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県道71号線(勿来・浅川線)のいわき市田人町荷路夫(にちぶ)にある鳥居と石段、NTTの施設が目印。
車が3台ほど駐車可能なスペースがある。
石段を登ると多祁神社(たきじんじゃ)の拝殿(里宮)がある。
登山の安全を祈願したら、拝殿に向って左奥にある登山口より登山開始。
登山口には地元の有志の方たちが立てた思われる登山口の標識がある。
この多祁神社の祭神は味鋤高日子根神(あじすきたかひこねのかみ)という農耕の神様で、
神社裏手の登山道脇には道中の安全と家畜の安全を祈念する馬頭尊の碑が多く建てられている。
幾つかの石碑には損壊が見受けられ痛々しい。東日本大震災の影響だろうか。
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登山道は踏み跡もしっかりしており安心して歩ける。
阿武隈特有の里山の雰囲気を堪能できるので、散歩気分でのんびりと登るのもいい。
多祁神社から3分ほどすると482mピーク。刈り払われており、北側の展望がいい。
しばらく緩い登り(登山道1)を進む。やがて主尾根に取り付くようになると急登となるが、そう長くは続かない。
急登が終わると間明沢からのコースと出合う。
しばらく尾根道(登山道2)を歩くと見事な杉の大木(夫婦杉)に出合う。
「中間点」の看板があるが、実際の中間点よりはかなり山頂寄りで、ここから山頂までは20分ほど。
夫婦杉から先の登山道は次第に斜度が急になる(登山道3)。
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夫婦杉(中間点)から10分ほど登ると分岐点がある。向って左は山頂への直登コース、右は奥ノ院を経由するコースとなっている。
右の奥ノ院を経由するコースを進むとすぐに奥ノ院が見えてくる。
奥ノ院の近くには樹齢100年以上と思われるブナや杉が数本残っている。
樹齢300年以上と思われる大木の切り株がちょうどベンチ代わりとなる。眺めも北東〜東側が開けている。
遠く小名浜の海を見ることが出来るので、ここでのんびりとお茶にしたい。 |
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奥ノ院からゆっくり登って10分ほどで小広い山頂。
以前訪れた時は雑木林に囲まれて展望はあまりよくなかったが、
今回は山頂の南側斜面が広範囲に伐採され眺めが良くなっている。
朽ちた鉄製の展望台は、上部にあった屋根と囲いはなくなっていた。
ベンチが設置されているので、眺望を楽しみながらゆっくり休憩できる。
山頂から50m程西側には大岩群があり、その中のひとつに「天狗の足跡」と呼ばれる足形の窪みが見られる。
どのようにしてこのような窪みが出来たのか、想像を掻き立てられる。
帰りは往路を戻るのもいいが、間明沢コースを下り木和田林道を利用して多祁神社まで戻る周回コースがお勧め。
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県道71号線(勿来・浅川線)の間明沢(まんみょうさわ)地区にある木和田林道の起点が登山口となっている。
ここから荷路夫(にちぶ)川に架かる木和田橋を渡る。
林道は車両通行止となっているので、車利用の方は手前の路肩に邪魔にならないように駐車することになる。
林道起点から300mほど入った所が取付点。指道標があるが分かり難いので注意。
少々藪っぽい道を15分ほど登ると東屋があり眺めもいいので小休止。ここから主尾根を西進すると50分ほどで多祁神社からのコースと出合う。
山頂までは残り30分ほど。
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国道289号線の根室地区にある林道の起点が登山口となっている。
2010年に旧国道の難所を避けるために荷路夫トンネルが開通し新国道になった工区に位置する。
登山口に駐車スペースはないので車利用の方は林道脇に邪魔にならないように駐車することとなる。
登山口から徒歩だと15分ほどで明神山林道への分岐点。ここから砂利道の明神山林道を歩いて15分ほど登っていくと取付点。
取付点の前後にも駐車スペースがある。
取付点は急な斜面となっており滑り易いので気をつけて登る。
踏み跡もしっかりしており、所々に赤ペンキがあるので参考にできる。
山桜の大木(天狗の爪跡手前)を過ぎると右下から和再松木平コースを合わせる。
明神山林道の取付点からだと15分ほどで山頂に着く。
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国道289号線の和再松木平地区にある田人第二小学校(2013年度で閉校)と入旅人集会所の間の林道起点が登山口となっている。
近くには「田人おふくろの宿」があるので登山のベースとして利用したい。
舗装された林道を登っていく。徒歩だと登山口から1時間20分ほどで取付点。取付点には車4〜5台程度の駐車スペースがある。
取付点から伐採された南斜面を右に見ながら登っていくと10分ほどで山頂に着く。
なお、取付点から舗装された林道を西へ下ると根室登山口、東へ下ると間明沢登山口。
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