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南会津町田島方面から国道352号線を通って桧枝岐村に入り、
会津駒ヶ岳の滝沢登山口を右手に見送り1kmほど進むと三差路に燧ノ湯への看板が見えてくる。
ここに台倉高山、帝釈山・田代山の看板も立っている。直ぐ手前には会津バスの「上の原」バス停がある。
ここで燧ノ湯の方へ曲がり、舟岐川に沿った舟岐川林道を進んで行く。
看板によると馬坂峠までは14.5km、車で30分〜40分ほどである。
舟岐川オートキャンプ場を過ぎると間もなく、未舗装路に変わる。帝釈山が左前方に見えてくると間もなく馬坂峠。
馬坂峠は40台ほど駐車できる広い駐車場となっており、簡易トイレも設置されている。
峠の北側には帝釈山・田代山への登山口、南側には台倉高山への登山口がある。
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登山者が多く利用する帝釈山・田代山方面の登山口とは対照的に、
登山者の出入りの少ない台倉高山の登山口から登る。
6月中旬、帝釈山も台倉高山もオサバグサが見頃。
登山道沿いに群生しており、白い花が清楚で可憐。
オオシラビソ(アオモリトドマツ)の展望の効かない林の中を登っていく。
木道や木段が多いが濡れていると大変滑りやすいので気をつけたい。
登山口から15分程歩で水場。
冷たくておいしいので、少し早いが調子を整える為に先ずは早めに小休憩。
水場から25分ほどで斜度が緩くなってくると「鹿の休み場」。
「鹿の休み場」からまた少し斜度のある道を登ると45分ほどで頭上が開けてくる。
「三段田代」の湿地帯である。6月中旬、薄い黄色のワタスゲの花が見頃。
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「三段田代」からはコメツガも目立つようになる。
6月中旬、アズマシャクナゲやハクサンシャクナゲを散見。
見頃を少し過ぎたくらいだろうか。
「三段田代」から1時間ほどで山頂に着く。
この日は山頂付近の曇が多めで栃木の山々は望めなかったが、西側に雲の切れ間から
至仏山、燧ヶ岳、平ヶ岳、長須玉山、越後駒ヶ岳、会津駒ヶ岳、三岩岳を眺めることができた。
天気予報をチェックしてもっと雲の少ない安定した日を選んだ方がいいだろう。
こういう時は心眼で360度の大パノラマを楽しむしかない。
かつては山頂から続いていたという引馬峠、赤安山・黒岩山方面への県境尾根上の登山道は藪と化している。
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