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国道118号線、分水嶺となっている鳳坂峠(標高 810m)。
羽鳥湖展望台から望む「羽鳥湖畔の緑」はふくしま緑の百景に選定された景勝。
ここからヘアピンカーブを下った所が県道58号「矢吹天栄」線への分岐。「矢吹天栄」線は狭いがきれいに舗装されている。
4kmほど走ると隈戸川源流部に架かる北ノ入橋。
ここからも登山コース(隈戸川源流コース)があるが、今回は「聖ヶ岩ふるさとの森」から風穴コースを上り、
ここのコースは下りで利用することにする。
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北ノ入橋から1km足らずで右手に聖ヶ岩ふるさとの森が見えてくる。
駐車場に車を止めさせてもらう。頭上には迫力のある聖ヶ岩が迫り圧巻である。
ロッククライミングのゲレンデにもなっているようである。
管理棟のすぐ近くを隈戸川の清流が流れている。時間があれば散策してみるのもいいだろう。
管理棟の近くには権太倉山の登山案内図もあるのでよく確認しておこう。
聖ヶ岩登山口は聖ヶ岩ふるさとの森の出入口を出て右方向へ50m程行った所にある。
[ 参考 ] 10月下旬〜11月上旬の紅葉時期もお勧め。
なお、「聖ヶ岩ふるさとの森」の開設期間は4月下旬頃〜11月末頃までである。
利用前に確認のこと。電話:0248-46-2471(グリーンスポーツハウス)
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登山口から勾配の緩やかな道を登っていくと20分ほどで風穴。手や顔をかざすと冷風が出ていて気持ちいい。
ここからは大間ヶ嶽(ザル山)の東を巻くように進む。大間ヶ嶽への薄い踏み跡も見られるので直登する方もいるのだろう。
しばらくするとゴツゴツした露岩帯を通過する。
9月上旬、フジグロセンノウや福島県が北限となるレンゲショウマが名残り咲き。見頃は8月中旬〜下旬頃だろう。
すぐにトラロープの急登に変わり150mほど登ってゆくと大間ヶ嶽と権太倉山の鞍部に着き、
北ノ入橋からの隈戸川源流コースと出合う。
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尾根上の登山道沿いの樹木にはヤマモミジ、ウリハダカエデ、クマシデなどの樹木名が書かれた木札が時折付いている。
樹木を観察しながらゆっくり登る。鞍部から40分ほどで山頂である。
山頂には柱標と二等三角点の他に、厚みのある板で作った立派な山名の看板が置かれていた。
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展望は西側が開けていい。
南西方向には那須連峰や甲子連山など、西には羽鳥湖の奥に戸倉山や小野岳、大戸岳など、
北西には風力発電の風車が多数見られる会津布引山、北には鬼面山の奥に磐梯山などの眺望を楽しめた。
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下りは鞍部まで戻り、そこから隈戸川源流コースへ進む。登山道を下ってゆくとやがて小沢を渡るが、滑た感じがいい。
近くには湿り気を好むウワバミソウが多く見られる。少々薄暗いが指道標がある踏み跡のしっかりした道なので安心して歩ける。
登山道は次第に隈戸川源流に近づいてゆく。
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滑状の隈戸川は沢登でも人気がある。上流には滝もあるようなので、夏場などお勧めである。
美しい滑床に誘われて川へ下りて上流方向を撮影してみる。水量が少なく普通の登山靴でも大丈夫そうなのでしばらく滑床を歩きまた登山道に戻る。
やがて北ノ入橋登山口が近づくと登山道は川と出合うので登山靴を濡らさないように左岸をへつるようにして進む。
登山口から上流方向の風景も中々いい。ここから15分ほど車道を歩けば聖ヶ岩ふるさとの森へ戻る。
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「聖ヶ岩ふるさとの森」を出て県道58号「矢吹天栄」線を東へ1kmほど行くと田之沢林道への分岐がある。
林道は荒れた箇所もなく、乗用車でも林道終点まで問題ない。
林道終点が登山口。乗用車なら7〜8台程度は駐車できそうである。
山名の由緒書きや遊歩道案内図が設置されている。
整備された遊歩道を5分ほど登った所に展望台がある。
木々が視界をさえぎり展望はあまりないので、小休止の東屋として利用したい。
檜林を抜けると損壊した旧道をショートカットするように新たに整備された九十九折りの長い階段箇所。
階段を登り終えると一投足で尾根に出る。
快適な尾根道を4〜5分登ると900mピーク。田之沢林道終点の登山口からだと35〜40分ほど。
「つかの間の喜び」と名付けられている。
山頂と思って着いてみると北西に本当の山頂が見えることから付いた名前だろうか。
「つかの間の喜び」から10〜15分ほどで本当の山頂。
[ 参考 ] 時間と体力に余裕があれば「聖ヶ岩ふるさとの森」から歩くのもお勧め。
その場合は、車道歩き10分、林道歩き50分のプラス1時間ほど必要となる。
風穴コースや隈戸川源流コースと組み合わせて周回コースにする場合の上りや下りにも利用したい。
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