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上三坂付近には所々案内板がある。
芝山の山頂直下まで通じている車道を右に見て200m程通り過ぎると大きな駐車場がある。
登山口は駐車場の隅にある。ふくしまの遊歩道50選の看板と案内板が建っている。
ここからクリ、ミズナラ、リョウブ、ケヤキ、桜、ツツジ、杉林などの中を登る。
登り初めて10分もすると南東側に牧場が広がる。乳牛や肉牛、馬などを放牧(5月頃から11月頃まで)している
「いわき市営芝山牧場」だが、観光営業をしていないのが残念。( 牧場に関する問い合わせ:いわき市農業水産課畜産係 )
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いわき市側からの登山道の途中には二箇所ほど水飲み場がある。
何れも車道沿いにあるので車で頂上まで上がられる方も大丈夫。
最初にあるのが「ふれあい清水」そこから少し登山道を登って
ベンチの下50m位の所にあるのが「さくら清水」。但し、
どちらも水量は余り多くないので渇水時はあまり当てにしな
い方が良いかもしれない。ベンチからは東側の眺望が見事。
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何度か車道と交差しながら着実に高度を稼いで行くと立派な白樺林がある。
麓には白樺の天然林があるようだがここの林は植樹されたものらしい。
白樺林から7〜8分ほど登ると猿子平。広々としており芝生に覆われている。
賑やかに酒を酌み交わすグループやのんびりとお弁当を広げる家族、遊具で遊ぶ子供達を見かける。
炊事場やカマドもあるのでバーベキューやキャンプもできる。
[ 参考 ] 猿子平の周囲には多くの桜が植樹され、植樹した人の名前が書かれている。
説明板によると、「日本さくらの会」が「日本宝くじ協会」から千本の桜の苗木の寄贈を受け、
桜の新名所作りの一環として平成元年11月にいわき市民千名により植樹されたものらしい。
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山頂駐車場には乗用車10台程収容可能。少し下にはトイレもある。
駐車場から北側の高台に2000年5月にいわき市三和町地域振興協議会が県と市の補助を
受けて完成した立派な展望台がある。その展望台の直下が二等三角点のある山頂。山頂近くには芝山平和観音も建っている。
展望台からの眺めは見事。
[ 参考 ] 展望シミュレーションの結果では八溝山地がさえぎるために富士山は見えなかったが、
「芝山富士見台」という名前が付いているだけに、条件の相当良い日には260km南(215度前後の方角)の富士山が見えるかもしれない。
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展望台からは360度の眺望を堪能できる。北には阿武隈山地の最高峰の大滝根山、
南西には秀峰の蓬田岳を望む。また、天気と空気の状態が良ければ、
磐梯山や二岐山を遠くに霞み見ることができる。
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芝山北部の上三坂地区の耕山寺にはフクジュソウの群落があり3月下旬頃から楽しめる。
早春の時期、登山道脇や山頂にはフキノトウやスイセンが目立つ。
3月〜10月まで登山道脇に色々な草木が花を咲かせるのでそれを目当てに登るのもいい。
(フクジュソウやスイセンには毒があるので誤って口にしないように注意。)
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芝山の南麓には古殿町側の登山口がある。いわき市側や平田村側と同様に、猿子平の直下まで車道が通じている。
登山口には案内図があるのでよく確認しておこう。
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富士見台(山頂)の北側には富士見台コースがある。芝山遊歩道の登山口から300mほど登った所に案内板がある。
ここで舗装された車道を左に見送り100mほど林道を直進すると富士見台コースの入口。
林道を右に見送り、左側の杉林の中の道を登って行く。ウッドチップを敷いているのだろうか、クッションが膝に優しい。
コース入口から山頂までは1.4km。
山頂までの残距離が表示された指道標が所々に設置されており、安心して利用できる。
コース入口から5分ほどで迎清水。水量が少なく飲用には向かないだろう。さらに3分ほど登ると一本ブナが左手に見えてくる。
なぜここに一本だけ残ったのだろうか。孤高のブナである。一本ブナから3分ほどで今度はブナ広場。5月上旬、ニワトコの花が見ごろだった。
ブナ広場から少し下り登り返すと雑木林の中の尾根道。快適で美しいコース。
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富士見台コースの入口から20分くらい経ち、傾斜が緩くなってくると芝山観音。
ここで道は二股に分かれるが直ぐに出合う。
ここから先は東側の眺望を楽しみながらミニ縦走気分で山頂を目指す。
山頂部が南北に細長い芝山らしい登山である。
山ツツジの丘まで登ると、富士見台が見えてくる。ベンチがあり眺望がいいのでお弁当を広げるにもいいだろう。
5月上旬、山ツツジは未だ蕾だった。山ツツジの丘から100mほどで富士見台(山頂)の裏手に着く。
ここには二等三角点の標石が埋まっている。
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