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県道「郡山・湖南線」の源田湯バス停付近から林道「日山・源田線」に入る。
但し、登山口までは3〜4Km程あるので林道を歩くと1時間余りを要する。
登山口手前には10台くらい可能な駐車スペースがあるのでマイカー利用が便利。
登山口には「宇奈己呂和気神社(うなころわけじんじゃ)」の由緒についての記述がある。
高旗山ハイキングコース案内板の裏側にはコース図もあるが錆びて読めない。
ブナやナラ、カエデなどが多い雑木林の快適な登山道(参道)を登っていく。
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高旗山は植生も豊かなので春から秋にかけて様々な植物が花を咲かせる。
4月下旬、登山道脇に次のような可愛い花々が咲いていた。
群落が有名なカタクリは標高の低い登山口付近と山頂近くでは数日程度見頃に違いがある。
ウスバサイシンは根元近くに咲く茶色い花を見過ごし易いので気をつけたい。
5月下旬はツツジやタニウツギの花もきれい。
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登山道はとてもよく整備され歩きやすく家族連れのハイキングに適している。
途中水場があるが、水量は少ないのであてにしないこと。
水場を5分程すぎると三穂田町富岡からの「高旗鉱山跡コース」と出合い、「分岐点」(山頂まで775m)の看板がある。
高旗鉱山は往時は金や鉛が産出し活況を呈したようであるが、
今は朽ち果てた鉱山跡が僅かに残るのみとなっている。山頂まで500mの看板を少し過ぎた辺りでは、
カタクリの小群落が見事であった。ここから山頂直下まで露岩の目立つ登山道に変わる。
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頂上直下には「宇奈己呂和気神社」の鳥居がある。ここから山頂までは5分程。
山頂は小広く、社や一等三角点、天測点がある。
[ 参考 ]
三角点の測地網の精度向上を目的に天文測量を行った時に設置された基準点が天測点である。
昭和20年代から30年代にかけて全国に48点設置されたものの中の一つ。
当時の観測機器(子午儀)は非常に重く、天測点にはコンクリート製の観測台が造られた。
北海道から北から順に番号が付けられ、高旗山の天測点のプレートには第15号とある。
福島県では高旗山の山頂に一箇所あるのみ。
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天測点と一等三角点がある頂上だけあって展望は見事である。
東側(郡山、須賀川方面)は小木が少々邪魔をするが、それ以外は遠くまで見渡せる。
空気の透明度が良ければ、南西方向には那須連峰、北北西には磐梯山、北には吾妻連峰、
東には阿武隈山地を遠望できる。また山頂一帯に自生するヤマツツジは6月上旬前後が見頃となる。
※山頂から北東側へ下る登山道を経て登山口の駐車場へ戻ったが、4月下旬でもまだ少し残雪があった。
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