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会津百名山ガイダンスでは北青木団地からのコースが紹介されているが、今回は小田山山頂を経由して登る。
小田山は戊辰戦争の折、西軍が鶴ヶ城を大砲で砲撃するために砲台を築いた場所として知られる。
小田山の西側は小田山公園として、東側は子どもの森として、会津若松市民に親しまれている。
小田山公園入口には乗用車7〜8台くらいの駐車スペースがある。
小田山公園入口ゲートを上っていくと、鎌倉時代から安土桃山時代までの四百年間にわたり会津を治めた葦名家の壽山廟跡がある。
三代葦名光盛から八代葦名詮盛までの廟である。観音堂跡や古墳時代の古墳群跡を過ぎると西軍砲陣跡。
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西軍砲陣跡から車道を3分ほど登っていくと再現された冠木門(かぶきもん)。
解説板によると、小田山城は鎌倉時代から室町時代に存在していた山城で、冠木門はちょうど曲輪(くるわ)の虎口(こぐち)に該当する所。
磐梯山の眺めを楽しみながら曲輪を利用して造られているという車道をさらに登っていくと、丹羽能教の墓、田中玄宰の墓と続く。
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田中玄宰の墓の裏には「遊歩道」の看板。ここから平坦な尾根道を南進する。
大窪山墓地コースを右に見送り、子どもの森コースを左に見送ると物見櫓跡(小田山山頂)。
5月上旬、残雪に白く輝く飯豊連峰が美しい。ここからキバナイカリソウ(黄花碇草)が目立つ快適な尾根道をさらに南進すると明光寺林道と交錯する。
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林道を左手へ10mほど進むと「ヒメシャガ群生地」の看板。ここから登山道が続いている。
5月上旬、ヒメシャガの花はまだ見られない。カタクリは名残り咲きで散見する程度。林道出合いから20分ほどで、麓山神社方面からの道と出合う。
ここは平坦で小広く枯れた倒木がベンチにもなるので、小休止にお勧め。
クロモジの花が目立つ快適な登山道を登ると20分ほどで妙見様への道を左へ見送る。
妙見様分岐から平坦な道を50mほど西進すると山頂。熊の仕業だろうか、今にも折れそうな標柱が立っている。
木々の合間より磐梯山や背あぶり山を遠望できる。
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麓山神社コースと小田山コースの出合いまで戻り、麓山神社コースを下る。途中、地図にはない麓山神社への分岐道があるので入る。
3分ほど東進すると麓山神社が見えてくる。小さな社殿の痛みが目立つ。プレハブの中は御神体だろうか。
麓山神社から正式な参道を下る。5分ほどで赤い鳥居。さらに10分ほど下ると 明光寺林道と出合う。
出合い地点からさらに北側に続く登山道を下り、子どもの森を目指す。
子どもの森を経由しないで小田山山頂に戻る場合や北青木団地方面に下る場合は、ここで登山道に入らず林道を南進するのもいいだろう。
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明光寺林道出合いから20分ほどで、子どもの森近くの青木山登山口に出る。ここから子どもの森の中を散策して車道を小田山公園入口まで戻る。
体力と時間に余裕があれば、スキーゲレンデ斜面の遊歩道を上って戻ってもいいだろう。
広場の中央には放射線のモニタリングポストが設置されている。子どもの森は炊事場がありキャンプも楽しめるのでファミリーにもお勧め。
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