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福島市立第四中学校の西側(県立福島高校の北西、東北新幹線高架下の森合緑地公園
付近)にある森合養山口より登る。階段を登ると信夫山三十三観音が出迎えてくれる。
10分程で車道に出る。東に150m程歩くと月山神社の指道標があるので見落とさ
ないようにしてそこから参道を登り始める。ここからは参道とはいっても露岩部があ
り登山道とかわらないが、20分程度で月山駐車場に着く。
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月山駐車場には7〜8台の駐車が可能でトイレもある。
駐車場の奥に月山神社の参道入口(羽山廃寺跡)があるのでそこから登り始める。
月山神社から湯殿山神社までは細い道があり2〜3分で着く。
月山神社には災難消除の神・交通安全の神、湯殿山神社には農産業の神・医薬の神・男女縁結びの神が祭られている。
羽山の最高点(272m)に位置する湯殿山神社からは北側(蔵王連峰方面)の眺望がいい。
湯殿山神社から西へ5〜6分程度歩くと烏ヶ崎に着く。
烏ヶ崎直下の斜面は2002年3月12日に発生した山林火災で
2.3ha(赤松2200本、民有林1.6ha、私有林0.7ha)が焼失し、山肌が露出しているのが少々痛々しい。
松くい虫(マダラカミキリ)が繁殖しないように焼けた赤松は全て伐採された。
福島市では技術検討会を開いてその後の対応策を検討した結果、自然に幼木が育ち始めていることから人工的に植林することは見送られたが、
市民からは植林を望む声も強い。
また、近年設置された展望デッキは自然環境面と観光客の安全面を争点とした賛否両論が湧き起こっている。
[ 追記 2008.3.12 ] 2008年3月8日午後7時頃、大規模な山林火災が発生。
午後10時頃に鎮火したが赤松や下草、落ち葉など0.8haを焼失した。
場所は2002年の火災現場から南東側150m程の地点。火元は市道付近と見られる。
3月の乾燥した時期には山火事が発生しやすくなります。原因は特定されていませんが、
煙草の投げ捨てなどしないようにマナーには気をつけたいものです。
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信夫山の南側の玄関口となる黒沼付近と護国神社駐車場入口には案内板があるので
散策される方は事前に確認していただきたい。黒沼神社には福島市の夏(8月上旬頃)
の「わらじ祭り」で使われた大わらじが奉納されている。
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第1展望台付近からは福島市中心部の眺めがいい。展望台から道を挟んだ所には御山四十八
石の一つで「五つ石」と呼ばれる石がある。説明板によると「信夫山の熊野比丘尼に可愛が
られた五匹の犬が比丘尼が亡くなった後も主を忘れずここにうずくまり石に変った」と伝え
られる。車を置いたまま北に少し歩くとと薬王寺が建っている。薬王寺には北側から「七曲
り坂」を登ってもいい。
[ 参考 ] ■五つ石には、『暁に祈る』(作詞:野村俊夫、作曲:古関裕而、歌:伊藤久男)の歌碑がある。
「ああ あの顔で あの声で 手柄頼むと 妻や子が ちぎれる程に 振った旗 遠い雲間に また浮かぶ・・・」
■信夫山には良質の金鉱があったため、戦前までは金山としての側面もあった。ひっそりと封鎖された坑道入口跡が往時をしのぶ。
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薬王寺から10分程北へ歩くと一周道路(車道)を横切り、仁王門跡へ続く階段。
ここからさらに5分程で立派な羽黒神社に着く。境内には冬(2月10日〜11日)
の「信夫三山暁参り」の大わらじ(長さ約12m、幅約1.4m:仁王様の足のサイズと云われる)
が奉納されている。この大わらじは毎年1月中旬頃から福島市の御山地区の住民(御山敬神会会員)の
方々によって製作されるが、わらじの芯に信夫山で切り出された竹を用いる年もある。
暁参りの前日には「わく」と呼ばれる木製の土台が組まれ、当日の朝にわくに乗せて羽黒神社に奉納
される。羽黒神社には五穀豊穣と商売繁盛の神が祭られている。
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羽黒神社から北西へ5分程歩くと熊野山(金華山)へのゲート。ゲートから5分程で
山頂。山頂の通信施設の柵の中には三角点がある。山頂には石碑や説明板がある。こ
こから北には立石への踏み跡がある。
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立石の直下の周遊道路(車道)脇にある展望台からは北西方面の眺めがいい。
この付近に古峯神社の鳥居があり車道を挟んで立石への参道入口がある。
急峻な斜面を5分程登ると立石に着く。
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熊野山の南東斜面、小山城跡付近の第2展望台からは東側の眺めがいい。一帯はすべり
台などのある公園として整備され、家族連れで楽しめる憩いの広場となっている。春は
花見で賑わう。また、第2展望台の西側には信夫山が北限とされる柚子畑があり11月
前半は黄色い柚子の実が目に鮮やか。
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熊野山の南東の麓には、岩谷寺・岩谷観音がある。風化した三十三観音を初めとする
60体余りの魔崖仏が山岳信仰で栄えた往時を偲ばせる。
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