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南会津町田島地区にある福島県南会津合同庁舎の直ぐ隣に旧南会津郡役所が建っている。
明治初期からの歴史の重さを感じさせる美しい木造建築。
愛宕山(鴫山城跡)を散策する時は、旧南会津郡役所の駐車場が利用可能。
合同庁舎のすぐ裏手にも遊歩道入口があるが、合同庁舎北側の車道を東進し、
大手道入口から大鳥居をくぐって山頂の愛宕神社を目指す。
大鳥居近くに分かり易い遊歩道案内図があるので参考にしたい。
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侍屋敷跡を抜けると大きな石積みの門(大門)に着く。直ぐ手前には空掘跡が残る。
左手に広い平場(御平庭)を見送り、右手に下千畳を見送ると、御合清水(嗽清水)に着く。
残念ながら清水の水は飲用不可となっているが、日陰で涼しくベンチもあるので小休止。
ここで道は、山頂(愛宕神社)方向、二重土塁・南会津町役場方向、旧南会津郡役所(合同庁舎)方向の三方向に分かれる。
山頂方向へ進むと次第に斜度が急になり、三仏堂、御茶屋場跡を通過する。6月上旬、道端にはシャガの花が見頃。
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南北の主尾根に出た所が主水曲輪。さらに登って大岩(馬返の岩)が見えてくると山頂も近い。
馬返の岩から3分ほどで仁王門が見えてくる。中に見える仁王像は痛みが目立つ。
解説板には天保15年(1844年)頃の造立とある。仁王門をくぐると直ぐ愛宕神社本殿。
新編会津風土記では「愛宕神社」だが、それより古い田島村差出帳には「愛宕山大権現」と記されていることが解説板に書かれている。
愛宕神社から南側には岩尾根が延びるが立入禁止となっている。
山頂からは七ヶ岳や舟鼻山、田島地区中心市街地の眺めがいい。
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帰りは御茶屋場跡の分岐点まで戻り、南会津町役場方面へ下る。御茶屋場跡から10分弱で二重土塁上部の分岐地点。
案内図が立っているのでよく確認して御花畑方面へ西進。ここをそのまま北進すると南会津町役場近くに出る。
左側に御花畑の解説板を過ごし、右側に御平庭と大門を眺めながら少し進むと御合清水(嗽清水)に戻る。
ここのベンチでまた小休止して、今度は本丸があった上千畳を西側に抜けて旧南会津郡役所を目指す。
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沢筋までおりてくると土門跡と矢倉台跡の白い解説板が立っているが、実際の場所は沢を登りきった鞍部とその北のピーク。
遊歩道は藪に埋もれていたので今回は立ち寄らずに旧南会津郡役所方面へ下る。大鳥居への道を右に見送り、
丸山歴史公園への道を左に見送ると合同庁舎裏手に出る。6月上旬、シャガの花が見頃だった。
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