福島の山々 >> 南東部 >> 烏峠 (484.7m)  
泉崎村の最高峰でシンボル的な存在の名峰。古くは烏ヶ嶺と呼ばれた。
うつくしま百名山ふくしま緑の百景(烏峠の緑)ふくしまの遊歩道
50選(烏峠遊歩道)にも選定されいる。一帯は生活環境保全林として
整備されており、家族連れで手軽に散策を楽しめる。山頂には828年
(天長5年)に藤原俊仁が創建し江戸時代中期に白河藩主によって修復
されたという烏峠稲荷神社がある。神殿の木組みや彫り物が大変美しい
が、長年風雨にさらされたことによる痛みが目立つのが残念。円満平や
神社境内からは泉崎村や近隣市町村を一望できるほか、吾妻連峰や那須
連峰も遠望可能である。

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烏峠
うつくしま百名山 ふくしま遊歩道50選

    交通:JR東北本線「泉崎」駅より、徒歩30分
     ※泉崎駅を起点終点として、新・奥の細道「森の中を歩いて烏峠を訪ねるみち」に選定されている
マイカー:山中に駐車場、表参道の鳥居近くに駐車スペースあり
所要時間:表参道鳥居(20分)駐車場(10分)円満平(5分)稲荷神社・山頂
     山頂(3分)虚空蔵尊(2分)烏ヶ丘(25分)表参道鳥居
他登山口:古参道や遊歩道が幾つかある


烏峠の北西側(外ノ入集落の南側)に表参道入口がある。車道脇にマイカー3台くらいの駐車スペースがある。 指道標や案内板もあるのでコースをよく確認しておこう。 広い車道(舗装路)を挟んで立派な鳥居があるので、鳥居をくぐってみると石灯篭や烏峠稲荷神社と書かれた石柱があった。 舗装路で表参道が分断された形になっている。 指道標に従い表参道を30mほど登ってゆくと、「いちょうの道」分岐。ここには詳しいコース案内図がある。 さらに5分ほど登ると「いわつつじの道」分岐。ここにも案内図があるが、経年劣化でかなり見づらい。

表参道入口 鳥居(舗装路側から) 鳥居(砂利道側から)
表参道入口 鳥居(舗装路側から) 鳥居(砂利道側から)
表参道 烏峠山緑地環境保全地域の案内板 「いちょうの道」分岐
表参道 緑地環境保全地域の案内板 「いちょうの道」分岐
詳しいコース案内図 烏峠山緑地環境保全地域の案内板 「いわつつじの道」分岐
詳しいコース案内図 緑地環境保全地域の案内板 「いわつつじの道」分岐


参道入口から15分くらいで「いちょうの道」分岐。 そのすぐ上が駐車場。マイカー15台くらいは収容できそう。 駐車場のすぐ上が大鳥居。古参道への分岐ともなっている。 大鳥居から5分ほどで「めいそうの道」分岐。「めいそうの道」分岐から間もなくアンテナ塔が見えてくる。円満平である。 案内図や石碑・鎌倉時代の墓、四阿がある。眺めもいいのでお弁当を広げるのにいいだろう。

駐車場(振り返って) 大鳥居(古参道分岐) 大鳥居(振り返って)
駐車場(振り返って) 大鳥居(古参道分岐) 大鳥居(振り返って)
北東(福島空港方面) 「めいそうの道」分岐 円満平入口
北東(福島空港方面) 「めいそうの道」分岐 円満平入口
四阿 円満平 石碑と墓
四阿 円満平 石碑と鎌倉時代の墓
北(吾妻連峰) 北北東(泉崎村中心部) 北東(一盃山、蓬田岳)
北(吾妻連峰) 北北東(泉崎村中心部) 北東(一盃山、蓬田岳)


円満平から参道に戻り、トイレや社務所を過ぎれば稲荷神社の境内。 新奥の細道の案内板もここにある。大きな四阿があり展望も得られる。 神社の参拝が主目的の場合は、社務所の駐車スペースを利用すれば便利だろう。

[ 追記 2009.10.18 ] 2000年に村長に初当選し、三期目の途中にあった小林日出夫村長(62)が2009年9月17日に急性虚血性心疾患のため自宅で逝去された。 泉崎村の赤字財政再建のため2007年12月に200キロ離れた東京の銀座まで行脚して村営の住宅団地(天王台ニュータウン)をPRしたことで知られる。 小林日出夫村長も何度となくこの烏峠稲荷神社に参拝されたことと思う。謹んでご冥福をお祈り致します。

参道(左手に下るとトイレ) 社務所と駐車スペース シロホトトギス(9月中旬)
参道(左手に下るとトイレ) 社務所と駐車スペース シロホトトギス(9月中旬)
東側 烏峠稲荷神社 新奥の細道の案内板
東側 烏峠稲荷神社 新奥の細道の案内板
西南西 西(那須連峰) 西北西
西南西 西(那須連峰) 西北西


境内の奥(南西側)には「奥の細道」への入口がある。 神社の鳥居前には由緒書きやふくしま緑の百景の石碑がある。 鳥居をくぐると楼門。木組みや彫り物が美しい二階建ての立派な山門である。 楼門をくぐり石段を登ると拝殿。本殿裏側部分の木組みや彫り物がとりわけ精緻で美しい。 近くには三等三角点もある。ここから南側に延びる踏み跡を下ってゆくと、弘法の道へ合流する。

「奥の細道」入口 稲荷神社由緒 「ふくしま緑の百景」の石碑
「奥の細道」入口 稲荷神社由緒 「ふくしま緑の百景」の石碑
楼門(二階建て山門) 木組みや彫り物が美しい 石段を上ると拝殿
楼門(二階建て山門) 木組みや彫り物が美しい 石段を上ると拝殿
楼門(振り返って) 拝殿 三等三角点
楼門(振り返って) 木組みや彫り物が美しい 三等三角点


境内の南側にはふくしまの遊歩道50選の看板。 ここから「弘法の道」を下ってゆく。3分ほどで道は二俣に分かれる。 右が虚空蔵尊が佇むピーク、左は巻き道である。虚空蔵尊も神社本殿同様に傷みが激しい。 虚空蔵尊から一旦下り上り返せば、烏ヶ丘。祠とベンチがある。 気持ち良い雑木林の中を九十九折りに下ると砂利道に出合う。 左へ行けば「いわつつじの道」や「さえずりの道」「夕焼けの道」であるが、今回は右へ行く。 砂利道を10分ほど歩くと車道(表参道)へ戻る。

「弘法の道」分岐 遊歩道 神社裏手へ分岐(振り返って)
「弘法の道」分岐 遊歩道 神社裏手へ分岐(振り返って)
虚空蔵尊への分岐 虚空蔵尊 烏ヶ丘(祠とベンチ)
虚空蔵尊への分岐 虚空蔵尊 烏ヶ丘(祠とベンチ)
気持ち良い雑木林 砂利道に出合う 指道標(振り返って)
気持ち良い雑木林 砂利道に出合う 指道標(振り返って)
砂利道を表参道へ マムシグサの果穂(9月中旬) 車道(表参道)に出る
砂利道を表参道へ マムシグサの果穂(9月中旬) 車道(表参道)に出る



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