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背炙山の麓には千年以上の歴史を誇り竹久夢二や与謝野晶子などの文人にも愛された東山温泉がある。
会津藩主松平家墓所(御廟)近くより県道東山温泉線へ入り、1km程上ると右側に石山遊歩道入口がある。
山頂直下まで車で簡単に登れるが、歩いて登れば感動も大きい。
[ 参考 ] 周辺には他に、飯盛山(白虎隊十九士の墓)、赤井谷地沼植物群落(国の天然記念物)、
小田山公園(スキー場・子供の森)などがあるので時間が許せば訪れてみたいもの。
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石山遊歩道は一部車道を通らなければならないのが残念。
東山温泉線は会津若松から猪苗代湖へ抜ける主要交通路である為、結構交通量が多いので注意のこと。
6月上旬、タニウツギ(田植え花)が見頃を迎えていた。会津平野もいいいよ田植えが始まる。
[ 参考 ] 今回【写真2】から【写真4】まで800m程車道を歩いたが、
【写真2】で車道に出てから30m程歩くと右手に石山遊歩道の入口があるので、
そこを入れば長い車道を歩かずに【写真5】から5m程入った地点に出ることも可能。
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車道を少し歩くと、第二若杉山遊歩道入口の指道標がある。
赤井部落まで1時間、岩杉山神社を経由しレストハウスまで20分、
山頂キャンプ場まで30分との表記がある。
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第二若杉山遊歩道入口の車道を挟んで向かいには大きな駐車場がある。
混雑期のマイカー利用者にとっては心強い。テレビ局やラジオ局、電話会社の大きなアンテナが林立するのが残念だが、
それだけロケーションがいいことの証だろう。
大駐車場から少し歩くと、公園(会津若松いこいの広場)の案内図と
日本人最初の女性移民といわれる「おけい」の墓(碑)の看板がある。
看板のところから斜面を少し下ったところが黄金丘(GOLD HILL)。
ここにおけいの墓(碑)があり、会津盆地の眺めがいい。
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山頂手前の背炙峠付近には冒険の森(アスレチックフィールド)やレストハウスがある。
レストハウス内では、自動販売機があり、ジュースやアイスクリームを購入できる。
近年、レストハウスの車道側の斜面に野草ゾーンが整備され、
四季折々の草花を手軽に鑑賞できるようになった。見頃の花も写真で紹介されている。
1986年(昭和61年)に林野庁が選定した「日本森林浴の森100選」の看板も立っている。
冒険の森の脇には山頂へ続く道がある。案内図(概略)もあるので確認しておきたい。
[ 参考 ] 背炙峠の名前の由来は、猪苗代湖の湖岸に住む人々がこの峠を越えて会津に行く時には
朝日を背中に受け、帰りには夕日を背中に受けることから背中炙峠と云われ、短くなって背炙峠になったと云われる。
この峠を抜ける県道東山温泉線(374号線)は12月上旬〜4月下旬は閉鎖されるので最新情報に注意。
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入口には車両進入に関する注意書きがある。
山頂でキャンプやバーベキューをする場合、レストハウスに申請すれば車で通行できるようである。
新緑の気持いい緩やかな上り坂を少し歩くと、左手に第二岩杉山遊歩道入口の案内板があった。
大駐車場近くの遊歩道入口からの道と合流するようである。
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山頂は広い公園となっておりキャンプやバーベキューを楽しむ家族連れや
雄大なパノラマを写真に収めようとするカメラマンをよく見かける。
朽ち果てようとしているリフト塔や廃屋と化した休憩所があり往時を偲ばせる。
6月上旬、フデリンドウ、アズマギク、ブタナが目立った。
[ 参考 ] 廃屋と化した休憩所とリフト跡はかつての背あぶり山スキー場の名残りだろうか。
1980年代まではロープウェイやスキーリフトが稼働し、活況を呈していたという。
※私見ながら、背炙高原一帯の大変恵まれたロケーションを活かしきっていないように思う。
官民が知恵を出し合えばもっとすばらしいフィールドに再生するに違いない。
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廃屋となった休憩所には屋上へ続く階段があるので上ってみる。老朽化しているので無理は禁物。
背炙山はそのロケーションの良さから頂上からの眺めは実に雄大である。
眼下には猪苗代湖、北西には飯豊連峰、北東には磐梯山や吾妻連峰、東には猪苗代湖や安達太良連峰、
南には大戸岳や小野岳、西には会津盆地が見渡せる。まさに会津の展望台と言えよう。
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山頂からの帰りは、関白平に寄ってみる。レンゲツツジやヤマツツジ、タニウツギなどが見頃を迎えていた。
よく整備された芝生の広く緩やかな斜面は、家族連れで高原の雰囲気を満喫しながら手軽にお弁当を広げるには持ってこいである。
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