方面) 南東
北東(大滝根山方面) 東(矢大臣山方面) 南東
南西 西(那須連峰方面) 北西(宇津峰方面)
南西 西(那須連峰方面) 北西(宇津峰方面)

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田母神登山口 ( 糠塚登山口ともいう。ユニークな名前の付いた奇岩を楽しみながら登るお勧めコース )

養豚場の脇を少し奥に入ると田母神登山口。田母神(糠塚)コースは途中一般コースと上級コース(岩登りコース)に分かれるが、 上級コースを少し登った所には水場もある。 くじら岩、モスラの背骨、モスラの頭、モスラの鼻抜け、モスラのろっ骨(洗濯岩)、 二体の仏像(陽陰の文字が見られるので、日光菩薩と月光菩薩と拝察)などを楽しみながら山頂に到る。 ※なお、田母神登山口付近からは送電線の鉄塔下を通りジュピアランドひらたへを経由する周遊コースを選択することも可能。

養豚場 田母神登山口 一般コース・上級コース分岐
養豚場 田母神登山口 一般コース・上級コース分岐
水場 くじら岩 モスラの頭
水場 くじら岩 モスラの頭
モスラの鼻抜け モスラのろっ骨(洗濯岩) 仏像(日光菩薩と月光菩薩?)
モスラの鼻抜け モスラのろっ骨(洗濯岩) 仏像(日光菩薩と月光菩薩?)

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下蓬田登山口 ( 打違内登山口あるいは沢又南登山口とも言われる )

蓬田岳南西側の下蓬田地区から細い舗装された車道を進み、打違内(うっちない)地区を抜けた沢又地区に登山口がある。 こちらはジュピアランドひらた側のコースとは異なり、雑木林の中の明るい登山が楽しめる。

下蓬田登山口 四駆ならばもう少し入れる 登山道
下蓬田登山口 四駆ならばもう少し入れる 登山道

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沢又登山口 ( 下蓬田登山口を沢又南登山口と呼んだ場合、こちらは沢又北登山口とも言われる )

蓬田岳の西側の舗装された細い道を上りきった峠にあるのが沢又登山口。 駐車スペースは1〜2台がやっとである。ここの峠からの眺めもいい。 こちらも下蓬田登山口からのコースと同様、雑木林の中の明るい登山が楽しめる。

峠 沢又登山口 登山道
沢又登山口 登山道

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銭神登山口 ( 踏み跡少ないので注意 )

沢又登山口から登山道を少し登った所に、銭神(ぜにがみ)登山口への分岐の案内板がある。 送電線保守用の道で、下草が刈りはらわれた後などは歩きやすいかもしれないが、 普段は踏み跡も少なく少々荒れていることが多い。小沢沿いの歩きもある為、防水性のいい靴も必要。 また、民家の近くを通るのでマナーには十分配慮したいもの。

沢又コースから銭神口への分岐 送電線下の登山道 銭神登山口
沢又コースから銭神口への分岐 送電線下の登山道 銭神登山口


ジュピアランドひらたの芝桜は4月下旬から5月中旬が見頃。他にも4月〜10月頃まで、 一見するとあまり目立たないがよく見ると登山道脇には様々な草花が咲く。 ※芝桜祭り開催中はジュピアランドひらたの駐車場は有料となるのでご注意ください。

シバザクラ(4月〜5月) スミレ(5月) ヤマツツジ(5月)
シバザクラ(4月〜5月) スミレ(5月) ヤマツツジ(5月)
ナデシコ(8月) ヤマジノホトトギス(8月) ソバナ(8月)
ナデシコ(8月) ヤマジノホトトギス(8月) ソバナ(8月)

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探検コース ( 果てしなく続く木段 )

探検コースは2009年(平成21年)に大規模に整備されたコース。 東京スカイツリーと同じ標高で知られる展望デッキ(ジュピアランドひらた634)から登り始める。 10分ほどでベンチが見えてくるので小休止。ベンチから5分ほどで権現沢。 探検コースの詳しい地図が設置されている。斜面が広く伐採されており北東側の眺望がいい。 ここから長い階段を登っていく。階段を登り終えても、その先に延々と木段が続く。 権現沢から45分ほどで山頂の通信施設の脇に出る。

展望デッキ 木段を登る 探検コースの看板
展望デッキ 木段を登る 探検コースの看板
ベンチ 権現沢 探検コースの地図
ベンチ 権現沢 探検コースの地図
北東側(大滝根山、矢大臣山) 木の階段を登る 山頂
北東側(大滝根山、矢大臣山) 木の階段を登る 山頂

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山頂からの360度パノラマ展望シミュレーション (A4印刷対応はこちら



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