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国道121号線を喜多方市より北進し、福島県と山形県の県境尾根を縦貫する大峠トンネルを抜け山形県側へ入る。
トンネルを抜けてから国道を10kmほど進むと県道4号線分岐がある。
分岐の少し手前には道の駅「田沢」があるので食事やトイレ休憩などにいい。
県道4号線に入り、15km余り進むと小屋集落への分岐がある。
小屋集落からはこれから登る栂峰を遠望することができる。
小屋集落から南へ延びる林道を南進し、栂峰神社を過ぎて2km余りでヘアピンカーブ。
ヘアピンカーブを過ぎると500mほどで登山口となる林道終点。
天照大神と黒瀧神社の石祠に拝礼して登山開始。
[ 参考 ] ■ヘアピンカーブの所にも3台ほどの駐車スペースがあるので、
路面が荒れている時などは無理せず駐車した方が無難。
■8月上旬、登山口近くでは数百匹のイヨシロオビアブ(メジロ、オロロ)の襲撃に遭う。
駐車した車にもカツカツと音をたててぶつかってくる。
ドアを開けると一斉に襲い掛かってくるので、車内で登山の準備を全て済ませた方がいい。
8月に登山される方は長袖長ズボン、防虫ネット、忌避剤など対策をお忘れなく。
ハッカの精油が効果的と聞くが、試したことはない。
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登山口からは杉林の中の急登となる。イヨシロオビアブが纏わりついてくるが、防虫ネットのおかげで刺されずに済む。
ウドの線香花火のような白い花が可愛い。
登山口から1時間30分くらいして、クロベの大木が見られる1102mピークまで登ると緩やかな登りに変わる。
8月上旬、ホツツジが見頃。白い花が可愛い。コブシの実は握りこぶしに似るというが、いかがだろうか。
さらに登るとゴヨウマツ(ヒメコマツ)やブナの大木も見られるようになる。1102mピークと1402mピークの中間付近には
水場(沢源頭部)がある。登山道から少し左手の踏み跡を入る。8月上旬、水量が少ない。あまりあてにしない方がいいかもしれない。
水場から20分くらいで御田神社の祠が見えてくる。
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御田神社から10分ほどで、1402mピーク。1〜2分ほど登ると、駒形神社。
駒形神社を過ぎるとようやく西側の展望が得られ、飯豊連峰を遠望できる。
御室神を過ぎた辺りでは飯森山もなんとか望める。
登山口から3時間10分ほどで蔵王神社。ここからはオオシラビソの目立つ県境尾根上の登山道となり、進路は東北東に90度大きく変わる。
ここから小栂峰の北側へ下り、登り返すと山頂。鞍部では水芭蕉を散見する。
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蔵王神社から鞍部へ下ると小栂峰付近。五社山神の木札が置かれている。
オオシラビソの大木も随分と見られる。
小栂峰付近から15分ほど登ると、栂峰山頂。栂峰山大神の石祠がある。
会津百名山ガイダンスの栂峰のページに掲載されていた写真のオオシラビソは既に枯れており残念。
山頂から北北東へ20mほど踏み跡を進むと戸隠神社と八百萬神。
残念ながら山頂からの展望はないが、山頂から東側へ20mほど踏み跡を進むと小さな池があり、その先で展望が開ける。
北東側〜南東側の眺望がいい。残念ながら今回は雲が多く、蔵王連峰や吾妻連峰は霞んでいた。
8月上旬、ミヤマホツツジが足元に小さな白い花を咲かせていた。
[ 参考 ] 栂峰の山頂部にはオオシラビソが生えているが、近くの飯森山にはオオシラビソが生えていない。
この隣り合う標高のほぼ同じ二つの山の違いは何だろう。同様のことが吾妻連峰と飯豊連峰にも言える。
土壌や地形、積雪量など、植生分布を考えるうえで面白い。
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