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桜川市真壁町の羽鳥地区から裏筑波観光道路をユースホステル跡地まで車で上っていく。
大きな駐車場があるのでマイカー利用にお勧め。ここからのコースは深峰遊歩道とも呼ばれる。
よく整備された広い登山道を上っていくと35分ほどで御幸ヶ原。仲の茶屋とトイレの間に出る。
御幸ヶ原から山頂(女体山山頂)まではゆっくり歩いて15分。時間があれば、男体山にも立ち寄りたい。
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御幸ヶ原から少し女体山の方へ進むとせきれい茶屋。
近くにはセキレイ石があり、「この石の上に鶺鴒(せきれい)が留まり男女の道を教えたといわれています(つくば市・つくば市観光協会)」と書かれている。
さらに石段を上っていくと、ガマ石。大きく口を開けたガマガエルに似た形をしているが、
こちらには「元来『雄龍石』といい傍らに『雌龍石』もあり、この場所で永井兵助が『ガマの油売り口上』を考え出したことでガマ石と呼ばれます。(つくば市・つくば市観光協会)」と書かれている。
ここから筑波山ロープウェイへの道を右に見送り、石段を上っていくと女体山山頂。筑波山神社の女体山山頂本殿が建っている。
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山頂には一等三角点の標石があり雄大な眺望が広がる。
天気の良い日は富士山や浅間山、日光連山、新宿の高層ビル群、東京スカイツリーも遠望できる。
霞ヶ浦の眺めもよい。ロープウェイのゴンドラがゆっくり動いているのを見るのも楽しい。
なお、山頂の岩場は濡れると滑り易い。雨の日は注意が必要。景色にみとれて足元が不注意になっては怪我のもとである。
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女体山の山頂本殿は一周できるようになっているが、左まわりの一方通行なので注意。
混雑時は離合困難になるので気を付けたい。
山頂で小休止したら、単純なピストンを避けて周遊ルートとする為に筑波高原キャンプ場(桜川市営キャンプ場)を目指して下山する。
レクリエーションの森遊歩道を下ればやがてバンガローが見えてくる。
バンガロー区域を抜けると管理棟とファイヤーサークルの前に出る。
キャンプ場から車道を通ってユースホステル跡地の登山口に戻る。
途中、女の川と交錯する。
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桜川市真壁町の羽鳥地区から裏筑波観光道路を車で上っていく。標高440m付近くらいまで上っていくと男の川と出合う。
ここが男の川登山口。乗用車10台くらいの駐車スペースがあるが、満車の時は少し手前の林道「鬼ヶ作」線との出合い付近にも3台くらいは駐車可能。
ここから男の川と何度か交錯しながら沢沿いの登山道を登っていく。橋の手前から取り付いて直ぐに大滝不動が祀られている。
登山口から30分ほど登ると主尾根に出て薬王院コースと出合う。少し手前に男の川コースの利用に際して十分注意するよう県の注意書きがあった。
ここから左へ行けば男体山だが、その前に坊主山山頂を目指し右へ進む。
木段が整備されている所まで来たら、西に延びる薄い踏み跡を西にたどると3〜4分ほどで坊主山山頂。
[ 参考 ] ■男の川(おのがわ)は男体山に源流部を持ち、女体山に源流部を持つ女の川(めのがわ)と出合うと男女の川(みなのがわ)となる。
百人一首の「筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる(陽成院)」を思い出す方も少なくないだろう。
■筑波山には次のような様々なコースがあるので、マナーを守って楽しみたい。
整備されたコース…御幸ヶ原コース、白雲橋コース、迎場コース、おたつ石コース、薬王院コース、
ユースホステル跡コース(深峰遊歩道)、筑波高原キャンプ場コース、東筑波ハイキングコース、自然研究路(男体山周回コース)。
整備されていないが、古くから登られているコース…男の川コース、女の川コース、みかん園コース、林道コース、梅林コース(猿田彦神社コース)、V字谷コース。
■整備されていないコースについて、その利用の是非について様々な考え方がある。問題とされるのは個人が勝手に新規開拓したコースがほとんどだが、
古くから利用されているコースについても通行制限などの最新情報に気を付けたい。
[ 注意 ] ■男の川コースは整備された登山道ではありません。指道標もありません。通行の際には十分注意が必要な旨の茨城県が設置した看板も散見します。
古くから利用されているコースですが、登山に不慣れな方は整備された登山コースの利用をお勧めします。
■筑波山には個人が新規開拓したコースが100以上存在すると言われます。そのような個人コース(違法ルートとも呼ばれる)に迷い込まないように気を付けましょう。
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坊主山で小休止したらこんどは男体山を目指す。男の川コース出合いまで戻りそこから主尾根を東へ進むと、3分ほどで自然研究路に出合う。
二手に分かれるがどちらを選んでも御幸ヶ原に着く。案内板によると左(北回り)は御幸ヶ原まで470m、右(南回り)は930mの距離である。
南回りの方が展望所が三箇所あるので、右へ進む。直ぐに大石重ねと呼ばれるケルンのような石の山が目に入る。
筑波山に参拝する際に小石を持って登り神様の傍らに置いたものが塚となったものという。
自然研究路は3月下旬〜12月上旬まで色々な花々を楽しめるので、開花時期を調べて訪れるのもよいだろう。
よく整備された道を上っていくと左手に東屋がある。
[ 参考 ] 筑波山は多種多様な植物の花々を楽しめるが盗掘も少なくないと聞く。
後世に豊かで美しい自然を残さなければならないのだが、日本人の心の荒廃が進んでいるようで悲しくてならない。
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東屋で小休止したら、眺望のよい第二展望台を目指す。
その前に第三展望台に立ち寄る。木々が少々邪魔をするが日光連山を遠望できる。
自然研究路に戻りさらに登っていくと第三展望台。
張り出た露岩部からの眺望は見事で、日光連山や富士山の遠望を楽しめる。東京スカイツリーも確認できる。
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通常はここから第一展望台を経て御幸ヶ原に出るのが一般的だが、
今回は第2展望台付近から男体山へ直登する。しっかりした踏み跡があるが斜度が急なので滑らないように気を付けたい。
7〜8分で通信施設の裏手に出る。祠の脇を進めばすぐに男体山山頂。筑波山神社の男体山本殿でお参りをして女体山を目指す。
途中の鞍部(御幸ヶ原)は土産品店や飲食店が立ち並び観光客で賑わいを見せる。回転展望台(コマ展望台)は眺めもよいのでお勧め。
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