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2001年(平成13年)に「うつくしま未来博」が開催された須賀川テクニカルリサーチガーデン(虹の台地区)を目指す。
ムシテックワールド(ふくしま森の科学体験センター)の近くと言った方が分かり易いかもしれない。
テクニカルリサーチガーデン管理棟(ログハウス)の直ぐ北側の車道を東進する。
「うつくしま未来博記念の森」を右に見ながら進み、最初の分岐を右へ進む。次の分岐も右へ進むと鞍掛石登山口。
羽山の清水と呼ばれる水場がある。車は3台くらいは駐車できるだろう。雑木林の中を里山の雰囲気を感じながら登り始める。
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登山口から15分ほど登ると、左下から古寺山からの道を合わせる。
さらに2分ほど登ると、乙盛山分岐。指道標に従い、乙盛山への道を右に見送り、左へ進む。
幅の広い歩きやすい道を5分ほど登ると、尾根に取り付く。
道は細くなるがそれほど歩き辛くはない。2分ほどで最初の祠を通過すると、ブナを散見するようになる。
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少し高度を上げていくと尾根道は露岩部を通過する。トラロープも設置されている。
根張りに引っかかって転ばないように気を付けながら進む。
最初の祠から6〜7分すると二番目のやや大きな祠を通過。ここで急登が終わり、一投足で山頂に至る。
山頂は南北に少々長く、祠や石碑、四等三角点、山名看板、ベンチなどがある。
展望は西側が開け、福島空港の奥に那須連峰を遠望できる。
「うつくしま未来博」メイン会場(90市町村ふれあいパーク)跡地のガーデンタウン虹の台が航空写真のように見える。
円形部分が特徴的で面白く同定し易い。
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山頂のベンチで大休止したら乙盛山(展望台)に立ち寄って下山することとする。
往路を途中まで戻り、乙盛山への分岐地点で指道標に従い南進する。
訪れる人が少ないのだろうか、笹藪が少々邪魔をする。
踏み跡を見失わないように気をつけながら下って登り返す。分岐地点から10分ほどで乙盛山山頂(展望台)に至る。
2001年(平成13年)の「うつくしま未来博」以来整備されていないのだろうか。
朽ち果てたベンチや案内板に流れた歳月を感じる。
華やかな「うつくしま未来博」を知っている者にとっては、夢の跡のようで少々痛々しくもある。
国土地理院の地図で羽山と乙盛山の鞍部に明記されているコースの利用を考えたが、
酷い藪だったので往路を着実に戻って鞍掛石登山口に帰った。
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須賀川市の市道「下小山田・東山線」を利用して取上峠を目指す。
左手に東山登山口を見送ると直ぐに取上峠。峠から50mほど南進した所が羽山の取上登山口となる。
駐車場があるがロープとチェーンで車両侵入禁止(最新状態は要確認)となっているので、取上峠付近に車を駐車する。
作業道を登り始める。途中、東側に東山へ続く尾根を望む。登山口から20分ほどで作業道終点。
車両転回スペースを兼ねた広場となっており、その直ぐ先が山頂。
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取上峠には東山(標高779m)の登山口もあるので、体力と時間に余裕がある方は足を延ばしてみるのもいいだろう。
宇津峰山から東山と羽山を経由して古寺山や蝦夷岳に至る須賀川市「阿武隈高原散策ルート」の一部にもなっている。
登山口には取上水場があり冷たく美味しい水をいただける。水芭蕉の小群落も見かける。花(苞)の見頃は4月中旬頃だろうか。
杉林の中の登山道を登り始める。高度を上げると赤松が目立つようになる。
登山口から20分ほど登ると四等三角点のある759.6mピーク。残念ながら眺望はない。
759.6mピークからさらに10分ほど北進すると笹平に至る。
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笹平の北に東山への登山道が延びる。
林床には都笹が生い茂り足元を見え難くしているが、踏み跡はしっかりしており道を見失うほどではない。
笹平から縦走路を40分ほど北進すれば東山山頂。残念ながら展望はない。
東山地区の開拓50周年記念と県知事だった佐藤栄佐久氏の登山を記念する石碑が建っている。
戦後この地区に入植した方々のご苦労を思う。
東山山頂から10分ほど北進し桐久保登山口へのコースを右に見送るとすぐに東山飯豊神社。
祠と三等三角点(760.9m)があり、西側の展望もいい。こちらを東山山頂とする場合も多い。
眺望を堪能したら縦走路を少し戻り、桐久保登山口へ下山する。
九十九折りの東斜面を下ると平坦になり石切り場跡に着く。往時の作業小屋だろうか廃墟となっている。現在は北西側に大規模な石切り場がある。
石切り場跡から5分ほど下ると鬼ころがしの坂。ここまでは赤松が目立つがやがて杉林に変わる。
鬼ころがしの坂を下り降りてから3分ほどで頭上が開け、朽ちかけた古い木製の鳥居をくぐる。足元は少し藪状態だがすぐに通過する。
100m余り進むと東山飯豊神社の石の鳥居の脇を通り車道に出る。ここが桐久保登山口(東山飯豊神社の参道入口)。
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須賀川市の上小山田地区の市道脇に「古寺山の松並木」の指道標が設置されている。
脇道に入ると直ぐに「ふくしまの遊歩道50選」の看板も立っている。
市道の上を跨ぐ橋を通過するとすぐに古寺山登山口。5〜6台程度の駐車スペースもある。
参道入口の看板脇を直進すれば古寺山白山寺へ至るが、左折して本参道入口へ向かう。
細い車道を100mほど進むと本参道入口。ここには専用駐車場が整備されている。
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杉の高木が目立つ参道を登っていくと、直ぐに石碑群が佇む。
松並木は1959年(昭和34年)に福島県の天然記念物に指定され、
1985年(昭和60年)には「ふくしま緑の百景」、
2001年(平成13年)には「ふくしまの遊歩道50選」にも選定されているが、
赤松の巨木は数本を残すのみとなっている。
「うつくしまの音三十景」に選ばれた松並木の松籟が聞こえないのが悲しい。
十数年前に訪れた時にはもう少し赤松が残っていたように思う。病虫害によるものだろうか。残念でならない。
本参道の中間付近には大きな駐車場がある。ここからの利用が多いのだろう。
ここからは車道と並進するような形で参道が続く。
おおきな駐車場の所から3分ほど登ると、白山神社の鳥居。
ここから石段を登り神社を経由して白山寺に至ることも出来るし、
参道を直進して三十三観音に見守られながら仁王門を潜って白山寺に至ることも出来る。
白山寺では観世音菩薩堂で鰐口を鳴らして参拝。
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白山寺から車道へ出ると、舗装路は二股に分かれる。
左が従来の登山道、右は作業道。どちらを選んでも途中で合流する。従来の登山道は民家の直ぐ脇を通るのでマナーに気を付けたい。
今回は歩きやすい作業道を選択し、棚田を右下に見ながら進む。
2分ほど歩くと右に鳥居を見送り、道は左に曲がる。
曲がって直ぐに細い作業道の入口があるので入る。細い作業道に入らないで幅広い作業道を進むと鞍掛石登山口へ行くことも出来る。
200m余りで左から白山寺からの登山道が合流する。
さらに500mほどで作業道の終点。小広くなっており、ここから道は狭い登山道となる。
少々藪っぽい箇所を通過すると鞍掛石口からのコースに合流する。ここから20分ほどで羽山山頂に至る。
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