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石筵ふれあい牧場から母成グリーンラインを2kmほど北進した所に石筵登山口(銚子ヶ滝登山口)がある。
登山口には広い駐車場もあるのでマイカー利用に便利。上っていくと直ぐに石筵ふれあい牧場からの車道に出合う。
ここから車道を15分ほど歩くと銚子ヶ滝遊歩道の入口。東屋と駐車スペースがある。
マイカーはここにも駐車できるが、石筵ふれあい牧場の正門が午後5時で閉まると出られなくなるので注意。
「銚子滝の緑」として「ふくしま緑の百景」に選定された遊歩道を歩いて銚子ヶ滝を目指す。
なお、和尚山を経由しないで安達太良山本峰を目指す方は、遊歩道には入らないで車道を直進し、牧場内の作業道終点から登っていくこともできる。
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7月中旬エゾアジサイが見ごろ。遊歩道入口から20分ほど歩くと分岐(四差路)がある。
左の二つは和尚山を経由しないで安達太良山本峰へ至るコースなので、今回は右へ進む。
ガレた木段を下っていくと銚子ヶ滝への降口(直進すれば和尚山)。ここから階段を下り、銚子ヶ滝に立ち寄る。
落差48mの銚子の形をした名瀑。
「日本の滝百選」や「ふくしまの水30選」、「うつくしま ふくしま水百選」、
郡山市民が選ぶ「水とふれあう名所10選」に選定されている。
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銚子ヶ滝で小休止したら降口まで階段を戻り、和尚山方面への登山道を進む。5分ほどで石筵川を渡渉する。
ここで登山靴の中に水を入れないように注意。
雑木林の中の快適な登山道を30分ほど登ると左手が断崖絶壁となっていることに気づく。
この1km余りにおよぶ断崖には猿岩(勝岩)という名前が付いている。
戊辰戦争では旧幕府軍が猿岩(勝岩)に台場を築いて新政府軍と対峙した。
東西両軍の多くの方が母成峠の激戦で亡くなったことを忘れてはならない。
標高1300mくらいから登山道は枝葉が邪魔をして少々歩きにくくなるが、
標高1450mくらいで森林限界となり頭上が開け灌木帯に変わる。
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標高1500mくらいから露岩が目立つようになり、標高1600mくらいで小さなガレ場が現れる。西側に、川桁山、大滝山塊、磐梯山の眺めがいい。
ガレ場から一息で狭い山頂に至る。山頂からはこれから目指す安達太良山本峰を望む。阿武隈の山々も見渡せる。国土地理院の地図から推測すると標高は約1640m。
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三角点(1601.7m)は山頂から300mほど南にあるので時間と体力に余裕のある方は訪れてみてはいかがだろうか。
山頂から南へ延びる踏み跡を進む。灌木の藪を漕いで進むが、途中の笹原で頭上が開け一息つける。
さらに進むと大岩が立ちはだかる。大岩の東側は断崖となっているので慎重に進む。この岩を越えていくと間もなく三角点の場所となる。
展望シミュレーションの結果、192度の方角に東京スカイツリーが見えるかもしれない。
なお、三角点までは郡山市が時々刈り払いをおこなっていると聞くので、刈り払い直後に訪れるのがベストだろう。
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三角点の場所から和尚山山頂まで戻り、今度は本峰を目指す。
山頂から下ってガレ場に着くと年数を経た登山用ロープが1本残置されていた。
石筵川の沢登りで利用されるものであろうか。
本峰までは眺望の主脈縦走で気持ちがいいが、途中、踏み跡が下草に覆われて判りにくい所もあるので注意したい。
和尚山山頂から1時間30分ほどで安達太良山本峰に到着。本峰の岩峰で眺望を楽しんだら今度は牛ノ背を北進する。
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牛の背を離れ沼ノ平の南側のコースを船明神山方向に登っていくと指道標が立っている。
赤茶けたザレた登山道は滑りやすいので気を付けたい。体力と時間に余裕があれば往復10分ほどなので船明神山の岩峰に立ち寄ってもいいだろう。
7月中旬、メイゲツソウの花が見ごろ。クロマメノキは青い実をつけていた。
船明神山手前の指道標に従い、石筵方向へガレ場を下っていく。次第に背の高い木が目立つようになり、オオシラビソ林やブナ林、ダケカンバ林なども通過する。
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標高1210m付近で母成峠分岐。石筵登山口へは90度左に進行方向を変え南進する。
母成峠方面(直進)は浅い踏み跡がある程度(最新情報は要確認)のようである。
この分岐点から石筵登山口までは国土地理院の地図に記載されているコースと少し異なる箇所が見られる。
このルートを利用する際には、地図とコンパス、GPSなどを携帯し道迷いのないよう十分注意したい。
母成峠分岐地点から30分ほどで東屋が見えてくる。指道標が立っている。ここは狭義の石筵登山口であり、牧場作業道の終点でもある。
三差路となっており左(東)へ行けば銚子ヶ滝だが、今回は直進(南進)して牧場の中の作業道を歩く。北ゲートと南ゲートの二つのゲートを通過する。
ヘアピンカーブを曲がれば舗装された車道に変わり、先述の銚子ヶ滝遊歩道入口の前を通過して石筵登山口駐車場まで戻る。
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