福島の山々 >> 南東部 >> 宇津峰山 (676.7m)  
郡山市と須賀川市の境界に位置する。山を付けずに単に宇津峰と呼ぶこ
とも多く、宇津峰は雲水峰とも。14世紀の南北朝時代の末期に霊山と
ともに東北における南朝側の拠点となった歴史ある名山。標高はそれほ
ど高くないが威厳を感じさせる堂々とした山容である。650年余りの
歳月を経た今なお山頂に残る土塁の跡が、当時の北朝側との10年余り
に及ぶ戦いの激しさを忍ばせている。郡山市側は本格的な登山コースを
楽しめる急登が多いが、宇津峰森林公園としても整備され車道が山頂近
くまで通っている。須賀川側は市民の森として整備され南麓の明るく登
りやすい斜面となっている。

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宇津峰山
うつくしま百名山

    交通:JR東北本線「郡山」駅より、福島交通バス「鈴ヶ内」下車、徒歩20分
マイカー:馬場平登山口に3〜4台分の駐車スペースあり
所要時間:馬場平登山口(40分)山頂
他登山口:郡山市側(坂ノ下登山口)、須賀川市側(塩田登山口(清水登山口)市民の森足尾神社登山口)など
 山開き:毎年4月29日(郡山市側と須賀川市側で各々開催)
     ※問い合わせ:郡山市側は、田村公民館(024-955-3842)
            須賀川市側は、須賀川観光協会(0248-88-9144)
     ※福島県内の山開き日程の一覧

馬場平登山口 ( 登山口標高:約390m、所要時間:山頂まで40分 )

郡山市谷田川地区の国道49号線にバス停と案内標識があるのでここから南側へ入る。 谷田川の清流に架かる橋を渡り林道宇津峰線を20分程歩くと大鳥居のある馬場平に着く。 馬場平には案内板やトイレ、ベンチ、東屋があるので小休止にもってこいである。 4月中旬頃は桜が奇麗である。 宇津峰神社の祭礼は以前は5月1日だったが、現在は4月29日(みどりの日)に 変更され、山開きもそれにあわせて4月29日に変更になっている。

バス停 案内標識 馬場平登山口
バス停 案内標識 馬場平登山口
案内板 トイレ ベンチ
案内板 ( 部分拡大図 トイレ ベンチ


馬場平には数台程度の駐車スペースがあるのでここに車を置いて登山道を登る。 (山頂直下まで車道が通っており、土日は車やバイクで観光に訪れる人も多いが、 平日はそれほど車が通らないので車道を登るのもいい。) 途中車道と交差する。そのまま登山道を登ってもいいが、 ここから車道を行くと花見台と御井戸の清水を経由できるので車道を左へ行くことにする。 花見台からは郡山市街地(安積平野)の先に磐梯山や安達太良連峰を眺めることができる。 車道の終点には駐車場がある。ここまで車で上ると山頂は一投足である。 駐車場から少し登ったところには御井戸の清水があり一年を通して美味しい湧水を楽しめる。 1994年の郡山市市制施行70周年「市民が選ぶ水とふれあう名所10選」にも選ばれており、 地元の人がよく水を汲みにきているのをみかける。 その昔、城に立て篭もった皇族や武将にも飲料水として使われたという。 西側の眺めもよく東屋もあるのでここで小休止。ここから山頂までは距離は短いが急登となる。

駐車スペース 登山道 車道
駐車スペース 登山道 車道
車道と交差 花見台 郡山市街地と磐梯山を望む
車道と交差 花見台 郡山市街地と磐梯山を望む
車道終点の駐車場 御井戸の清水 東屋
車道終点の駐車場 御井戸の清水 東屋


山頂は小広く芝生が張られており家族連れでお弁当を広げるのにもってこい。 樹木が少々展望の邪魔をするが、南〜西方向が開け、郡山盆地を眼下にそして遠くには那須連邦や奥羽山脈を望むことができる。 宇津峰神社には千人溜とよばれる20m四方の土塁をめぐらせた場所があり社が祭られている。 この石祠三社は、後醍醐天皇の第二皇子である尊良親王の皇子である守永親王(宇津峰宮)と 後醍醐天皇の第九皇子の後村上天皇、そして後村上天皇の第二皇子である後亀山天皇を祀るといわれる。 「東北勤皇忠烈之阯」や「南朝忠臣之遺跡」などの見事な揮毫の石碑は南朝方として劣勢の中戦った田村の人々を讃えるものだろう。 忘れてはならない史実であり、乗り越えなければならない史実である。

山頂 石碑群 東屋
山頂 石碑群 東屋
千人溜 石祠三社 郡山盆地を望む
千人溜 石祠三社 郡山盆地を望む

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塩田登山口(清水登山口) ( 登山口標高:約480m、所要時間:山頂まで40分 )

須賀川市小塩江(おしおえ)の塩田区に登山口がある。ここには20台ほど停められる駐車場がある。 こちらには1986年に「ふくしまの水30選」(ふるさとの泉)に、 そして1992年には「うつくしま ふくしま水百選」にも 選定された雲水峯清水があり、今もこんこんと湧き出ている。 (御井戸の清水のように掛け流しではなく貯水式となっており、ひしゃくで水を汲むようになっている。 宇津峰神社(雲水峯神社)の手水舎にもなっているのだろう。) 御井戸の清水同様、その昔、城に立て篭もった皇族や武将にも飲料水として使われたという。 登山口から10分ほど登ると「こかげ広場」で市民の森からのコースと合流する。 塩田口は南西側の明るい登山道で急登が少なく登りやすいので家族連れにはお勧め。

塩田登山口 雲水峰清水 案内図
塩田登山口(清水登山口) 雲水峰清水 案内図 ( 部分拡大図

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市民の森 ( 登山口標高:約460m、所要時間:山頂まで60分 )

須賀川市側にある「市民の森」も登山口となっている。30分ほどで塩田登山口からのコースと「こかげ広場」で合流する。 大駐車場やトイレ、キャンプ施設、炊飯施設、アスレチック場などがそろっているので家族連れで色々と楽しめる。 但し、利用期間は4月29日〜11月10日となっているので注意。(管理者:須賀川市教育委員会生涯学習課)

市民の森入口 管理施設 案内図
市民の森入口 管理施設 案内図 ( 部分拡大図

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足尾神社登山口 ( 登山口標高:約440m、所要時間:山頂まで60分 )

宇津峰山の南麓を通る林道「栃本牡丹平」線の牡丹平地区に足尾神社登山口がある。 足尾神社の鳥居と石碑、「阿武隈散策ルート概念図 足尾神社登山口」とかかれた案内板がある。 宇津峰山の山頂まで距離は長いが尾根上の急登の少ないルートなので、 のんびりと散策を楽しみたい人にはお勧めである。杉や桧の植林帯を抜ければ足尾神社がある。 足尾神社を過ぎると、「展望台」の木看板のある開けた場所が2箇所ある。 初めの一つは須賀川市市街地や奥羽山脈の眺めが良く、後の一つは蓬田岳や東山の眺めが良い。 少し広場になった所でコースから外れ作業道(馬車道)へ5分ほど下った所には水場もある。 11月上旬、地面を這うようなヤブコウジ、羽つきの羽根のようなクサギ、葉をすっかり落としたムラサキシキブの果実が目立った。

[ 参考 ] ■1990年代後半に、宇津峰山の足尾神社登山口から牡丹平を南下して東山、羽山、古寺山または蝦夷岳に至る「須賀川・阿武隈高原散策ルート」が整備された。 時間と体力に余裕がある方は足を延ばすのもいいだろう。 ■東山山塊は白御影石「東山みかげ」の産地として有名。遠くで採石音が響き渡るのを聞きながらの登山となる。 安価な中国産などに近年はシェアを奪われているが、品質では大きく上回るという。

足尾神社登山口 阿武隈散策ルート概念図 尾根上の登山道
足尾神社登山口 阿武隈散策ルート概念図 尾根上の登山道
足尾神社 展望台から蓬田岳と東山 水場
足尾神社 展望台から蓬田岳と東山 水場
ヤブコウジ クサギ ムラサキシキブ
ヤブコウジ クサギ ムラサキシキブ



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