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登山口は北麓の伊達市霊山町の行合道(ゆきあいどう)地区と、南麓の山津見神社の二箇所。
当ページではコースがよく整備されている南麓の山津見神社からのコースをご紹介する。
国道115号線利用の場合、霊山こどもの村付近より県道31号線を利用して南進する。
3kmほど南進すると案内板が見えてくるので右折して3km程で山津見神社に着く。
山津見神社には広い駐車場がある。一対の白狼の狛犬を見ながら拝殿にて参拝し、
拝殿脇から指道標に従い進むとすぐに「虎捕山津見神社御本殿登拝入口」と書かれた石柱が建っている。
雑木林の中の快適な登拝路を登り始める。
[ 参考 ] 源頼義の命を受けて藤原景道が橘墨虎を討伐した際に、橘墨虎が潜んでいた場所(虎捕洞)を白狼が教えたという。
かつて私が何度となく足を運んだ東京都の御岳山(みたけさん)にも同様の伝説が残る。
東征した日本武尊(倭建命)が御岳山で道を失った時に、白狼が現れて道案内をしたという。
白狼とは絶滅したニホンオオカミだろうか。
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拝殿から15分ほど登ると手水舎。ここで小休止して手と口を清める。登山道は手水舎の直ぐ上で二俣に分かれる。
左は金華山を経由するコース、右は虎捕洞を経由するコース。金華山は下りに経由することとし、右へ進む。
露岩帯に建つ木の鳥居をくぐり少し登ってゆくと虎捕洞。橘墨虎が捕まったという伝説が残る大岩の洞窟である。
虎捕洞から100mほど登ると険峻な岩場が見えてくるので、梯子や鎖を頼りに登る。
[ 参考 ] 鉄製の梯子には掛田村(現・伊達市霊山町掛田)の文字が見える。掛田村が誕生したのは1889年。
1898年には掛田町となったので、今から百年余り前に製作された梯子であることが分かる。大切に利用させてもらおう。
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梯子を二つ続けて登り終えると的場と呼ばれる小広い平坦な岩場。ここから奥の梯子を登っていくと山津見神社の本殿。
本殿に向かって左手にステンレスのチェーンが張られているので、本殿裏手の岩峰へ慎重に登って行く。
岩峰上部には祠が置かれている。
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岩峰上部からの眺望は大変雄大。東から南には阿武隈の山々、西には吾妻連峰、北には霊山を見渡すことができる。
岩峰から北側へ延びる尾根上の踏み跡をたどると5分ほどで山頂。
木々が視界を遮り眺望はあまり期待できない。
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帰りは金華山を経由して拝殿に戻ることにする。
本殿直下の的場まで下ると金華山へのコースがあるので、トラロープを頼りに慎重に下る。
滑りやすいので天候の悪い日などは特に注意したい。
本殿から15分ほど下ると岩峰が見えてくる。金華山である。ここからは花塚山や口太山など南側の眺望がいい。
眼下には放牧地の様子がよく見える。北側を振り返ると本殿裏手の岩峰が随分上に見える。
金華山の岩峰の基部には祠が祭られている。
トラロープ頼りの急坂を下り、200mほどトラバース気味に進むと手水舎が見えてくる。
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