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磐梯山本峰と櫛ヶ峰の鞍部からザレた尾根を上ってゆく。鞍部までの詳細は磐梯山のページをご覧願いたい。
指道標のある鞍部には不用意に立ち入らないようにロープが張ってある。
一般的な磐梯山の登山コースから外れるので、慎重に登りたい。先に登山者が登っている時などは、落石に十分注意したい。
鞍部から5分ほど登った辺りの尾根がザレて滑り易く最も登り難いところ。トラロープがある。
尾根の北側は崩落や滑落の危険がある。踏み跡があるので参考に出来るが、尾根の少し南側を登ると安心である。
9月上旬、山頂が近くなるとヤマハハコが随分と目立つ。数羽のイワヒバリが岩から岩へ飛びまわっている。
山頂直下は草原のようになっている。赤茶けたガレ山の山容からは想像がつかない。鞍部から30分ほどで山頂である。
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山頂からの展望はとてもいい。磐梯山山頂とはまた一味違った眺望を楽しめる。
裏磐梯の湖沼群や吾妻連峰、安達太良連峰、川桁山、猪苗代湖の眺めがいい。
櫛ヶ峰の山頂から眺める磐梯山本峰も迫力がある。
沼の平や磐梯山東壁の眺めを楽しむなら、逆光にならない午前中の登頂がお勧め。
風が強くなければ、この山頂でお弁当を広げるのもいいだろう。
[ 参考 ] ■磐梯山は有史以来二度大規模な噴火が発生している。
最初は806年(大同元年)。磐梯山東壁、沼ノ平が形成されたといわれる。
二回目は1888年(明治21年)の大噴火。
磐梯山本峰と櫛ヶ峰の北側にあった小磐梯が山体崩壊を起こし500名近い人が亡くなったと云う。
■1888年というとだいぶ前のような気がするが、地球規模のタイムスパンで考えると
つい最近のことであろう。常に気を抜けない山域でもある。
磐梯山は今でも噴火の危険のある活火山であることを忘れてはならない。
念のため、入山前には火山情報を確認したい。
■櫛ヶ峰山頂からは両方の火口原をとてもよく俯瞰できる。
千年という歳月の差をご覧になってはいかがだろうか。
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