福島の山々 >> 北西部 >> 三坂山 (831.9m)  
福島県の重要無形文化財に指定されている「サイの神」のお祭りや三島
桐を使った工芸品で有名な三島町の北西部に位置する。泰然とした流れ
の只見川の左岸にどっしりと構え、標高はそれほど高くないが風格のあ
る山体はうつくしま百名山にふさわしい。周囲にはファミリーに人気の
美坂高原や早戸温泉、宮下温泉があり、登山の前後に利用できるのが楽
しみ。なだらかな美坂高原からのコースと眺望のヤセ尾根を通過する滝
原からのコースがある。体力と時間に余裕があれば、惣山高森山志
津倉山などと合わせて登るのもよいだろう。

● 福島の山々 ・・・ 北西部の地図  登山ルート
            読者からの登山情報など
● マピオン ・・・・ 三坂山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 1/25,000地形図:沼沢沼 
● 市町村のサイト ・ 三島町
● 観光協会等 ・・・ 三島町観光協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
三坂山
うつくしま百名山会津百名山

    交通:JR只見線「会津宮下」駅から、タクシー利用
マイカー:美坂高原登山口の場合、美坂高原の駐車場を利用
     滝原登山口の場合、駒形神社近くの駐車場を利用
所要時間:美坂高原管理棟(20分)美坂高原登山口(15分)鉄塔広場(45分)山頂
     山頂(20分)見晴らし尾根(10分)723mピーク(40分)滝原登山口

美坂高原から山頂へ (登山口標高:約540m、所要時間:管理棟から山頂まで1時間20分)

宮下地区にて国道252号線から国道400号線に入ると直ぐ左の枝道に進む。 舗装されているが離合困難な箇所もあるので慎重に進む。 塙子沢沿いの道を5kmほど登っていくと美坂高原の大きな駐車場に着く。 管理棟の受付で入場料を支払って中に入る。 管理棟の前から巾が広いランドカーコースと巾の狭い自転車コースが並行して南に延びている。

[参考] 美坂高原は5月上旬〜10月下旬ごろまでの営業。 各種イベントの他に山菜採りやバーベキュー、キャンプ、釣りなども楽しめる。営業時間は午前8時〜午後5時。 営業期間外は閉鎖されているので注意。三島町の町民以外の方は入場料が必要で、大人200円、小・中学生100円、幼児無料。 ランドカーは1000円(1時間)だが、貸自転車は無料。大人用から子供用まで様々な自転車を選べる。 遊具のレンタル(キャッチボールセット300円、バトミントンセット300円、グランドゴルフセット300円など)もある。(最新情報は要確認)

駐車場 管理棟 美坂高原
駐車場 管理棟 美坂高原
貸自転車 グランドゴルフコース ランドカーコース、自転車コース
貸自転車 グランドゴルフコース ランドカーコース、自転車コース


ランドカーコースをゆっくり20分ほど歩くと登山口。 道幅の広いランドカーコースはここで終わり転回場所となっているが、自転車コースは周回コースとなっており右手前方へ続いている。 登山口からは車のワダチが目立つ作業道に変わる。 15分ほど登ると送電線の下を通過する。鉄塔の下は小狭い広場となっており眺望がよい。 北東には飯谷山、南東には明神ヶ岳を遠望できる。 さらに作業道を10分ほど登ると作業道の終点。ここから狭い登山道に変わる。

登山口遠景(ランドカーコース終点) 登山口の柱標 作業道
登山口(ランドカーコース終点) 登山口の柱標 作業道
送電線と交錯 鉄塔下の広場で小休止 作業道終点(待避所)
送電線と交錯 鉄塔下の広場で小休止 作業道終点(待避所)


作業道終点から10分ほどで分岐。指道標に従い左へ進む。始めは杉林の中の登山道だが、やがてブナ林に変わる。 いつものことだがブナ林の中の登山はとても気持ちがよい。眺望はあまりないが、北側に黒男山を望めた。 山頂が近付いてくるとまた分岐。ここも指道標に従い左へ進む。少し登ると右から道を合わせる。 先ほど見送った分岐の道が合流したのかもしれないなどと考えていると、山頂の反射板が見えてくる。 小狭い山頂からは東側の眺望が得られる。宮下地区の街並みもよく見える。 うつくしま百名山の柱標は朽ちて折れており、歳月の流れを感じる。

[参考] ■伊佐須美神社が御神楽岳、博士山、明神ヶ岳、会津高田と遷座したことはよく知られるが、 『三島町史』には御神楽岳の次にこの三坂山(御坂山)、それから博士山、明神ヶ岳へと遷座したという記述があることを 『会津百名山ガイダンス』の中で森澤堅次氏が述べていらっしゃる。■三坂山には徳一が開基した大高寺があったという。 隆盛時には多くの坊が山中に建っていたが葦名氏によって滅ぼされたという歴史の舞台である。

分岐(左へ) 杉林の中の登山道 ブナ林
分岐(左へ) 杉林の中の登山道 ブナ林
黒男山(北) 山頂直下の分岐(左へ) 山頂
黒男山(北) 山頂直下の分岐(左へ) 山頂
山頂の柱標と三角点 うつくしま百名山の柱標 湯ノ岳の奥に明神ヶ岳(東南東)
山頂の柱標と三角点 うつくしま百名山の柱標 湯ノ岳の奥に明神ヶ岳(東南東)

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山頂から滝原登山口へ (登山口標高:約380m、所要時間:山頂から滝原登山口まで1時間10分)

マイカー利用の場合、通常は美坂高原へ戻ることになるが、今回は滝原登山口を目指す。 山頂から西へ延びる登山道を下る。5分ほどで鉄塔下。ここは眺望がよく、沼沢湖や美坂高原を遠望できるが、 高圧送電線のバチバチという音が気になり長居する気にはなれない。 ここから「かもしか尾根」を通り「くま坂」を下ると眺望のよいヤセ尾根の「見晴らし尾根」。 眼前には洞厳山が屹立し、遠くには伊佐須美神社が遷座した博士山と明神ヶ岳を望める。

滝原登山口を目指す 鉄塔 美坂高原を遠望
滝原登山口を目指す 鉄塔 美坂高原を遠望
沼沢湖 かもしか尾根 見晴らし尾根
沼沢湖 かもしか尾根 見晴らし尾根
東北東(くま坂) 東南東(明神ヶ岳、博士山) 南(洞厳山)
東北東(くま坂) 東南東(明神ヶ岳、博士山) 南(洞厳山)


「見晴らし尾根」で眺望を堪能したら今度は723mピークを目指す。 「松の小径」を通り10分下ると到着する。小狭いスペースとなっており主図根点がある。 ここで道は二手に分かれるが標高510m付近で合流する。 直進は下草が刈り払われ整備されているが主に送電線保守用の巡視路で斜度が少しきつい。 ここでは指道標に従い右に折れて一般的な登山道を下る方が無難だろう。 「ナラの小径」や「コナラ平」を過ぎると間もなく頭上が開け送電線の下を通る。 この辺のコースは国土地理院の2万5千地図に記載のコースに比べかなり西寄りである。

松の小径 723mピーク 主図根点
松の小径 723mピーク 主図根点
ナラの小径 コナラ平 送電線の下を通る
ナラの小径 コナラ平 送電線の下を通る


送電線下を過ぎると左から先ほど見送った送電線保守用の道を合わせる。 10月上旬、口を開けた栗が目立つ。野生動物の大切な食事だろう。 さらに2〜3分下ると保守用巡視路が横断し、十字路のようになっている。 ここでは直進して古峰神社の祠の前を通るコースを選択する。間もなく薄暗い杉林に変わるが、すぐに滝原登山口に出る。 登山口前は広場になっている。立派な案内図も立っている。案内図には「登山家 田部井淳子先生が平成12年10月に三坂山を登山し、 『標高は低いが起伏がありとても楽しい山でした。』との感想をいただきました。」との記述。 なだらかな三坂高原からのコースとピーク感を得られる滝原からのコースの対比が楽しい。 滝原登山口近くには駒形神社があるので参拝していこう。立派な石造りの鳥居をくぐり、苔むした長い石段を登れば駒形神社の拝殿。 東日本大震災と原発事故で甚大な被害を受けている福島県の復興を祈り帰路についた。

[参考] マイカー1台の場合、滝原登山口から美坂高原に戻るには、タクシーを利用するかあるいはもう一度山頂を登り返すことになる。 今回ご紹介したコースと逆に、滝原登山口から登り美坂高原に出た場合には、折り畳み自転車などを1台美坂高原にあらかじめデポしておくのも一案かもしれない。 特徴の異なる二つのコースを手軽に楽しむにはやはりグループで来て車を1台デポできるのがよいだろう。

口を開けた栗の実 十字路(保守道路が横切る) 古峯神社の祠
口を開けた栗の実 十字路(保守道路が横切る) 古峯神社の祠
杉林を下る 登山口に出る 登山口(振り返って)
杉林を下る 登山口に出る 登山口(振り返って)
登山口遠景 案内図 駒形神社の鳥居
登山口遠景 案内図 駒形神社の鳥居

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