福島の山々 >> 南西部 >> 御前ヶ岳 (1233.0m)  
昭和村の南東部にひっそりと佇む伝説の山。治承の乱(1180年)の
時、後白河天皇の第二皇子・高倉宮以仁王が都からこの地に落ち延びた
おりに皇子を慕って後を追った妃の紅梅御前と付人の桜木姫がこの山中
に住んだと伝えられる。御前ヶ岳という山名もこの伝説に登場する紅梅
御前に由来する。登山者も少なく静かな登山を楽しめるが、山頂直下は
露岩帯の急登となっており慎重に登らなければならない。

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御前ヶ岳
うつくしま百名山 会津百名山

    交通:会津鉄道「会津川口」駅より、会津バス「大芦」下車、徒歩2時間弱で登山口
マイカー:国道401号線昭和村大芦地区より村道を畑小屋集落まで入る
     登山口近くに10台程駐車可能な駐車場がある
所要時間:登山口(10分)分岐(御前ルート:1時間10分)山頂
     ※「山の神ルート」は落石が危険な為に通行禁止(最新情報は要確認)
 山開き:毎年5月下旬の日曜日(日程は変更になる場合があります)
     ※問合せ:昭和村観光協会(0241-57-3700)
     ※福島県内の山開き日程の一覧

昭和村大芦地区の細沢川沿いの村道を入る。山神平集落付近で正面に御前ヶ岳 を見ながら、さらに終点の畑小屋集落まで入ると駐車場と案内板がある。村道 沿いには蕎麦畑があり9月下旬〜10月上旬になると刈り取り作業が行われる。 新蕎麦が楽しみの時期である。

畑小屋への林道(山神平地区) 駐車場と案内板 登山口の柱標
畑小屋への林道(山神平地区) 駐車場と案内板 登山口の柱標


駐車場の東側にある小径を御前ヶ岳方面へと進み、細沢川を渡り家屋の脇の 細いが踏み跡のしっかりした登山道を登り始める。10分程すると「山の 神ルート」と「御前ルート」の分岐となるが、直進方向の「山の神ルート」 は通行禁止となっているので、右方向の「御前ルート」を選択する。 (最新情報は、各自ご確認ください)
斜度は次第に増し、露岩帯ではトラロープ頼りの急登となる。途中には風 穴があり、風の流れを感じることができる。駐車場の案内板には「御前の やさしいお声が聞こえる気がする」とある。

畑沢川 登山道 分岐(山の神ルート方面)
畑沢川 登山道 分岐(山の神ルート方面)
分岐(御前ルート方面) 岩場の急登 風穴
分岐(御前ルート方面) 岩場の急登 風穴


急登が終わり幾分斜度が緩やかな登りを少し登ると「紅梅御前と桜木姫のお住まいの 跡」を通る。ここから10分弱で木々が刈払われた小広い山頂に到着する。

紅梅御前・桜木姫お住まいの跡 山頂 二等三角点
紅梅御前・桜木姫お住まいの跡 山頂 二等三角点


山頂からは北側の展望がいい。特に博士山のどっしりした山容の全体を 眺めるにはいい場所である。南側は若いブナの二次林で展望はない。南 西側にかろうじて燧ヶ岳と会津駒ヶ岳を遠くに望むことができる。山頂 の西側には「山の神ルート」があるが現在はロープで閉鎖され通行禁止 となっている。

北西(本名御神楽、志津倉山) 北(博士山、飯豊連峰) 北東(吾妻・安達太良連峰)
北西(本名御神楽、志津倉山) 北(博士山、飯豊連峰) 北東(吾妻・安達太良連峰)
東〜南(ブナの二次林) 南西(燧ヶ岳、会津駒ヶ岳) 西(山の神ルート)
東〜南(ブナの二次林) 南西(燧ヶ岳、会津駒ヶ岳) 西(山の神ルート)


「山の神ルート」は現在は山頂直下の鎖場付近の落石が危険な為に通行禁止と なっているが、平成12年頃までは通行できた。(最新情報にご注意ください。)
分岐地点で御前コースを右に見て直進し10分程で「桜木姫 宴の跡」。その先、 小さな沢を2〜3本ほど渡って山頂から北北西に延びる尾根の鞍部にあるのが 「山の神」(分岐から30分程)。 ここから右(南南東)に進路を変え、尾根を登っていく。 最初は緩やかだが、徐々に急になり、トラロープが現れて間もなく、 150m前後はあると思われる軽合金製の長い鎖を頼りに岩場の急登を登る。 「山の神」から1時間程で山頂。

桜木姫 宴の跡 栗の大木(山の神) 長い鎖場
桜木姫 宴の跡 栗の大木(山の神) 長い鎖場



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