■ |
泥浮登山口から上り、漆窪登山口へ下り、車道を歩いて泥浮登山口へ戻る周回コースをご紹介したい。
西会津町の泥浮地区(富士山の西麓)に登山口がある。
泥浮登山口には駐車スペースがあり、乗用車なら3台ほど駐車可能。
標柱とコース図もある。どちらも「冨士山」と書かれている。
国土地理院や喜多方市ではウ冠の「富士山」だが、西会津町ではワ冠の「冨士山」という表記で違いがある。
登山口から10分ほどで立岩山への分岐を右へ見送り、3分ほど北進すると展望台。
特に展望用の工作物があるわけではないが、磐梯山の眺めがいい。
展望台からさらに5分ほど北進すると山頂。
登山口のコース図では山頂まで30分となっているが、20分弱で山頂に着いた。
|
■ |
小広い山頂は木立に囲まれ、三角点の標石がある。
風雪に侵食された灯篭と祠が、信仰登山の長い歴史を物語っている。
東西に眺望が開け、東側には磐梯山、西側には御神楽岳を遠望できる。
|
■ |
山頂で小休止したら漆窪登山口を目指す。山頂から延びる北尾根を下る。
時折、北側に飯豊連峰を望める快適な尾根道である。道沿いには栗の木も目立つ。
10分ほど下ると「弐の坂展望」。飯豊山が少し近く感じられる。
さらに5分ほど下ると「壱の坂展望」。高陽山の眺めがいい。
トラロープ頼りの急斜面を下り尾根を降りると進路を西側へ大きく変える。
10月上旬、ツルリンドウの花が随分と目立つ。
沢の手前で今度は南西へ進路を変え、貯水槽を過ぎ、民家の近くで水路を渡ると漆窪登山口に出る。
山頂から30分ほどである。
|
■ |
喜多方市側は立岩地区に登山口がある。
登山口と車道を挟んで駐車場が整備されている。
登山口から10分弱で「もみじ台」。高曽根山や西吾妻山を遠望できる。
登山道の所々に熊除けのオイル缶が吊るされているので、バンバンバンと叩いて登る。
もみじ台から3分弱で「高平展望台」。磐梯山の眺めがいい。
高平展望台から5分ほどで泥浮登山口からのコースと出合い、2分ほど北進すると山頂に着く。
|
■ |
喜多方市の立岩地区には立岩山(標高430m)の登山口もある。
登山口に設置された解説板によると、立岩山は雷山とも呼ばれ、雨乞い山だったようである。
富士山との背比べ伝説もあり面白い。
富士山のコース案内図もここに設置されているので確認したい。
登山口から3分ほどで富士山への道を右へ見送り左へ進むと10分ほどで立岩山の山頂。
杉の大木と祠があり、会津盆地の奥に磐梯山の眺めがいい。
下山したら分岐まで戻り、時間と体力に余裕があれば、富士山を目指したい。
立岩山登山口と富士山の立岩登山口を利用した周回コースもお勧め。
|