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国道13号線を福島市から西進し、米沢スキー場から700mほど過ぎると米沢砕石(株)の入口がある。
すぐに採石場のゲート。平日の午前7時半頃〜午後5時頃まではゲートが開いており、敷地内を通過できる。
ダンプカーとすれ違うと粉じんが物凄い。車も粉じんで真っ白になる。
ゲートから1.5kmほど進むと管理事務所があるので、一言断ってからさらに先へ進む。
瀧岩上橋から万世大路を200mほど進むとゲートがあり車両進入禁止の看板が立っている。
ゲートの手前に駐車スペースがあるのでそこに車を置いて歩くことにする。栗子隧道まで4kmほど。
[ 参考 ] 米沢砕石(株)の休業日は採石場内を歩くことになるので、片道プラス1時間。
稼働日は、ダンプカーとすれ違うと採石場内の粉じんが凄いので、徒歩での場内移動は避けたい。
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万世大路の道端には随所に白い標柱が立っている。
「ななむずり」の“むずり”とは“曲がり”の山形弁のようだ。
「これより七つのヘアピンカーブあり」との説明が書いてあった。
3分ほど歩くと今度は「長坂」。5分ほどで「太助茶屋跡」。
5月上旬、隧道まで残り1.5kmほどになった辺りから残雪の上を歩く。残雪の踏み抜きに注意したい。
ゲートから1時間20分ほど歩くと、栗子隧道の山形県側入口に着く。
とても立派な隧道で今は静かに眠っているが往時の賑わいが想像された。隧道内部には大きな氷筍が見られた。
新たな崩落の危険もあるので、隧道内部には入らない方が無難と思う。
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隧道入口で小休憩したら、ここから作業道を100mほど北進する。
根開けの目立つブナ林が取り付き点となる。
最初は緩斜面だが次第に斜度を増す。5月上旬、根曲がり竹の上の残雪が滑りやすい。
標高1000m付近からは残雪が消えて浅い踏み跡が続くのが判る。ピンクテープも時折見かけるようになるのでルート決定の目安にできる。
但し、正式な登山道ではないので、自分で地図やコンパス、GPSを利用して位置確認をこころがけたい。
取り付き点から1時間ほど登ると稜線に出る。西側の眺望が見事。
ピンクテープが結ばれた棒が立っている。帰りの際の下降ポイントとして重要である。
目印がない場合は、帰りに迷わない為にも自分で目印をつけておきたい。
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稜線に出たら山頂を目指して北進。開放感が気持いい草原部を通過すると灌木帯となる。
5月上旬、僅かだが東側に残雪があったので灌木帯を避けて残雪の上を歩く。
30分ほど北進すると一等三角点のある山頂。標石の周囲が刈りはらってあり小休止できる。
眺望は灌木が少々邪魔するが七ツ森の奥に蔵王連峰を確認できる。
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