福島の山々 >> 南東部 >> 鬼ヶ城山 (886.9m)  
いわき市の北西部に位置する。矢大臣山(965m)に次ぐいわき市第
二の高峰で、年間2万人以上の登山者が訪れる。うつくしま百名山にも
選定されている。鬼ヶ城山の名前から推測されるように、昔はこの山に
鬼(朝廷の圧政に抵抗したといわれる大多鬼丸の一味)が住んでいたと
言い伝えられているが、穏やかな山容からはとても想像がつかない。南
麓は、いわき市営「いわきの里鬼ヶ城」として整備されている。宿泊施
設やキャンプ場、バンガロー、野球場、テニスコートなどがあり、グル
ープや家族連れで楽しめる。

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鬼ヶ城山
うつくしま百名山 ふくしま遊歩道50選

    交通:JR磐越東線「川前」駅より、タクシー20分
マイカー:いわきの里鬼ヶ城の駐車場を利用
所要時間:いわきの里鬼ヶ城(40分)山頂(30分)いわきの里鬼ヶ城
 山開き:毎年5月3日(日程は変更になる場合があります)
     ※問い合わせは、いわきの里鬼ヶ城(0246-84-2288)
     ※福島県内の山開き日程の一覧

いわき市営レクリエーション施設「いわきの里 鬼ヶ城」(電話:0246-84-2288)は、阿武隈の牧歌的な雰囲気が漂いとても気持ちいい。 宿泊施設やイベント広場、キャンプ場、オートキャンプ場、バンガロー等があるので手軽にアウトドアが楽しめる。シーズン週末は家族連れで賑う。 4月下旬、レストハウス裏側にある水芭蕉の群落が見頃だった。 6月上旬に訪れた時には、ホオノキやガマズミの花が咲いていた。マタタビの白化した葉も見られた。

いわきの里鬼ヶ城入口の看板 レストハウス 宿泊研修センター「ききり荘」
いわきの里鬼ヶ城入口の看板 レストハウス 宿泊研修センター「ききり荘」
イベント広場 キャンプ場 レストハウス裏側の水芭蕉
イベント広場 キャンプ場 レストハウス裏側の水芭蕉
ホオノキ ガマズミ 白化したマタタビの葉
ホオノキ ガマズミ 白化したマタタビの葉


「ききり荘」とレストハウスの間が登山口。登山口には案内板と「遊歩道50選(いわきの里鬼ヶ城遊歩道)」の看板がある。 キャラクターの「ひできくん」が描かれた看板を見ながら、バンガローが建ち並ぶ坂道を登ってゆく。 間もなく雑木林の中の階段が整備された道に変わる。4月下旬、桜も満開だったが、コブシの白い花も綺麗。

登山口 案内板 遊歩道50選の看板
登山口 案内板 遊歩道50選の看板
「ひできくん」の看板 階段が整備された道 コブシ
「ひできくん」の看板 階段が整備された道 コブシ


階段を登りきった所は、登山道(左)と下山道(右)の分岐点となっており指道標がある。 左に進み小沢を渡ると牧歌的な芝生の広場となっており、風力発電の風車が建っている。 少し登るとAコース(直登するコース)とBコース(西回りのコース)の分岐点。 Aコースへ向けて直進したが、残念ながらまだ工事中で通行止め。 林道を西へ歩き、Bコースに変更する。4月下旬、ウリハダカエデの薄黄色の花が満開。

指道標 風力発電の風車 AコースとBコースの看板
指道標 風力発電の風車 AコースとBコースの看板
通行止の看板 林道を西へ ウリハダカエデ
通行止の看板 林道を西へ ウリハダカエデ


林道を15分ほど西へ行くと指道標があるので、林道を離れ登山道へ戻る。 桧や杉の林から雑木林に変わる。「マムシ注意」の看板があったので気をつけよう。 やがて尾根上の気持ち良い登山道となる。途中Aコースからの道を合わせ、大岩が座する鬼ヶ城山の山頂(西峰)に到着する。 山頂近くの大岩の上には「八幡大神」「大山祗神社」の社が置かれている。 (十年以上前に登った時には、もう一つ「古峯神社」の石碑があったと思うが、紛失したか)

林道を離れ登山道へ 尾根上の登山道 Aコース出合い
林道を離れ登山道へ 尾根上の登山道 Aコース出合い
山頂(西峰)892m 山頂にある柱標と展望図 大岩上の社(奥は大滝根山)
山頂(西峰)892m 山頂にある柱標と展望図 大岩上の社(奥は大滝根山)


山頂(西峰)は広くはないがのんびりとした雰囲気があり、お弁当を広げた後は昼寝といきたい。 西峰の標高は892mで、三等三角点のある東峰の887mより高い。 阿武隈の山々やいわき市街、太平洋、那須連峰などを遠く見渡せる。

北西(羽山、大滝根山) 北(高塚山、桧山) 北東(手倉山、懸の森)
北西(羽山、大滝根山) 北(高塚山、桧山) 北東(手倉山、懸の森)
山頂(西峰)892m 山頂にある柱標と展望図 大岩上の社(奥は大滝根山)
東北東 東南東(東峰) 南東(屹兎屋山、二ツ箭山)
山頂(西峰)892m 山頂にある柱標と展望図 大岩上の社(奥は大滝根山)
南南東(水石山、湯の岳) 南南西(芝山、八溝山) 南西(那須連峰)


通常は西峰から東峰を経由して下山するのだろうか。 「下山道」の看板を見ながら尾根上の登山道を東側に500m程行った所が三等三角点のある東峰。 木々の幹や小枝が遮り、展望はあまりない。ここからアセビの目立つ道を下る。 次第に赤松が目立ち初め、次に桧林に変わる。小屋の脇を抜けると広い道に出る。 杉林の中を研修センターを目指して下ると、上りの時に通った雑木林の中の階段の整備された道へ戻る。

尾根上の登山道 下山道の看板 三等三角点(東峰)
尾根上の登山道 下山道の看板 三等三角点(東峰)
アセビの目立つ登山道 桧林に変わる 研修センターを目指して下る
アセビの目立つ登山道 桧林に変わる 研修センターを目指して下る



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