福島の山々 >> 北東部 >> 羽山 (457.5m)  
伊達市梁川町の山舟生地区のシンボル的存在。出戸羽山、中羽山、奥羽
山からなる。羽山信仰は福島県内でも多く見られるが、ここもそのひと
つ。西麓には山舟生羽山神社があり、毎年11月に行われる三百年以上
の長い歴史を持つ山車祭りは無形民俗文化財に指定されている。信仰と
伝統芸能の長い歴史を感じながら、山頂の奥の院を目指す登山となる。

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            ガイドブック
羽山
うつくしま百名山

    交通:阿武隈急行「富野」駅または「やながわ希望の森公園前」駅より、タクシー利用
マイカー:県道101号線(丸森梁川線)の山舟生地区から2km。(羽山神社に駐車スペースあり)
所要時間:羽山神社(30分)出戸羽山(10分)中羽山(10分)奥羽山山頂
他登山口:赤柴地区側からもコースあり
 山開き:毎年4月第1日曜日
     ※問合せ:山舟生地区交流館(024-577-5489)
     ※福島県内の山開き日程の一覧


県道101号線の山舟生地区にある山舟生小学校近くのT字路に看板がある。 ここから2kmほど南進すると羽山神社入口。 羽山神社には立派な鳥居と社殿があり、信仰の歴史を感じる。 毎年11月には山車祭りが行われるので、その時期に訪れるのもいいだろう。

山舟生小学校近くのT字路 T字路の看板 羽山神社入口
山舟生小学校近くのT字路 T字路の看板 羽山神社入口
羽山神社の鳥居 境内 祭りばやしの案内板
羽山神社の鳥居 境内 祭りばやしの案内板


神社裏手を上ってゆくとすぐに新しい舗装道路に出る。 民家手前には「うつくしま百名山 羽山登山道」の看板が置かれていた。 指道標に従って砂利道を登ると羽山林道と出合う。 左手15mくらいの所に木製の橋があるのでそこから登ってゆく。

神社から登山口を目指す 登山口 登山口の看板
神社から登山口を目指す 登山口 登山口の看板
登山道 羽山林道 木の橋を渡る
登山道 羽山林道 木の橋を渡る


右手に祠が見えてくる。この道が奥の院へ至る参道であることを再認識し、身が引き締まる思いである。 間もなく分岐点となる。左が出戸羽山経由の道、右が童双神経由の道。 看板の勧めに従い、左側の道を上り、右側の道から下ってくることにする。 竹林を抜けると薄暗い杉林となる。 5月上旬、ムラサキケマン、コウライテンナンショウ、イカリソウの花が見頃。

祠 コース分岐点 竹林
コース分岐点 竹林
ムラサキケマン コウライテンナンショウ イカリソウ
ムラサキケマン コウライテンナンショウ イカリソウ


斜度が次第に急になりトラロープ頼りの登りとなるが、すぐに尾根に出る。 南西側の展望がいい。条件がよければ那須連峰や安達太良連峰を遠望できるだろう。 10mほど登ると出戸羽山の看板と祠がある。5月上旬、日当たりを好むフデリンドウの花が見頃。 ここから東へ10分ほど行くと、中羽山。杉林の中で展望はない。5月上旬、ヒトリシズカの花が見頃。

トラロープ頼りの急坂 尾根に出る 南西側(尖森山、安達太良山)
トラロープ頼りの急坂 尾根に出る 南西側(尖森山、安達太良山)
出戸羽山 祠 フデリンドウ
出戸羽山 フデリンドウ
杉林の中の登山道 ヒトリシズカ 中羽山
杉林の中の登山道 ヒトリシズカ 中羽山


石や根張りの目立つ尾根を登ってゆくと奥の院の建つ山頂。 三等三角点のある山頂だが、展望は木々の間から少し見える程度。 一杯清水や三十三観音への指道標もある。 山頂で小休止したら、神社へ童双神を経由して戻るために南側へ延びる参道を下って行く。

尾根上の道 山頂 出羽神社奥の院
尾根上の道 山頂 出羽神社奥の院
三等三角点 一杯清水、三十三観音への道 童双神への道
三等三角点 一杯清水、三十三観音への道 童双神への道


階段状に整備された参道を下り鳥居を二つくぐると、赤柴側の登山口。ここには簡易トイレもある。 左(東)へ行けば赤柴地区だが、今回は童双神経由で神社に戻るため右(西)へ進む。 真っ二つに割れたような巨石が「童双神」。祠も祭られている。ここから15分ほどで上りで出合った分岐点に戻る。 時間があれば途中「きつね石」へ立ち寄るのもいいだろう。

鳥居(上) 鳥居(下) トイレ
鳥居(上) 鳥居(下) トイレ
指道標 童双神 きつね石への指道標
指道標 童双神 きつね石への指道標



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