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浪江町の津島境登山口から登り、川俣町の山木屋境登山口へ下りるルートをご紹介する。
どちらの登山口も国道114号線沿いに面している為、アクセスは比較的容易であるが、
バスの便はあまりよくない為、マイカー利用が便利。
まずは国道114号線の浪江町と川俣町の境界(水境)近くの津島境にある専用駐車場に車を置く。
ここから国道を川俣町側へ100mほど歩いたところに津島境登山口があるので、
沢沿いの登山道を登り始める。
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4月下旬、登山道沿いにはスミレやイチゲが目立った。沢や湿地帯にはコバイケイソウが
群落を形成していた。
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赤松の多い雑木林の中を登り始めるが、尾根にたどり着くと赤松も少なくなり、登山道は北西へ進路を変える。
昔の土塁の跡が尾根に沿って延々と続き興味深い。登山道にも大石が目立つようになり、
歴史のある石山であることを再認識させられる。少々登りがきつくなるがほどなく山頂。
雑木林の中だが北側に展望がある。
山頂付近にはツツジが多いので満開の時期に登るのもいいだろう。5月下旬頃だろうか。
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山頂で一休みしたら、北西方向へ続く登山道を進み西高太石山を目指す。
途中、展望岩と呼ばれる場所からは西側の眺めがいい。日山、麓山、口太山などを望むことが出来た。
空気の透明度が高い時であれば、安達太良連峰や吾妻連峰がよく見えるのではないだろうか。
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展望岩から少し行くと幹や枝の見事な大ブナがある。樹齢はどのくらいだろうか、まさに自然の造形美といえる。
ここからも西側の展望が比較的いい。案内図もあるので現在位置を確認しよう。
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大ブナから少し行くと高太石山の北西側にある採石場近くの尾根にでる。
ここからは北側の展望がいい。
さらに進むと、西高太石山方面と長沢ガンタ、山木屋境登山口方面への分岐。
鞍部にある湿地帯にはコバイケイソウの群落が見事。
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分岐にて北西方向へ進み、西高太石山を目指す。
今までより道は狭くなるが、踏み跡のしっかりした土塁の尾根歩きとなる。
(西高太石山へのコースは一般的な登山道からは外れるので、慣れない方は利用しない方が無難。)
重機の音が聞こえてくると採石場も近い。付近で砕石作業している時は通過は見合わせたい。
採石場では、一旦下りて、登り返すことになる。
四等三角点のある山頂を過ぎると羽山神社のある大岩。ここからは西側の展望が見事である。
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羽山神社で眺望を十分堪能したら、先ほどの長沢ガンタ分岐まで戻り、
今度は山木屋境登山口を目指す。4月下旬、カタクリもまだまだ奇麗に咲いていた。
少し下ると長沢源泉があるので喉を潤したい。長沢源泉から下は長沢ガンタと呼ばれる岩石群が見事。
なんとも不思議な光景で、自然の神秘を感じずにはいられない。
やがて笹藪のぬかるんだ登山道へと変わる。山開き前後の時期であればもう少し登山道が
手入れされて歩き易いかもしれない。分岐箇所で案内図を確認し、川沿いの登山道を下れば
国道114号線沿いの山木屋境登山口へ出る。
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山木屋境登山口の直ぐ近くには峠の茶屋「ひなた」があるのでこのお店で一休みするのもいいだろう。
登山口には大きな案内図があるので、こちらから登る方は参考にするといい。
ここからは津島境登山口まで国道114号線を東(浪江方面)に歩いて戻ることにする。
車の交通量はそれほど多くないがスピードを出している車も結構多いので気をつけたい。
柵に囲まれた牧場が見えてくれば津島境登山口はもうすぐ。みちのくグリーン牧場(高橋牧場)には売店もあるので
時間があれば搾りたての美味しい牛乳などを味わってはいかがだろうか。
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