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屹兎屋山の北側の県道249号線(上戸渡・広野線)から山頂へ延びる通信施設の
保守用道路を利用すると山頂直下まで簡単に上がれるが、ハイキングを楽しむ為に
国道399号線の上小川地区の茱萸平1号橋北側より加路川に沿って林道を北に入る。
1Km程進むと途中にゲートがあり、伐採作業中などは閉まっていることが多い。
加路川はヤマメやイワナを釣る釣り人でシーズン中は賑わう。
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ゲートから林道を1Km程北上すると林道終点。ここに屹兎屋山と猫鳴山の登山口がある。
猫鳴山の登山道は主脈縦走路の尾根を目指し小沢を何本か渡る緩やかな上りとなる。
屹兎屋山の登山道は沢沿いにしばらく歩いた後、尾根上を目指す急登となる。所々荒れた
箇所もあるが、夏でも雑木林の木陰の中を気持ち良く歩ける。
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20分程急登に汗を絞られると露岩帯を通る。さらに笹の繁る道を20分程登ると右手に
展望の得られる岩場に着く。この岩場からは二ツ箭山から猫鳴山を経由し屹兎屋山に至る
縦走主脈の稜線を見渡せる。
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急登が終り常緑樹のアセビ中心の林の中の斜度の緩やかな登山道に変ると間もなく
南東側から一等三角点のある小狭い山頂へ飛び出す。
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山頂の北側の道を下り、突き当たりの砂利道(車道)を少し左(西)へ行くと通信施設がある。
ここの広場からは西側の眺めがいい。
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通信施設から砂利道(車道)を東へ100m程歩くと砂利道が大きくカーブする所となる。
ここが猫鳴山経由の二ツ箭山への縦走路入口となるので砂利道から外れ東側へ踏み跡を
辿って直進する。30分程下ると加路川登山口への分岐があるので右(西側)へ進む。なお、
分岐せずに直進すると15分程で猫鳴山山頂なので時間があれば立ち寄っていただきたい。
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主脈縦走路から分岐すると小さな沢を何本か渡りながらの下山となるので防水性の高い
靴をお勧めする。斜度は緩やかだが踏み跡が判り難い箇所もあるので慎重に下山したい。
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5月中旬はヤマツツジが見頃。8月後半〜9月前半にかけてツリフネソウやヤマハギ、ゲンノショウコを多
く見かけ、山頂は純白のヤマハハコや薄紫色が涼しげなツリガネニンジンの花を楽しめる。
円錐形の実が服に付着してドロボウという別名のあるキンミズヒキも花は綺麗な黄色。
沢沿いの湿地部にはアカソが8〜9月に赤い花穂を咲かせる。
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