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只見川の流れに沿って走る国道252号線より一気にせり上がった迫力のある個性的な山。
駐車場は会津蒲生駅近くの国道252号線沿いにある。国道を挟んで斜め向かいにある集会所には登山客も利用できるトイレがある。
只見川は水力発電による水位の増減があるので川原遊びなど注意が必要。
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会津蒲生駅の北側が久保登山口である。この駅は無人駅で本数も少ないので発着時刻には注意のこと。
登山口手前にある上原清水は涸れることなく長い間地元の人々の生活用水として利用されてきた貴重な水源である。
登山口の案内板があるのでそれに従って畑の間を通り雑木林の中へ入って行くと水路がある。
水路に沿って二荒山神社まで歩きそこから登り始める。
地元の人々が保護・育成に努めているカタクリの群落(カタクリ公園)があり、4月下旬が見頃。
[ 追記 2022.11.05 ] 2011年7月の新潟・福島豪雨で大きな被害を受け不通となっていた
JR只見線の会津川口駅〜只見駅区間が、10月1日、再開通した。上下分離方式での運行は地元負担も大きいが、
地元の利便性向上や観光客の増加により、沿線地域の活性化を後押しすることが期待される。
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登り初めは雑木林の中であるが、しばらくすると岩場となる。
雨の日は非常に滑りやすいので、登山は避けた方が無難であろう。
頂上まで息もつけない急登であるが、高度を着実に稼げるのがうれしい。
一時間に一本くらいであろうか、只見線のディーゼル車の音が下から聞こえる。
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中腹には松林がある。この辺から麓がよく見渡せるようになる。
逆に麓からも登っているのが見えるのではないだろうか。
仲良く寄り添うように生えている松は、なるほど夫婦松と呼ぶにふさわしい。寒風や自然環境の悪化に耐えぬいて大きくなって欲しい。
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もうすぐ頂上。迫力ある山頂部の岩峰が眼前に迫ってくる。
埋め込まれた鉄筋を手掛かり足掛かりに滑りやすい岩場を登る。
慎重に登らなければならないが、蒲生岳登山の醍醐味とも言える。
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鼻毛通しとはユニークな名称であるが、その昔ここに生えていた松の枝が
この穴から何本か出て鼻毛に似ていたことに由来する。
風穴は地元の人が30m程下までは降りたが、そこから先は不明となっている。
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鋭鋒なので山頂はさぞかし狭いと思って登ると、想像した以上に広い。グループで登っても十分くつろげる広さである。
「蒲生岳山頂」と書かれた立派な柱標がある。眺めの素晴らしさは言うまでもない。
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独立峰だけに360度の大パノラマが展開し、
今まで登ってきた山々やこれから登りたい山々など、会津の多くの山々に思いが巡る。
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