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雄子沢川駐車場は30台程度の駐車が可能だが、6月中旬のレンゲツツジ、
7月上旬のニッコウキスゲ、10月の黄葉の時期の週末は満車状態と
なることが多い。(金沢峠も同様)
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福島民報社主催の「ふくしまの遊歩道50選」に選ばれた「雄国せせらぎ探勝路」と
呼ばれる雄国沼までの雄子沢川に沿った遊歩道沿いでは多くの種類の植物が目を楽しませてくれる。
広葉樹林の中の沢沿いの登山道なので真夏でも涼を感じる。
登山口から1時間程歩いて頭上が開けてくると休憩舎方面と雄国山方面の分岐。コース案内図があるので現在位置を確認しておこう。
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休憩舎方面と雄国山方面の分岐点から山頂までは30分程。
今までの沢沿いの歩きとは対照的に雄国沼の眺めを楽しみながらの明るい開放的な登山を楽しめる。
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山頂は小狭いが360度の大展望を堪能できる。
北東には吾妻連峰、東には安達太良連峰と磐梯山、西には飯豊連峰、遠く南には那須連峰
を望むことが出来る。
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眺望を堪能したら、雄国沼に立ち寄ろう。沼畔には休憩舎がある。
以前は鉄筋造りだったが、平成12年にログハウス様式に建て替えたもの。
休憩舎の裏には清水があり、夏でも冷たい水で喉を潤すことが出来る。
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雄国沼は猫魔ヶ岳の大爆発によりできた周囲3.5Kmの火口湖で水面の標高は1100m。
尾瀬に近い植生分布があり、植生保護の為に約800mの木道(一方通行)が整備されている。
6月後半はアヤメやレンゲツツジ、7月前半はニッコウキスゲ、7月後半はコバイケイソウが開花する。
(開花時期は気候により前後するので注意。)
なお、ニッコウキスゲは沼の南西部の湿地帯がメインなので、喜多方市熊倉の雄国林道の金沢峠駐車場利用が便利。
但し、ニッコウキスゲの開花シーズンの土日は混雑し、交通規制が行われている。
(土日は雄国林道は上りのみの一方通行、帰りは塩川町常世の中道地林道を下る。)
雄国沼から猫魔岳までは1時間30分程。時間があれば立ち寄っていただきたい。
[ 参考 ] 沼の北部には百間土手とよばれる堰堤がある。
この堰堤は雄国沼の西側に位置する熊倉地区に灌漑用水を引き込む目的で江戸時代に築かれたのが始まり。
その後、明治、大正、昭和と改修工事を行い現在に至る。
この堰堤の完成で雄国沼は貯水ダムとしての役割を果たすようになり、その形を大きく変え、湿原地帯も著しく減少したとされる。
自然の利用と保護という観点で色々と考えさせられる史実である。
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金沢峠からだと山頂まで1時間余りなので、家族連れにも手軽でいい。
金沢峠へは雄国林道か中道地林道を利用するのが一般的。
但し、雄国沼のレンゲツツジやニッコウキスゲが見頃を迎える6月〜7月の混雑期には林道が交通規制で通行止めとなり、
雄国林道の起点付近に新設された県営の雄国萩平駐車場(無料)からシャトルバス(有料)を利用しなければならない。
金沢峠には展望デッキがあり雄国沼や猫魔ヶ岳、吾妻連峰などの眺望がいい。
金沢峠利用時にはせっかくなので雄国沼の湿原にも立ち寄りたい。湿原の木道は一方通行の周回コースとなっている。
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5月下旬、金沢峠から湿原へ下る木段沿いでは桜の花が見頃。ミネザクラかと思ったが、よく見ると花柄に毛があり、チシマザクラだった。
湿原にはヒメイチゲ、タテヤマリンドウ、ショウジョウバカマ、リュウキンカの花が目立った。
木道は少々傷んでいる個所や滑りやすい個所があるので注意が必要。尾瀬などでは木道で転び骨折で搬送される人もよくいると聞く。
金沢峠から直行だと30分ほどで雄国休憩舎に着くが、湿原を散策すると1時間ほどだろうか。
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雄国休憩舎から10分ほどで雄子沢からのコース(せせらぎ歩道)との合流点。合流点からさらに30分ほどで山頂。
5月下旬、次のような花々が見頃。他にも、コキンバイ、ウスバサイシン、エンレイソウなどの花も咲いていた。
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国道459号線を通り、温泉施設のラビスパ裏磐梯を目指す。
ラビスパ裏磐梯の入口を入ると左手にラビスパ東口コースの看板が立っている。
ラビスパ東口コースを左に見送り、右カーブを曲がり大駐車場を右に見て100mほど直進するとラビスパ裏磐梯。
ここからの登山は、下山後に温泉で汗を流せるのが嬉しい。
ラビスパ裏磐梯の大きな施設の裏側の駐車場脇にラビスパ西口コースがある。
ラビスパ東口コースとラビスパ西口コースは40分ほどで合流するのでどちらから登ってもいいと思うが、
今回は、飯豊連峰の眺望のいいラビスパ西口コースを上り、ラビスパ東口コースを下りに利用することにした。
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整備された歩きやすい登山道を25分くらい登ると展望デッキ。飯豊連峰の眺めがいい。
展望デッキから15分くらい登ると、ラビスパ東口からのコースと合流点。6月下旬、コバノフユイチゴの清楚な花が見頃。
合流点から40分ほど登ると朽ちかけたベンチがある。山頂までのほぼ中間点なのでここで小休止。
ベンチから山頂までは1時間ほど。気持ち良い尾根歩きが続く。
山頂の300mくらい手前の露岩からの眺望もいい。山頂が混雑している時などはこちらがお勧め。
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帰りはラビスパ東口へ出ることにする。ラビスパ東口とラビスパ西口の分岐点で、ラビスパ西口へのコースを左に見送り右へ進む。
25分ほどでいこいの森のオートキャンプ場の管理棟脇へ出るので、
ここから舗装された緩やかな下り坂の車道を5分ほど歩くとラビスパ裏磐梯の駐車場へ戻る。
途中、炭焼小屋、生活文化交流館、伝統歴史体験館、環境社会学習館、体験交流センターなどの前を通る。
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