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県道350号線の舘岩村湯ノ花温泉の共同浴場「弘法湯」付近より林道「滝沢線」に入る。
1.3Km程で林道終点。終点には駐車スペースがあり、その左奥が登山口となっている。
薄暗い杉林の中の登山道を登っていくと、直ぐに平坦な古い林道に出合う。
暫くは沢を左手に見下ろしながら緩やかな傾斜の快適な登りである。
[ 参考 ] 湯の花温泉は室町時代に発見された湯の岐川沿いにある比較的小さな温泉郷で四つの共同浴場がある。
「弘法湯」と「湯端の湯」は男女別で、「石湯」と「天神湯」は混浴である。一番奥に位置する「湯端の湯」は地元住民専用の浴室もある。
泉質は単純泉で硫黄臭さもなく無臭である。下山後は是非温泉に浸かって疲れを癒していただきたい。
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登山口から15分程歩で「山ノ神入口」と呼ばれる大嵐山と湯ノ倉山の分岐地点に着く。
ここには大山祗神社の社もある。先ずは左側の大嵐山へのコースを選択する。
沢を左右にしながらの沢沿いの登山道となるが、やがて沢の源頭部を過ぎ水がなくなる辺りで沢を離れ右手斜面を登り尾根を目指す。
30分程登ると途中にまた大嵐山と湯ノ倉山の分岐が現れる。
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「山の神入口」の分岐から1時間20分程で尾根に出る。途中、露岩部の小ピークがあり、登山道の周辺にはシャクナゲが目立つ。
若干のアップダウンのある尾根を40分程歩くと二等三角点のある小広い山頂に到着する。
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山頂からはスケールの大きな360度の眺望を堪能できる。
弁当でも広げながら心行くまで山座同定し、過去に登った山々やこれから登る山々に思いをめぐらすのもいい。
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帰りは来た道をそのまま戻ってもいいが、せっかくなので登りの時に出合った分岐で湯ノ倉山コースを選択し、湯ノ倉山に立ち寄ることにする。
冬枯れの時期、これから行く湯ノ倉山の姿を樹間越しに垣間見ることができる。
湯ノ倉山山頂付近の尾根上の登山道沿いにはイワウチワの大群落が延々と続く。
足の踏み場に困るぐらいである。大嵐山山頂から70分程で湯ノ倉山山頂に到達する。
南東側が開け、先ほど登った大嵐山の風格のある姿を望むことができる。
ここからは西側の「しらかば公園」に出ることも出来るが、北側の踏み跡をたどり「山の神入口」を経由して滝沢登山口に戻ることとする。
下山後は源泉100%の温泉が待っている。
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