福島の山々 >> 南西部 >> 窓明山 (1842.5m)  
会津駒ヶ岳を中心として南北に連なる「南会津アルプス」の一角。三岩
岳の北側に位置する。平成7年に開催された福島国体で山岳競技の会場
となった時に登山コースが整備された。登山者でにぎわう会津駒ヶ岳と
は対照的に静かな登山が楽しめる。窓明山と三岩岳との鞍部には「めま
うだ湿原(三岩大池)」があり、高山植物が開花し始める6月下旬〜7
月、紅葉を楽しめる10月がお勧め。体力と時間に余裕のある方は三岩
岳と合わせての登山も楽しめる。

● 福島の山々 ・・・ 南西部の地図  登山ルートと放射線量マップ
● マピオン ・・・・ 窓明山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 窓明山の周辺地図 
● 市町村のサイト ・ 南会津町
● 観光協会等 ・・・ 南会津町観光物産協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
窓明山
うつくしま百名山 会津百名山

  交通:会津鉄道「会津高原尾瀬口」駅より、会津バス「あずき温泉」下車またはタクシーを利用
マイカー:小豆温泉登山口に20台ほど収容できる駐車場がある
所要時間:小豆温泉登山口(1時間50分)旧道出合い(1時間40分)避難小屋(40分)三岩岳山頂
     三岩岳山頂(30分)避難小屋(30分)めまうだ湿原(40分)窓明山
他登山口:旧道登山口(国体コース)

小豆温泉登山口から黒檜沢コース(新道)を登り、三岩岳に立ち寄ってから窓明山を目指す。 小豆温泉登山口〜三岩岳の詳細は、三岩岳のページをご覧いただきたい。 三岩岳で小休止し眺望を堪能したら三岩岳避難小屋の分岐点まで戻り窓明山を目指す。 コース案内図があるので念のため確認しておきたい。分岐から30mほど進むと水場がある。 水量は細いが枯れかかった避難小屋前の水場よりはいい。 さらに10分ほど下ると枝沢があり必要十分な水量がある。 三岩岳と窓明山の鞍部の少し手前では三岩大池を遠望できる。窓明山の眺めもいい。

三岩岳避難小屋 窓明山分岐 コース案内図
三岩岳避難小屋 窓明山分岐 コース案内図
水場(分岐から30m) シナノキンバイ 枝沢
水場(分岐から30m) シナノキンバイ 枝沢
クルマユリ 窓明山と三岩大池 アカモノ
クルマユリ 窓明山と三岩大池 アカモノ


1750mほどの小ピークを越えて下ると「めまうだ湿原」。 木道があるが残念ながら三岩大池までは通じていない。(最新情報は要確認) 8月上旬、コバイケイソウの白い花が見頃だった。ここから窓明山への最後の登り。 振り返ると三岩岳のスケール感のある眺めがいい。 東側が開け、高畑スキー場がある高畑山が分かり易い。保太橋沢にはまだ残雪が確認できる。 ミヤマホツツジは見頃だがハクサンシャクナゲは名残り咲き。コメツツジの白い小さな花を散見。 めまうだ湿原から30分ほどで小湿原。木道はない。植生保護のため中央部にできた泥道の中を進む。 キンコウカの黄色い花が見頃。イワショウブを散見。この付近のコバイケイソウは随分前に花を終えた様子。

めまうだ湿原(奥が三岩大池) 窓明山へ最後の登り 三岩岳を振り返る
めまうだ湿原(奥が三岩大池) 窓明山へ最後の登り 三岩岳を振り返る
高畑スキー場、保太橋沢 ハクサンシャクナゲ ミヤマホツツジ
高畑スキー場、保太橋沢 ハクサンシャクナゲ ミヤマホツツジ
小湿原 キンコウカ イワショウブ
小湿原 キンコウカ イワショウブ


小湿原から南側を振り返ると三岩岳の雄大な眺望が見事。まるで三岩岳の専用展望台。 小湿原から10分弱で家向山分岐。ここから家向山へのコースを右に見送り北進するとすぐに窓明山山頂。 山頂は灌木に囲まれるが北東方向が開ける。下りで経由する家向山と巽沢山を眼下に望む。

小湿原から望む三岩岳 家向山分岐 コース案内図
小湿原から望む三岩岳 家向山分岐 コース案内図
窓明山山頂 三等三角点 北東方向が開ける
窓明山山頂 三等三角点 北東方向が開ける
北東(飯豊連峰、吾妻連峰) 東(家向山、巽沢山、高畑山) 南東(大嵐山、釈迦ヶ岳)
北東(飯豊連峰、吾妻連峰) 東(家向山、巽沢山、高畑山) 南東(大嵐山、釈迦ヶ岳)


窓明山山頂から分岐点まで下り三岩岳へのコースを右に見送り左に折れる。 草原状の開放的で眺望のいい尾根を、正面に高畑スキー場を見ながら鞍部へ下る。 窓明山と家向山の鞍部から登り返す付近ではクロベの大木も散見する。 登山道は歩きやすく快適。

尾根を下る 三岩岳を遠望 ヤマサギソウ
尾根を下る 三岩岳を遠望 ヤマサギソウ
家向山を望む クロベの大木 快適な登山道
家向山を望む クロベの大木 快適な登山道


窓明山から1時間30分ほどで家向山の西峰。灌木に囲まれ眺望はない。 国土地理院の地図では登山道が西峰の南側を巻くように記載されているが、実際のコースは西峰の頂上を通過する。(最新情報は要確認) 残念ながら最高点の東峰へは踏み跡はない。 ここからゴヨウマツ(ヒメコメツ)の巨木が目立つ登山道を下り巽沢山を目指す。 家向山西峰から30分ほどで巽沢山の山頂。こちらも灌木に囲まれ眺望はない。登山道から3mほど離れた所に三等三角点の標石がある。 巽沢山から30分ほどで国道が見えてくる。 登山道は初めはブナ林の快適な尾根道を下るが、マツ林となる後半の15分は急傾斜なので滑ってころばないように気をつけたい。

家向山西峰ピーク ヒメコメツの大木が目立つ 巽沢山山頂
家向山西峰ピーク ヒメコメツの大木が目立つ 巽沢山山頂
三等三角点 急な下り 国道が見えてくる
三等三角点 急な下り 国道が見えてくる


国道の直前で従来の道は崩落している。これも平成23年7月豪雨の被害だろうか。 踏み跡もはっきりしないので、適当にマツ林の中の歩きやすいところを選んで国道に出る。 国道に標識はないので、参考のために出口を振り返った所を撮影。(最新情報は要確認) 従来の保太橋登山口はここから30mほど保太橋寄り。いずれ復旧するかもしれない。 ここから国道を10分ほど歩くと小豆温泉登山口の駐車場に戻る。 途中、スノーシェッドの手前で旧道(国体コース)入口を右に見送る。

国道に出る 出口を振り返って 保太橋を渡って駐車場へ戻る
国道に出る 出口を振り返って 保太橋を渡って駐車場へ戻る
旧道入口(遠望) 旧道(国体コース)入口 スノーシェッドの歩道を歩く
旧道入口(遠望) 旧道(国体コース)入口 スノーシェッドの歩道を歩く



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copyright     Initialized : August, 2013.