福島の山々 >> 北西部 >> 土埋山 (696.5m)  
福島県(西会津町)と新潟県(阿賀町)の境界に位置する。山頂には国
土地理院の一等三角点(補点)があり、標高の割に眺望もいい。南北に
少し長くピラミダルで風格のある山容は会津百名山に選定されている。
蒲生岳、笠倉山とともに会津マッターホルン三山のひとつにも数えられ
る。残念ながら福島県側からの登山道は無く新潟県側から入山すること
になるが、比較的短時間で山頂に至る。なお、入山の際には管理者であ
る津川CCのフロントにて入山料の支払が必要となるので注意。

● 福島の山々 ・・・ 北西部の地図  登山ルートと放射線量マップ
● マピオン ・・・・ 土埋山の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 土埋山の周辺地図 
● 市町村のサイト ・ 西会津町  新潟県阿賀町
● 観光協会等 ・・・ にしあいづ観光交流協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
土埋山
会津百名山

    交通:JR磐越西線「野沢」駅または「津川」駅下車、タクシー利用
マイカー:登山口付近の駐車スペースを利用
所要時間:登山口(55分)山頂

西会津町から国道49号線にて県境を越え阿賀町に入り、津川CCを目指す。 国道を離れ舗装された車道を7kmほど南進すると登山口。 入山料を支払う為にさらに2kmほど進み津川CCへ着く。 フロントにて入山料を支払い入山許可証をいただく。 さきほどの登山口へ戻り、車のダッシュボードに入山許可証を見えるように置いて、登山開始。 杉林の中の登山道を登り始める。すぐに雑木林に変わり斜度も急になってくる。 踏み跡はしっかりしており道に迷うことはない。

[ 参考 ] 入山料は大人一人1050円、中高生525円、小学生以下は無料である。 フロントにて代表者の氏名と人数を言って入山料を支払うとB5サイズの入山許可証を渡される。 山菜採りやキノコ狩りのシーズンには十分元を取れるだろう。

津川CCの案内板 登山口 入山案内の看板
津川CCの案内板 登山口 入山案内の看板
津川CC 登山口の標柱 登山道
津川CC 登山口の標柱 登山道


快適な北西尾根を登る。所々荒れて藪っぽい所もあるが限定的で、踏み跡はしっかりしている。 新旧の赤布も見られるので安心感があるが、あくまでも参考程度にしたい。 5月中旬、ウコンウツギやガクウラジロヨウラク、ユズリハ、ガマズミの花を散見する。 高度を上げ南進するようになると、イワカガミやコブシの花も随分見られる。

ウコンウツギ ガクウラジロヨウラク ユズリハ(雄花)
ウコンウツギ ガクウラジロヨウラク ユズリハ(雄花)
ガマズミ イワカガミ コブシ
ガマズミ イワカガミ コブシ


一等三角点のある山頂は少々灌木に囲まれるが、十分な展望が得られる。 一等三角点の標石はさすがに大きく立派である。 5月中旬、北側には蒜場山や飯豊連峰の残雪が白く輝き美しい。 西側には新潟の名峰を遠望。南西には袴腰山の先に、笠倉山や御神楽岳の眺望がいい。 5月中旬、キスミレやイワナシを散見。思わず登山靴で踏みそうになって後ずさりした。 カタクリが名残り咲きで春の終わりを告げる。 山頂から南への踏み跡を10mほど進むと崩落しており山肌が見える。危険なので十分注意したい。

[ 参考 ] 土埋山は一等三角点を目当てに訪れる登山者も多い。 福島県には一等三角点は全部で25箇所ある。 県境の他県所有の三角点を含めると31箇所(福島県の一等三角点一覧)。

山頂 一等三角点 北(蒜場山、飯豊連峰)
山頂 一等三角点 北(蒜場山、飯豊連峰)
南(黒男山、大倉山、男体山) 南西(袴腰山、御神楽岳) 西(銀太郎山、日本平山)
南(黒男山、大倉山、男体山) 南西(袴腰山、御神楽岳) 西(銀太郎山、日本平山)
キスミレ イワナシ カタクリ
キスミレ イワナシ カタクリ



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