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国道352号線の小豆温泉スノーシェッドの途中に小豆温泉への入口(T字路)がある。
スノーシェッドを出てすぐの所に三岩岳の駐車場がある。マイカーなら20台くらいは駐車できそうな広さ。
駐車場の隅からから国道を渡った所が、登山口となっている。直ぐ近くの黒檜沢には二重滝とよばれる二段の滝がある。
登山口からコンクリートの法面を斜めに上り、スノーシェッドの上を歩く。
100mほど歩くと右手に急な鉄階段が見えてくる。鉄階段を登り終え1〜2分ほど歩くと平成23年7月の豪雨による崩落個所。
眼下に黒檜沢を見下ろしながら通過する。黒檜沢はとても美しい沢で、沢登りでも人気。
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登山口から30分ほど歩くと黒檜沢の流れと出合う。一本橋とも呼ばれる渡渉箇所である。ここで黒檜沢の右岸から左岸に渡る。
コンクリートの階段と仮設の鉄パイプ橋があるが、損壊しているので靴を濡らしたり滑ったりしないように注意しながら飛び石を渡る。(最新情報は要確認)
沢の水量が多い日は、旧道(国体コース)を利用した方が無難だろう。
ブナの快適な登山道に変わり着実に高度を稼ぐ。途中、三岩岳の山頂と滝を遠望できるスポットがある。
枝沢を3本通過すると名物の「斜め木道」。木道を通過し終わるとすぐ枝沢。水量が比較的多いので水を補給するのにいいと思う。
さらに枝沢を2本ほど通過し、高度を上げていく。
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一本橋(黒檜沢出合い)から1時間20分で旧道コース(国体コース)出合い。
コース案内図と雨天時(出水時)は旧道を利用と書かれた注意看板がある。家向山の眺めがいい。
ここからは快適な尾根道となる。8月上旬、リョウブの白い花やツバメオモトの青い実が目立つ。
標高1590m付近には東側〜南側の眺望がいい場所があり「見晴台」と呼ばれる。
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見晴台から上は針葉樹林帯に変わりオオシラビソが目立つようになる。窓明山も北側に遠望できる。
見晴台から15分ほど登ると道端に小さなお地蔵様が置かれている。
8月上旬、登山道沿いにゴゼンタチバナの白く可愛い花が群生している。
モミジカラマツの花も目立つが、マイヅルソウやシャクナゲは名残り咲き。エンレイソウは花を終えて実をつけている。
標高1810m付近には小湿原があり、コバイケイソウがまだ見ごろ。イワイチョウの花もまだ十分見られる。
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小湿原から5分ほど登ると、避難小屋。
しっかりした造りで内部も綺麗に利用されている。ロフトがあり15名ほど収容できるだろうか。
小屋の前にある水場は水量があまりないが、窓明山方面へ30mほど進んだ所にも水場がありこちらの方が水量が若干多い。
小屋の直ぐ上で窓明山方面へのコースを右に見送り南進する。
5分ほどでやや乾燥気味の少し傾斜した小湿地帯。8月上旬、ネバリノギランが見ごろ。
小湿地帯を通過するとやオオシラビソ林。ここではイワカガミ、ミツバオウレンの名残り咲きが見られた。
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樹高がそれほど高くないオオシラビソの疎林を通過すると笹原。頭上を遮る物がなくなり日射しが強い。
やがて三岩の岩峰の手前の小湿地帯。コバイケイソウとミヤマリンドウが見られた。
三岩の岩峰にあるという駒嶽神社の祠へ至る道は藪で確認できなかった。
この湿地帯から山頂までは草原のような開放的な雰囲気で、眺望を楽しみながら登る。
避難小屋から40分ほどで小狭い山頂に到着。三等三角点のある山頂は東側〜南側の眺望がいい。
三岩岳の山名の由来とされる三つの岩峰「三ツ岩」がよく見える。眼下の下大戸沢にはまだ残雪が見られた。
厳密には200mほど南西方向にあるピークの方が三角点のある場所よりも少し標高が高い。
手前には小湿地帯も確認できるが、夏道はなく藪こぎが必要だろう。
復路は窓明山を経由して小豆温泉登山口に戻ることにした。
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