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登山口となる大鳥居は野手上ダム(風兼ダム)によって出来た野手上湖の近くにある。
野手上湖はよく釣りをしている人を見掛ける。最近はやりのバス釣りだろうか。
10年余り前に訪れた時には痛々しかった山肌の伐採跡にようやく緑が戻ってきたようで嬉しい。
野手上山遊歩道の看板に導かれてダム湖の湖畔へ下りて行く。
簡易トイレを右に見送るとすぐに大鳥居。
大鳥居の前と内側(境内)に駐車スペースがある。案内板があるのでよく確認しておきたい。
御神水は飲用にするには少々汚れが気になった。大鳥居を潜り、プレハブに向かって左側奥の階段を登る。
プレハブは山開きや祭礼の時などに利用されるものだろうか。
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登山道はよく整備されている。山頂の野手神山神社への古くからの参道である。唐松(落葉松)の目立つ雑木林が心地いい。
金華山の手前は少々ザレた急坂となっており、落石注意の看板が立っている。
木段を慎重に登ると金華山。雑木林の中の小広い小ピークは木漏れ日が気持ち良い。
以前はなかった黄金山大神の新しく大きな石碑が建っている。
かつての古い金華山の石碑は裏側に横にしてあった。建て替えの経緯が気になる・・・。
樹間より南側の大ノ姿山を遠望しながら小休止。
ミズナラの目立つ雑木林の中を少し下って登り返す。
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尾根に上がると祠が迎えてくれる。緩やかで快適な尾根道を登り詰めると山頂。
野手神山神社と三等三角点がある。10年余り前に訪れた時にはなかった立派な展望台が建っていた。
山名看板は野手上山ではなく野手神山となっている。
野手神山神社の中には、三基の石祠。大鳥居の登山口にある説明板によると、摩利支天と山神、古峰大神を祀っているそうである。
6月上旬、野手神山神社脇のサラサドウダンが見頃。展望台からは東側の展望がいい。
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帰りはケヤキの森を下る周遊コースとする。山頂から東へ延びる道を下ってゆくと15分ほどでケヤキの森コースと出合う。
指道標が立っている。左へ行くと山頂北側の登山口やナラの森、サワグルミの森、シロヤシオの森方面。
今回は右へ進み、ケヤキの森コースを下って行く。
5分ほど歩くとケヤキが目立つようになる。ケヤキは大木になると樹皮が鱗片状に剥がれるのが特徴。
ケヤキは福島県の県木でもある。新緑が大変美しい。紅葉の時期もいいだろう。
山頂から40分余りでケヤキの森コース入口。すぐ隣には車両進入禁止のゲートがあり、比曽川コースの入口となっている。
ここから、野手上湖を左に見ながら砂利道の車道を大鳥居まで戻る。
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山頂の北側にも登山口がある。こちらから山頂までは40分ほど。もっとも手軽に山頂に登ることができる。
車の駐車スペースもあるのでマイカー利用も便利。
登山口から左へ延びるコースは、ナラの森コースやサワグルミの森コース、シロヤシオの森コースを経由して、新田川コースに至る。
樹名板も散見するので木々の名前を覚えるのにもいい。
新田川コースと比曽川コースを利用すると新田川渓谷の渓谷美を堪能できる大周回コースが可能なので、時間と体力に余裕があれば利用したい。
[ 参考 ] 新田川渓谷は所々ゴルジュに近い渓相を呈する急崖な渓谷。
渓流釣りの人々がイワナなどの釣果を求めて入渓する。
また、新田川渓谷沿いには戦前に木材の運搬に活躍した原町森林鉄道の新田川支線があり、
廃道や遺構に興味がある方々に人気がある。
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