福島の山々 >> 北東部 >> 鎌倉岳 (967.0m)  
田村市の旧:常葉町、旧:船引町、旧:都路町の境界に位置する。ピー
クの比較的少ない阿武隈山地の中にあって独立峰として遠くからも目立
つ屹然とした存在。どっしりした山容の岩山で威厳さえ感じる。山頂か
らの眺望もすばらしい。昔は女人禁制の信仰の山で、神々が宿るところ
という意味の神坐(かみくら)から鎌倉となったと云われる。福島県に
は古殿町にも同じ名前の鎌倉岳があるので、それと区別して常葉鎌倉岳
と呼ばれることもある。東北百名山花の百名山にも選定されている。

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鎌倉岳
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    交通:JR磐越東線「船引」駅より、福島交通バス浪江方面行き「山根」下車
マイカー:国道288号線、山根小学校近くの林道を入る
所要時間:萩平登山口(60分)山頂(50分)椚平登山口
他登山口:鰍登山口、小塚登山口、西戸登山口、強梨登山口など
 山開き:毎年4月29日
     ※問合せ:田村市常葉行政局農林商工課(0247-77-2371)
     ※福島県内の山開き日程の一覧


萩平登山口 → 椚平登山口

登山口は6箇所ほどあるが、よく利用されているのが萩平登山口と鰍登山口である。 今回は、萩平登山口より登り椚平登山口へ出るコースをご紹介する。 天日鷲神社の鳥居を1kmほど過ぎると比較的新しい駐車場とトイレがあるので マイカーの方はぜひ利用したい。全国的にも知られた名山だけあって、駐車場には 県外ナンバーの車も目立つ。 駐車場には案内板があるのでよく確認しておこう。 鎌倉岳の雄姿を眺めながら砂利道の車道を5分ほど歩くと、 登山道入口の指道標があるので左へ入る。

萩平登山口 鳥居 駐車場とトイレ
萩平登山口 鳥居 駐車場とトイレ
案内板 砂利道 登山道入口
案内板 砂利道 登山道入口


林床にチゴユリやヒトリシズカが目立つ薄暗い杉林の登山道を登り始める。 斜度が少しきつくなってきた頃に鰍コースとの出会いに着くので、 鰍登山口への道を左に見て右へ進む。 すぐ頭上に明るい空が広がり、小広い石切場跡に出る。 いつ頃まで採掘していたのであろうか、 今は木々に覆われよく見ないと石切場跡とは分からないかもしれない。 石切場跡の指道標の近くには水場があるので、ここで小休止とする。 ここからトラロープが張られている露岩部の急登が続くので息を整えてから登りたい。 雨の日などは滑るので十分注意して登ろう。

登山道 鰍コースとの出会い 石切場跡
登山道 鰍コースとの出会い 石切場跡
指道標 水場 露岩部
指道標 水場 露岩部


急登に汗を絞られるが、山頂までに2箇所ほど古いベンチがあり、 南側の遠望も楽しめるので無理をせず休憩したい。 指道標には標高と残りの距離が書かれているので現在位置を確認できる。 5月下旬、ヤマツツジが奇麗であった。 海抜947mの指道標付近では小塚登山口からの道と出合う。 山頂直下の急登をトラロープを手繰りながら登れば山頂に着く。

ベンチ(海抜837m) ベンチ(海抜890m) ヤマツツジ(5月下旬)
ベンチ(海抜837m) ベンチ(海抜890m) ヤマツツジ(5月下旬)
指道標(海抜947m) 小塚登山口への道 山頂直下の急登
指道標(海抜947m) 小塚登山口への道 山頂直下の急登


露岩部の多い山頂からの眺めは実に見事。360度の大パノラマが展開し阿武隈の多くの山々を指呼できる。 近くには移ヶ岳や大滝根山、遠くには安達太良・吾妻連峰や那須連峰、東には太平洋が望まれる。 登山客も比較的少ないので、山頂で気に入った岩に腰を掛けゆっくりとお弁当を広げられるのも嬉しい。 5月下旬、山頂ではコバノトネリコやヤマツツジが見頃を迎えていた。トウゴクミツバツツジは5月10日頃が見頃のようである。

山頂(背景は移ヶ岳) 三等三角点 天日鷲神社
山頂(背景は移ヶ岳) 三等三角点 天日鷲神社
東側(五十人山) 北側(日山、童子山) 南側(大滝根山)
東側(五十人山) 北側(日山、童子山) 南側(大滝根山)
コバノトネリコ ヤマツツジ トウゴクミツバツツジ
コバノトネリコ ヤマツツジ トウゴクミツバツツジ


帰りは、椚平登山口へ出て、萩平登山口へ戻ることとする。 石切場跡まで登ってきた道を下り、広場の南東側の一段低くなった椚平登山口への登山道へ入る。 萩平や鰍に比べれば利用者は少ないが、踏み跡もしっかりしているので迷うことはない。 しばらく歩くと林道に出るので、鎌倉岳の雄姿を返り見ながら国道288号線近くまで下り、 半鐘塔が見えてくれば椚平登山口である。

石切場跡 椚平登山口への分岐 大滝根山を望む
石切場跡 椚平登山口への分岐 大滝根山を望む
登山道 指道標 林道
登山道 指道標 林道
鎌倉岳を返り見る 半鐘塔 椚平登山口(国道側から撮影)
鎌倉岳を返り見る 半鐘塔 椚平登山口(国道側から撮影)


椚平登山口へ出たら右折し、200mほど歩くと萩平登山口。 ここを入り、登りの時には車で通り過ぎた道端のお地蔵様に合掌して、天日鷲神社の鳥居をくぐり参道を歩くと鎌倉公園。 多くの石碑や磯前神社などがある。山根地区の多目的屋内運動場の脇を出れば、車を置いた駐車場へ戻る。

お地蔵様 天日鷲神社の鳥居 参道
お地蔵様 天日鷲神社の鳥居 参道
鎌倉公園 磯前神社 山根地区多目的屋内運動場
鎌倉公園 磯前神社 山根地区多目的屋内運動場

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鰍登山口 ( 所要時間:登山口から山頂まで1時間 )

東京都の「中野区常葉少年自然の家」脇が鰍登山口である。 マイカー利用の方は少年自然の家に断ってから駐車場を利用させてもらおう。 4月下旬、桜が見ごろを迎えていた。 杉や桧の林を抜け、石切場跡の手前で萩平登山口からの登山道と出会う。 あとは、萩平登山口からのコースと同様である。

中野区常葉少年自然の家 鰍登山口の看板 登山口と案内板
中野区常葉少年自然の家 鰍登山口の看板 登山口と案内板

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