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いわき市湯本から御斉所街道(県道14号線)にて西へ向かい、遠野町上遠野を過ぎ、皿貝トンネルの手前を
入遠野川に沿って遠野町入遠野方面へ右折する。
(皿貝トンネルまで行かずに遠野町上遠野町内から根本川に沿って北上してもいい。)
[ 参考 ] 鮫川と入遠野川はイワナやヤマメの釣果ポイントも多い。
7月1日には鮎釣りも解禁となり、県内外から多くの釣り人が訪れる。9月に設けられるヤナ場も人気。
入遠野川の落合堰付近には6月下旬から7月上旬にかけてゲンジボタルが多く見られることで有名。
中根の湯(鉱泉)は秘湯として知られ首都圏からも湯治客が訪れる。
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往生山西麓の宮沢川渓谷は山桜の名所でもある。近くには遠野オートキャンプ場がある。
キャンプサイトやログキャビン、管理棟、炊事棟など充実した設備で人気がある。
登山口へは往生山東麓の天王川沿いに1Km余り進み、天王川トロン温泉(天王川福祉温泉)を過ぎると
ほどなく往生山林道の起点があるのでここを入る。
(後述するが、ここで往生山林道に入らずに直進し、硯石林道経由で別の登山口へも行ける。)
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起点から200mくらい入るとゲートがあり車は進入できない。ここに数台の駐車スペースが
あるので車を置き歩くことにする。
所々舗装された砂利道の往生山林道を1km余り登ると、登山道の指道標があるので林道を離れ右側に入る。
分かり難いので見逃さないように注意。
ここからの登山道は踏み跡と指道標を参考に雑木林の中を登る。山椒とチゴユリが目立つ。
少々分かり難い箇所もあるので、地図とコンパスなども忘れずに持っていきたい。
[ 参考 ] 4月下旬から5月中旬頃まで、往生山林道の法面にはタラの芽が沢山みられる。
他にもワラビ、ゼンマイ、ウド、フキ、シドキ、栗、キノコなど山菜が豊富な山域である。
途中、すれ違った地元の女性に話を伺うと、最近は部落外からマナーと節度の無い人が多く訪れて困っているとのこと。
この付近の山林は部落(中天地区)の共有林(入会林)となっているので、
なるべく山菜採りは遠慮して欲しいとのことであった。
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20分程で硯石林道の硯石支線にある登山口へ着くので、ここから杉林の中へ下りていく。
硯石林道からのアプローチについては後述。
途中の沢にはヤマブキやネコノメソウ、ウワバミソウなどが目立った。
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杉林の中を踏み跡を頼りに7〜8分歩くと指道標があるので右に曲がり、やがて尾根に出る。
尾根を登り山頂が近くなると雑木林に変わるが、雑木林の中の急登はすぐに終わり山頂。三等三角点がある。
展望は梢の間から少しある程度。5月上旬、ツツジが見頃であった。
ヤマザクラの大木があるが、見頃は4月中旬〜下旬頃だろうか。
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山頂で小休止したら、登ってきた道を単純にピストンで戻るのもいいが、今回は北東側へ続く踏み跡をたどって下ることとする。
こちらは杉林の中と違い、新緑の雑木林が心地いい。大きなケヤキやモミの木も見られる。
(注意)ルートが不明瞭な箇所もあるので十分注意してください。
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500m程度進むと硯石林道へ続く作業道に出る。鶴石山へ続く北側の展望がいい。
杉の植林地の中の作業道をしばらく進むと。駐車スペースがある。
荒れた箇所があるがオフロード四駆ならここまでは問題ないだろう。
さらに下ると硯石林道へ出る。ここを右に進み硯石支線の登山口を目指す。
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硯石林道を1km程進むと硯石支線への分岐となる。林道沿いにはムラサキケマンが
沢山咲いており奇麗であった。分岐を右に入り800mくらい進むと硯石支線の登山口
へ戻る。さらに直進し、車を置いてある往生山林道のゲートまで下る。
なお、時間と体力に余裕があれば硯石支線に入らず硯石林道の本線を進みゲートに戻ることも可能。
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往生山林道の起点側から硯石林道を利用してもいいが、今回は山桜を遠望する為、
県道20号線(いわき上三坂小野線)より盤木沢林道に入る。
途中、南東側が開けた所があり往生山の展望がいい。
往生山の山桜は山裾が宮沢川渓谷に落ち込む西側に多いので、
この盤木沢林道からの展望もお勧め。
(山桜より花の色が濃く開花時期が少し遅い大山桜も混じっているようである。)
間もなく宮沢林道への道を左に見て宮沢川に架かる橋を渡り硯石林道へ入る。
橋を過ぎて300mくらいで作業道分岐を右に見て、左に1km程進むと
硯石支線への分岐があるので支線へ入り800mくらいで硯石支線の登山口へ着く。
なお、オフロード四駆ならば先ほどの作業道分岐を右に進み、
杉の植林地を抜け、往生山の北西側の登山口から登るのもいい。
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