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西会津町奥川地区の国道459号線沿いに奥川郵便局がある。ここから北へ延びる道へ入り、中ノ沢を目指す。
T字路に突き当るので左折する。200m余り進むとY字路となるので右へ100m程進むと中ノ沢の集落。登山者カードポストが設置されている。
ここから指道標に従って民家前の道を川沿いに進む。200m余り進むとゲートで行き止まり。
ここに車2〜3台程度の駐車スペースがある。砂利道を5分ほど歩くと山田川砂防ダム近くの登山口。手前に登山道入口の案内図がある。
砂防ダムの右岸の道を権現山を正面に見ながら登っていく。
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澄んだ清流の十五夜沢を二回渡る。5月中旬、雪解け水も多いのだろう。登山道はぬかるんでおり靴が泥だらけになる。
沢の右岸を暫く登ると高陽根簡易水道水源地の脇を通る。5月中旬、タニウツギ、ホウチャクソウ、チゴユリが見頃。
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所々ぬかるんだ沢沿いの登山道を暫く登るとブルーシートが掛けられた簡易水道の取水口と思われる箇所。
ここで十五夜沢の右岸から左岸に渡ると間もなく頭上が明るく開けた広い伐採地に至る。
伐採地付近では山菜採りの人とすれ違った。挨拶をしたが返事なしに急ぎ足で下って行った。地元の人であろうか。
レジ袋に随分と山菜が見える。登山者の我々は地元の恵みをむやみに持ち帰らないようマナーは守りたい。
5月中旬、ウワミズザクラ、オオバクロモジ、ウリハダカエデ、コバノトネリコの花が見頃。
やがて尾根へ取り付き杉林の中の急登となる。次第にブナが多くなってくる。5月中旬、ブナの新緑が美しい。
見頃だと思っていたイワウチワの群生は名残咲き程度で少々残念。ミヤマカタバミの白い花が目立つ。
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山頂が近づくと次第に斜度が緩くなってくる。山頂には祠と二等三角点がある。ここからの展望はあまりない。
5月中旬、残雪の上にはブナの芽鱗が随分と散りばめられている。芽鱗は厳しい寒さから芽を守る役目があるという。
役目が終わったらさっと散る。なんと潔いことだろうか。山頂一帯に広がる残雪の上を北側へ少し下ると飯豊連峰の眺めがいい。
登山靴だと残雪が踏み抜け少々歩き難い。5月上旬ごろだともう少し歩きやすいかもしれない。
残雪の上には登山者の足跡に混じって熊やカモシカの足跡があった。熊の足跡は1〜2日前、カモシカの足跡は今日のものだろう。
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ここからの展望は飯豊連峰が眼前に迫り中々いい。大日岳や飯豊山の細かな稜線がかなりはっきりと確認できる。
時間と体力に余裕があれば北へ延びる稜線上を歩いて高森山を目指すのもいいだろう。
高陽山よりもさらに迫力ある飯豊連峰の展望が待っているに違いない。5月中旬、春を告げるコブシの白い花も綺麗。
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