福島の山々 >> 北東部 >> 十万山 (448.0m)  
浜通り地方の中央部、浪江町と双葉町の境界付近に位置する。鹿狼山や
五社山などと並び太平洋を真近に望むことができる名山の一つ。十万山
フィールドアスレチックとして整備された山頂には、手作りの見晴台や
ブランコが幾つかあり、子供連れで楽しめる。北麓には高瀬川があり、
イワナやヤマメの釣果ポイントが多いため4月の解禁時には渓流釣りの
人々で賑わいを見せる。

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十万山
うつくしま百名山

    交通:JR常磐線「浪江」駅又は「双葉」駅より、タクシー利用。
マイカー:登山口の近くに7〜8台の駐車スペースがある
所要時間:登山口(1時間)山頂
他登山口:双葉町側登山口
     ※常磐交通バス利用の場合は「石熊」バス停があるが、本数少ないので要確認


現在、帰還困難区域のため、立ち入りはできません。
( 最新情報については、各自ご確認ください )



浪江町側登山口 ( 所要時間:登山口から山頂まで1時間 )

大堀相馬焼で有名な大堀地区より県道35号線を南に1km余り南下した 井出地区に案内板がある。案内板は目立たないので通り過ぎないように注意。 ここから井出林道を終点まで入った所が登山口。 登山口には7〜8台程度収容できそうな駐車スペースがある。

[ 追記 2017.05.10 ] 4月29日夕方に十万山で山林火災が発生。 宮城県と群馬県の消防防災ヘリコプターの他に自衛隊にも災害派遣を要請するなどし、 5月10日午後2時にようやく鎮火が確認された。 今回の火災で浪江町側が約22ヘクタール、双葉町側が約53ヘクタールが焼けた。 強風と乾燥に加え、原発事故の帰還困難区域で一帯が荒廃し地上からの消火作業が困難を極めたことも、 長期間にわたり燃え広がる原因となった。

県道35号線井出地区 案内板 井出林道
県道35号線井出地区 案内板 井出林道
駐車スペース 登山口 沢沿いの登山道
駐車スペース 登山口 沢沿いの登山道

最初は杉林の中を沢沿いに上るが直ぐに尾根への取り付きとなる。 高度をかせぎ赤松林へと変わってくると太平洋を望めるようになるのでそこで小休止。 主尾根に出て双葉町の石熊登山口からの登山道と出合うと山頂は一投足。 冬枯れのモノトーンの時期にあって、アセビの緑と花は貴重な存在。 いつもながらアセビの生命力には驚嘆である。

沢を離れ尾根へ 赤松林の中の登山道 途中太平洋を望める
沢を離れ尾根へ 赤松林の中の登山道 途中太平洋を望める
石熊からの道との合流点 道標 アセビの花
石熊からの道との合流点 道標 アセビの花

天空を貫くような赤松の大木が数本見えてきたら間もなく山頂。 山頂は小広いが展望は東側に限られる。 「十万山フィールドアスレチック」として整備された山頂には、手造りの味わい深い展望台やブランコ、梯子などがあるので家族連れで大いに楽しめる。 但し、少々老朽化している箇所もあるので気を付けたい。 なお、三角点のあるピークは山祇神社の鳥居と祠の先100mほど北北東に離れた所にある。

赤松の大木 山頂 山頂の柱標
赤松の大木 山頂 山頂の柱標
山祇神社の鳥居と祠 展望台 トイレ
山祇神社の鳥居と祠 展望台 トイレ
東北東 (浪江方面) 東 (双葉方面) 東南東 (原発方面)
東北東 (浪江方面) 東 (双葉方面) 東南東 (原発方面)

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双葉町側登山口 ( 所要時間:登山口から山頂まで1時間10分 )

双葉バラ園から県道35号線を北へ1.5kmほど行った双葉町石熊地区、 前田川砂防ダム近くの少々小広いロータリーのようになった所から脇道を1Km程入った所が登山口。 常磐交通バス利用の場合、「石熊」バス停は本数が少ないので注意。 途中、山祇神社があるので参拝したい。 登山口には立派な標柱が立っており、そこから少し離れたところに2〜3台程度の駐車スペース(転回スペース)がある。 近くには安産の石として有名な「とりあげ石」がある。 山から下りてきた熊がここでお産を無事終えたことから名付けたと言い云えられる。

前田川砂防ダム 石熊地区 山祇神社
前田川砂防ダム 石熊地区 山祇神社
駐車スペース とりあげ石と案内板 登山口
駐車スペース とりあげ石と案内板 登山口

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