福島の山々 >> 北西部 >> 高寺山 (401.5m)  
会津坂下町と喜多方市の境界に位置する。欽明元年(540年)に梁か
らきた青岩という僧侶が山中に草庵を置いたことが、高寺山という山名
の縁起という。二重平付近にも宿坊が建ち並ぶほどに栄えたが、後に徳
一上人が開基した恵日寺と衝突するようになり、戦火に全てが消え失せ
たという伝説が残る。高寺山塊の東側は町営スキー場として開発されて
おり、登山道もよく整備されている。近年は会津坂下町や「会津自然の
家」などの主催により会津で一番早い山開きが開催されている。山頂直
下の第一展望台からは飯豊連峰の眺望が見事。時間があれば南麓の塔寺
地区の立木観音堂や心清水八幡神社に立ち寄るのもいい。

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● マピオン ・・・・ 高寺山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 高寺山の周辺地図 
● 市町村のサイト ・ 会津坂下町  喜多方市
● 観光協会等 ・・・ 会津坂下町観光物産協会  喜多方観光物産協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
高寺山
会津百名山

    交通:JR磐越西線「会津坂下」駅より、タクシー利用
マイカー:見明登山口付近にマイカー1台程度の駐車スペースあり
所要時間:見明登山口(25分)取上峠(20分)七合目(20分)山頂
     山頂(3分)第一展望台(20分)二重平(20分)取上峠(30分)スキー場入口(5分)見明登山口
他登山口:西麓(高寺地区側)や北麓(勝負沢)から
 山開き:毎年4月第2または第3日曜日(日程は変更になる場合があります)
     ※問い合わせ先は、会津自然の家(0242-83-2480)
     ※福島県内の山開き日程の一覧


会津坂下町の塔寺地区にて国道49号線から県道43号線へ分け入り 有名な立木観音堂や心清水八幡神社近くの車道を2km程北進した所に見明登山口がある。 さらに500m程北進すると「糸桜里の湯ばんげ」や町営スキー場(見明スキー場)があり、 こちらからも登山道が整備されている。 当ページでは見明登山口から登り、見明スキー場に降りてくるルートをご紹介する。 見明登山口にはかろうじてマイカー1台が駐車できるスペースがある。 地元の方の通行の邪魔にならないように駐車しよう。 会津自然の家が指道標などを整備しているようで、家族連れで楽しめるコースとなっている。 登山口から25分ほどで取上峠。見明スキー場へのコースを右に見送り、峠を下る。 4月中旬、道端にはショウジョウバカマが目立つ。直ぐに勝負沢からの林道に出合うので、左へ。 今度は、二重平と山頂への分岐点となる。

見明登山口 駐車スペース カタクリの咲く登山道
見明登山口 駐車スペース カタクリの咲く登山道
指道標 取上峠 峠を下る
指道標 取上峠 峠を下る
ショウジョウバカマ 林道に出る(左へ) 登山道分岐(右へ)
ショウジョウバカマ 林道に出る(左へ) 登山道分岐(右へ)


分岐点を直進して二重平から山頂を目指すことも可能だが、今回は先ず山頂を目指すこととし、右へ分け入る。 桜の咲く明るく緩やかな登山道を進むと、尾根への取付点。10分ほど急登に汗をかけば、心地いい尾根道となる。 七合目の看板には「下界にむかってヤッホーを3回さけぼう!!」(会津自然の家)と書かれている。 七合目から20分程で山頂。古墳入口とかかれた指道標の先に三等三角点がある。山頂は雑木林に囲まれて展望はない。

指道標 桜の咲く登山道 尾根取り付き
指道標 桜の咲く登山道 尾根取り付き
尾根上の登山道 指道標(七合目) 古墳入口
尾根上の登山道 指道標(七合目) 古墳入口
案内板 山頂 三等三角点
案内板 山頂 三等三角点


「下山コース」と書かれた指道標に従い3分ほど下ると第一展望台。 枯れた大木がオブジェのように林立しているが、 西側に鳥谷山、北側に飯豊連峰を垣間見ることが出来る。 大休憩が終わったら、谷沿いのコースをカタクリの群落を楽しみながら二重平と向かう。 15分ほど下ると、高寺地区からのコースを右から合わせ、左へ進むと二重平。 道は平坦で軽四駆なら通れそうな作業道となっている。 宿坊が建ち並ぶほどに栄えたという往時に思いを巡らせるが、一帯は不法投棄が目立った。 命がけでこの地を守ろうとした古の人々のことを思うと怒りが心頭に発する。

第1展望台 看板 飯豊連峰
第1展望台 看板 飯豊連峰
二重平方面へ下る カタクリの群落 指道標
二重平方面へ下る カタクリの群落 指道標
高寺地区からの踏み跡 二重平方面へ 不法投棄が目立つ
高寺地区からの踏み跡 二重平方面へ 不法投棄が目立つ
二重平全景(左) 二重平全景(中央) 二重平全景(右)
二重平全景(左) 二重平全景(中央) 二重平全景(右)


二重平の中の作業道を進むと上りコース分岐点へ戻る。 そのまま直進すれば勝負沢方面だが、ここでは取上峠へ戻るので右へ分け入る。 ニホンカナヘビが日向ぼっこをしていた。 15分ほど登れば取上峠。ここから見明スキー場方面へ下りる為に左へ分け入る。 赤松の目立つ登山道を20分ほど登れば、スキー場のリフト上部に至る。 ゲレンデ上部からは東側(会津盆地)の眺望がとてもいい。 高圧送電線の下のゲレンデ斜面を10分ほど下れば、見明スキー場の入口に着く。

上りコース分岐点へ戻る ニホンカナヘビ 取上峠へ戻る
上りコース分岐点へ戻る ニホンカナヘビ 取上峠へ戻る
赤松林 リフト上部へ出る 送電線下のゲレンデを下る
赤松林 リフト上部へ出る 送電線下のゲレンデを下る
会津盆地全景(左) 会津盆地全景(中央) 会津盆地全景(右)
会津盆地全景(左) 会津盆地全景(中央) 会津盆地全景(右)


4月中旬、見明スキー場の入口付近では菜の花畑の黄色が美しい。 「糸桜里(しおり)の湯ばんげ」(旧称:湯ートピアばんげ)が近いので、汗を流して帰れるのがうれしい。 会津坂下町は仏都会津の要所の一つである。立木観音堂や心清水八幡神社も近いので時間があれば寄り道してみるのもいいだろう。

スキー場ゲレンデ下 登山道を振り返る スキー場入口(振り返って)
スキー場ゲレンデ下 登山道を振り返る スキー場入口(振り返って)
糸桜里の湯ばんげ 立木観音堂 心清水八幡神社
糸桜里の湯ばんげ 立木観音堂 心清水八幡神社



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