福島の山々 >> 南東部 >> 仏具山 (670.5m)  
仏具山とはとても面白い名前である。往時は信仰の山として栄えたこと
と、この周辺には仏前に供えるミソハギが生育していることも何か因果
を感じざるを得ない。弘法大師(空海)がこの山中に仏具を納めたとい
う伝承も残っている。南麓の山玉地区には菊多七観音の一つで徳一大師
の手彫りと云われる観音堂があると聞いている。以前は山頂にあったも
のを移設したものらしい。阿武隈山地には太平洋を見渡すことができる
山が幾つかあるが、この仏具山も山頂からの太平洋の眺めが見事な山の
ひとつ。

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            ガイドブック
仏具山

    交通:JR常磐線「勿来」駅または「植田」駅よりタクシー利用
マイカー:旧南大平分校手前の広場を利用可能
所要時間:坪内登山口(1時間45分)山頂
他登山口:小室登山口長沢登山口目兼登山口

坪内登山口(秋山新道)

いわき市田人町南大平の坪内地区に登山口がある。 マイカーの場合は国道289号線を利用し、田人第二小学校の旧南大平分校入口を入り100mほど進むと分校手前に広場があり、登山者も駐車利用させてもらえる。 駐車した広場から少し戻り国道を横断する。集落の中の舗装された車道を200mほど歩くと登山口が見えてくる。 登山口には『仏具山』と書かれた看板と駐車場案内図があるので、ここから民家の間の細い小道を入っていく。

旧南大平分校入口 広場(駐車場) 国道を横断し登山口へ
旧南大平分校入口 広場(駐車場) 国道を横断し登山口へ
坪内登山口(遠景) 坪内登山口 看板と駐車場案内図
坪内登山口(遠景) 坪内登山口 看板と駐車場案内図


民家の間の小道を100mほど南進すると地蔵尊が佇んでいる。ここが五所神社参道入口になるので一礼してここを左に入る。 100mほど進むと大きな鳥居が見えてくる。途中、右に大平山大権現を見送る。 4月下旬、鳥居の前はニリンソウが見頃。山頂は鳥居を右に見て進むが、先ずは五所神社をお参りする。 拝殿の奥には本殿がありこの神社の歴史を感じさせる。鳥居の所まで戻ったら今度は送電線鉄塔を左に見て進む。 背の高い杉林の中の気持ちよい登山道を10分ほど歩くと指道標と赤テープがある。 ここを右に入ると次第に斜度が急になっていく。滑りやすい一番急な所には補助ロープが張ってあるので利用したい。

民家の間の小道 地蔵尊(五所神社入口) 大平山大権現
民家の間の小道 地蔵尊(五所神社入口) 大平山大権現
五所神社の鳥居 五所神社 送電線鉄塔を左に見て進む
五所神社の鳥居 五所神社 送電線鉄塔を左に見て進む
杉林の中の登山道 指道標と赤テープ 補助ロープ
杉林の中の登山道 指道標と赤テープ 補助ロープ


10分ほど登ると石切り場跡を通過する。仏具山では採石が行われていたと聞くが、その名残だろうか。 杉林が終わると緩やかで明るい登山道に変わる。林道出合いの直前に赤テープが貼ってある分岐がある。 ここから右の急斜面を登っていくと山頂へ出るが、長沢湿原を見たいので先ずは林道を選択した。 林道出合いにある電柱には『仏具中継線 57』の文字が薄っすらと確認できる。 林道は時折、四駆車やオフロードバイクが走行するので、交通事故に気を付けたい。 静かな登山を楽しみたい時は、林道は避けた方が無難だろう。

石切り場跡 指道標 緩やかな登山道
石切り場跡 指道標 緩やかな登山道
林道手前の分岐 林道出合い 林道を歩く
林道手前の分岐 林道出合い 林道を歩く


林道出合いから15分ほど歩くと右手に長沢湿原が見えてくる。 4月下旬、キショウブやミソハギの花などは見られないが、湿原奥の山の斜面に山桜が名残咲きだが綺麗だった。 長沢湿原から3分ほど歩くと横川林道分岐。ここで横川林道を左に見送り右側の車道(電波塔の作業道)を進む。 5分ほど歩くと車道終点。フェンスに囲まれた電波塔が建っている。 電波塔の50mほど手前の土手のような所に山頂入口があるので登っていくと、すぐに三角点のある山頂に着く。 東側が開け、紺碧の太平洋を望める。遠くに三崎公園のマリンタワーや洋上を航行する大型タンカーも確認できる。

長沢湿原 横川林道分岐 電波塔
長沢湿原 横川林道分岐 電波塔
山頂入口 山頂 東側が開ける
山頂入口 山頂 東側が開ける


山頂での眺望を堪能したら帰りは林道ではなく秋山新道を下る。 山頂三角点の直ぐ北側に赤テープがあるのでそこから降りていく。 最初は緩やかな登山道だが次第に急になる。一番急な所には補助ロープが張ってあり利用できた。 15分ほどで、往路で通過した林道出合手前の分岐点まで降りてくる。 ここからは往路をそのまま坪内登山口まで戻ったが、林道を下り小室登山口へ出る選択も可能だろう。

山頂北側へ進む 補助ロープ 林道出合手前の分岐点
山頂北側へ進む 補助ロープ 林道出合手前の分岐点

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小室登山口

常磐自動車道の勿来ICを降りて国道289号線を田人方面へ左折し5分程で 四時(しとき)トンネルが見えてくる。トンネルの手前を左折するとすぐに 四時ダムに到着する。このダムは昭和59年に完成し下流の勿来や小名浜地区の 水道水や工業用水として利用されている。トイレや駐車場などもあるのでここで休憩するのもよい。 そのまま四時トンネルを抜け川平大橋を渡り小室地区に入ると間もなく 左手に蕎麦屋がありその脇に仏具山の案内板があるので案内板に従い左折して 林道へ入る。小室地区の北には四時川渓谷があり5月の新緑や11月後半の紅葉が美しい。

四時ダム 案内板 四時川渓谷
四時ダム 案内板 四時川渓谷


林道は頂上まで車で行くことも可能だが、途中何箇所か駐車スペースがあるので なるべく車を降りて歩きたい。(一番下からだと5Km程度) 但し、週末などは四駆車やオフロードバイクが林道を結構往来するので注意。 杉林が雑木林に変わりしばらくしたころ長沢湿原が右手に現れる。 小さな湿原だがキショウブやミソハギの群落があり仏具山の貴重な湿原となっている。 最近は盗掘等により荒れてきているので保護が必要と思われる。

長沢湿原1 長沢湿原2 長沢湿原3
長沢湿原1 長沢湿原2 長沢湿原3


長沢湿原から100m程登ると左手に小広い広場があり、その南側の藪の奥が 目兼登山道(沢コース)になっている。この辺まで登ってくると北側にアンテ ナ(鉄塔)が見えるようになり頂上の検討がつくようになる。ここから200 m程登ると分岐があり左は横川仏具林道、右が頂上への道となる。

目兼登山道方面 電波塔 分岐
目兼登山道方面 電波塔 分岐


山頂部は広いが通信施設が占拠している。通信施設手前には駐車スペースがあり、 オフロードバイク等で登って来た方々が幕営をしていることもある。 三角点の置かれた場所からは東側の眺望が良く、天気の良い日には太平洋の遠望を楽しめる。 山頂には山ツツジが群生しており5月中旬頃が見頃。 ここから北東へ100m程の所には「眺望の峰」と呼ばれる小峰があり、そこからの眺望もよい。

通信施設と駐車スペース 山頂入口 山頂
通信施設と駐車スペース 山頂入口 山頂
柱標 三角点 眺望の峰
柱標 三角点 眺望の峰
東北東 東(小名浜、勿来方面) 東南東
東北東 東(小名浜、勿来方面) 東南東


仏具山は山野草の宝庫で、長沢湿原はもとより山中の随所で多くの植物が花を咲かせる。

キショウブ 花期:6月 ミソハギ 花期:7〜8月 コアジサイ 花期:6〜7月
キショウブ 花期:6月 ミソハギ 花期:7〜8月 コアジサイ 花期:6〜7月
シコクスミレ 花期:5〜6月 クルマムグラ 花期:6月 ドクダミ 花期:6〜7月
シコクスミレ 花期:5〜6月 クルマムグラ 花期:6月 ドクダミ 花期:6〜7月

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長沢登山口

横川仏具林道の始点から登るコース。急な登りは無いが始点から登ると4km程あり 1時間30分程を要する。車で頂上まで登ることも可能だが、途中何箇所か駐車スペ ースがあるので、適当な場所に車を駐車して歩きたい。

[ 登山口へのアクセス ]

四時川渓谷近くにある横川第二発電所から林道(与太郎林道)を南へ600m程行くとT字路 があるので左折し長沢橋を渡り与太郎林道から横川目兼林道へ入る。(仏具山の小さ な案内板あり)次に、横川目兼林道へ入ってから600m程行くとまたT字路がある ので左折すると横川仏具林道の始点(登山口)。(ここにも仏具山の小さな案内板がある)

T字路(長沢橋を渡る) 登山口(横川仏具林道の始点) 登山道(横川仏具林道)
T字路(長沢橋を渡る) 登山口(横川仏具林道の始点) 登山道(横川仏具林道)

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目兼登山口

沢沿いのコースで横川目兼林道の目兼地区から登り、長沢湿原近くの広場に出る。 国土地理院の2万5千図や5万図にも破線で掲載されているコースだが、現在は 利用する人も少なくなっている。赤ペンキによる目印が所々残っているのでそれ に従って沢沿いに歩けば迷うことは少ないが、一部不明瞭な箇所や少し藪となっ ている箇所もあるので登山に慣れない方は利用しない方が無難。

[ 登山口へのアクセス ]

四時川渓谷近くにある横川第二発電所から林道(与太郎林道)を南へ600m程行くとT字路 があるので左折し長沢橋を渡り与太郎林道から横川目兼林道へ入る。(仏具山の小さ な案内板あり)次に、横川目兼林道へ入ってから600m程行くとT字路(長沢登山 口)があるが、ここからさらに1500m程行った所にある沢が登山口。(案内板なし)

登山口 沢沿いの登山道1 沢沿いの登山道2
登山口 沢沿いの登山道1 沢沿いの登山道2

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