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磐梯町源橋地区の磐梯山ゴールドラインの起点から700m程行くと栄川酒造の工場がある。その手前に
林道「北堰・赤枝」線があるので、その林道を400〜450m程入った所が登山口で案内板が
立っている。そこから古城ヶ峰を北に見ながらの祓川沿いの広く緩やかな上りの農道(厩山道)を
30分弱歩くと右への分岐があるので指道標に沿って踏み跡を厩岳山山頂方向へ進む。
[ 追記 2014.08.17 ] 磐梯吾妻スカイライン、磐梯山ゴールドライン、磐梯吾妻レークラインは、
2013年7月24日に償還終了し、通行無料(一般道)となっています。
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分岐から3分程で石灯籠と水場のある「御寶前」に到着する。ここが、観音堂までの参道入口となる。
苔むした石灯籠が信仰登山の長い歴史を物語っている。
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細いがしっかりした踏み跡のある登山道沿いには三十三観音があり参道として
賑わいを見せた往時を偲ばせる。最初は杉が多いが次第にミズナラやブナの雑木林に変る。
各々の観音地蔵の近くには案内板があり御本尊や御詠歌が記されている。
なお、二十三番だけは観音地蔵が見当たらなかった。近年、紛失したものと推察する。
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第三十三番の観音像のすぐ上には明治時代に再建された観音堂と行基清水と呼ばれる水場がある。
再建される以前には行基がその昔この地に立ち寄った時に地元の人々と馬の無病息災を祈って建立
された観音堂があったとされる。ここからトラロープ頼りの20分程の急登を終えると山頂に出る。
観音堂について詳しく知りたい方は麓にある慧日寺資料館(冬季休業)を訪れてみるといい。
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山頂からは雄大な眺望を楽しめる。南西には会津盆地、西には外輪山の一つ古城ヶ峰、北には猫魔ヶ岳、
東には磐梯山、南には猪苗代湖を望める。北西側にある雄国沼は猫魔ヶ岳の大爆発によりできた面積45
ha、周囲3.5Kmの火口湖。尾瀬に近い植生分布があり、6月はミズバショウやアヤメ、7月はニッコ
ウキスゲが見事。(ニッコウキスゲは当たり年とそうでない年があるので事前に確認のこと。)
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7月中旬、山麓にはヨツバヒヨドリやドクダミ、山頂にはシラタマノキが可愛い花を咲かせていた。
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