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県道32号線(柳津昭和線)の大成沢地区より林道「博士線」を入る。
3.5km程で不動沢林道とのT字路となるので左折し、700m程の所に登山口がある。
登山口手前には乗用車であれば15台程駐車できる駐車場がある。
さらに、その下には100台以上駐車可能と思われる大きな駐車場もある。
登山口には案内板があり、それによると前橋営林署と柳津町とで協定を結び山頂付近の
200ha余りの国有林部分を「博士山郷土の森」として自然林を保護しているようである。
[ 参考 ] ■博士林道起点(大成沢地区)にあった会津バスの「大成沢」バス停は現在は廃止となっています。
■5月上旬頃までは残雪があるので、軽アイゼンを用意した方が無難。■登山道は滑りやすい所が多いので、雨天時の入山は十分検討のうえ慎重な行動をして下さい。
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シダの生茂る湿った登山道を少し登ると道海泣き尾根と水場の分岐地点。
ここから30m程離れた沢に水場がある。(ここより上に水場はないので注意)
水場で喉を潤したところで道海泣き尾根取付き地点より急な登りとなる。
徐々に傾斜がきつくなり、トラロープが張られた急な露岩部などもあるので慎重に登る。
途中、「ブナ樹齢755年」と書かれた見事なブナの大木がある。
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さらに登ると「ヒノキ樹齢800年」と書かれたクロベ(ヒノキ科)の大木があり、そこから少しでシャクナゲ洞門に到着する。
5月中旬から下旬がシャクナゲの見頃だが、1〜2週間前後する場合があり、尚且つ当たり年と外れ年があるようである。
北側斜面には6月上旬頃まで雪渓が残る。
登山口から2時間程登ると大谷滝尾根(近洞寺)コースとの分岐点(近洞寺尾根)に到着する。
分岐点からさらに30分程で社峰に到着する。
社峰はその昔伊佐須美神社(現:会津高田町)があったとされる峰。
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社峰から15分程で、一等三角点の標石が置かれた小狭い山頂。
山頂からは北〜北東側の展望がいい。
[ 参考 ] 博士山は一等三角点を目当てに訪れる登山者も多い。
福島県には一等三角点は全部で25箇所ある。
県境の他県所有の三角点を含めると31箇所(福島県の一等三角点一覧)。
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帰りは右手に雄大な博士沢を眺めながら、近洞寺跡を通り、大谷滝尾根(近洞寺)コースを下山する。
近洞寺跡を過ぎても樹齢数百年と思われるどっしりと根を張った大クロベを何本も見かける。
数百年という風雪に耐えてきた歳月を思うとその生命力には驚嘆させられる。
近洞寺跡から30分程降ると太郎平石という3000トンの巨石がある。
巨石から30分程で大谷滝尾根登山口に出る。
大谷滝尾根登山口に出た後は、不動沢林道を駐車場まで1km程の歩きが残っている。
[ 参考 ] 通常は傾斜の急な道海泣き尾根コースを上りに、
傾斜の比較的緩い大谷滝尾根(近洞寺)コースを下りに用いるのが一般的。
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博士山は、沢や湿地部、露岩部など育成の環境が様々で、春から秋にかけて多くの種類の花々が咲く。
6月上旬、ご覧のような花が見られた。
他に、道海泣き尾根にはヤエグルマ、社峰付近にはチゴユリやショウジョウバカマ、山頂付近の尾根にはタムシバなども見られた。
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