■ |
白河市の表郷庁舎(旧・表郷村役場)方面から国道289号線を西進し、すぐに県道280号線へ。
1km余り進むと番沢地区にある新日本石油のガソリンスタンドが見えてくるのでその手前より、
天狗山球場(表郷総合運動公園)や新白河ゴルフ倶楽部の西側を通る木戸ヶ入林道に入り南進する。
途中、右前方の脇道に入らないように指道標が立っている。
その少し先にY字路があるので、新しい登山口へは右側を進む。
駐車スペースの先に立派な看板が建っている。
[ 参考 ] ■Y字路を左へ進むと古い登山口。
第50回福島国体が開催された1995年(平成7年)に整備されたコースである。
■新しい登山口は地元住民の皆さんが結成した「おもてごう里山クラブ」が、2008年に
国有林の一部を国から借り受けて「遊々の森 おもてごう天狗の森」として登山道を整備したもの。
■11月下旬ごろ、「日本一遅い山開き」のイベントが開催される頃、紅葉も見頃を迎える。
■4月上旬ごろ100万株以上あるというカタクリの花が見頃を迎え、
5月上旬ごろにはヤマブキソウやラショウモンカズラが見頃を迎える。
年によって見頃の時期は前後するので、事前調査のうえ出かけてみてはいかがだろうか。
|
■ |
新しい登山口から小沢を渡り、木杭やトラロープ、木段などで整備された登山道を登ってゆく。
樹名札が掛っているので樹木の名前を知るのに大変参考になる。一合目から九合目の指道標もあるのでペース配分し易い。
家族で森林浴をするのにもいいだろう。四合目の開けた所は「天狗の庭」と名付けられている。
雲板と呼ばれる天狗を呼ぶために鳴らす板がある。五合目の「千年の森」は立派な古木を散見できる。
|
■ |
右手に小沢を見ながらさらに登ると「天狗の清水」。残念ながら水量が少ないのであまり当てに出来ない。
七合目を過ぎると炭焼小屋跡と炭焼窯跡がある。昭和30年代には廃れてしまったようなので、
炭焼きの煙が立ちこめていた往時を知る人は少ないだろう。
|
■ |
炭焼窯跡から5分ほど登ると山頂。南側に八溝山を遠望できる。
三等三角点の標石の傍には、「国体開催80日前記念行事 天狗山記念登山大会」と書かれた立派な標柱がある。
ここから北側へ30mほど進むと展望用看板があり、北東側(須賀川市、玉川村方面)の眺望がいい。
|
■ |
展望用看板の所から北西へ延びる尾根を下り、古い登山口を目指す。
尾根上の快適な登山道である。こちらのルートも所々に樹名札が掛けられている。
コシアブラと書かれた見事な大木に出合う。
最近は山菜として人気があり、このような大木まで育つのは今後は珍しいのではないだろうか。
山頂から20分ほどで古い登山口。ここから3分で新しい登山口へ戻る。
マイカー利用だとどうしても往路と復路が同じピストンになりがちだが、天狗山は手軽に周回コースを楽しめるのがいい。
登山道は始終とてもよく整備されており、「おもてごう里山クラブ」の方々のこの山への思いが伝わってくる。
|