福島の山々 >> 北西部 >> 奴田山 (723.3m)  
会津若松市中心市街地の南東に位置する。長年、会津若松市民から親し
まれてきた里山で、地元では青木山と呼ばれている。北麓の小田山は小
田山公園や子どもの森として整備されており、鶴ヶ城からも近く古墳時
代の古墳跡、鎌倉時代から安土桃山時代まで領主であった葦名家の山城
跡や廟、戊辰戦争時の西軍砲陣跡などがあるので歴史探訪の方も多い。
奴田山山頂は小田山山頂から一時間ほどで、手軽に静かで気持ちいい里
山の雰囲気を味わえるのが魅力。

● 福島の山々 ・・・ 北西部の地図  登山ルートと放射線量マップ
● マピオン ・・・・ 奴田山(青木山)の周辺地図
● 国土地理院 ・・・ 奴田山(青木山)の周辺地図 
● 市町村のサイト ・ 会津若松市
● 観光協会等 ・・・ 会津若松観光物産協会
● その他 ・・・・・ 宿泊施設・旅行・観光  登山用品
            ガイドブック
奴田山(青木山)
会津百名山

    交通:JR磐越西線「会津若松」駅から会津バス「花見ヶ丘」下車、徒歩10分
マイカー:小田山公園入口の駐車スペースを利用
所要時間:小田山公園入口(10分)西軍砲陣跡(10分)田中玄宰の墓(5分)小田山山頂
     小田山山頂(20分)明光寺林道出合い(45分)奴田山山頂
     奴田山山頂(45分)麓山神社(15分)明光寺林道出合い(20分)子どもの森登山口
他登山口:北青木団地から
 山開き:毎年4月29日(日程は変更になる場合があります)
     ※問い合わせは、「青木山を守る会」事務局(0242-26-8659)
     ※福島県内の山開き日程の一覧

会津百名山ガイダンスでは北青木団地からのコースが紹介されているが、今回は小田山山頂を経由して登る。 小田山は戊辰戦争の折、西軍が鶴ヶ城を大砲で砲撃するために砲台を築いた場所として知られる。 小田山の西側は小田山公園として、東側は子どもの森として、会津若松市民に親しまれている。 小田山公園入口には乗用車7〜8台くらいの駐車スペースがある。 小田山公園入口ゲートを上っていくと、鎌倉時代から安土桃山時代までの四百年間にわたり会津を治めた葦名家の壽山廟跡がある。 三代葦名光盛から八代葦名詮盛までの廟である。観音堂跡や古墳時代の古墳群跡を過ぎると西軍砲陣跡。

小田山公園入口 小田山公園案内図 葦名家壽山廟跡
小田山公園入口 小田山公園案内図 葦名家壽山廟跡
壽山廟案内図 観音堂跡 解説板
壽山廟案内図 観音堂跡 解説板
西軍砲陣跡 解説板 鶴ヶ城を望む(奥は鳥屋山)
西軍砲陣跡 解説板 鶴ヶ城を望む(奥は鳥屋山)


西軍砲陣跡から車道を3分ほど登っていくと再現された冠木門(かぶきもん)。 解説板によると、小田山城は鎌倉時代から室町時代に存在していた山城で、冠木門はちょうど曲輪(くるわ)の虎口(こぐち)に該当する所。 磐梯山の眺めを楽しみながら曲輪を利用して造られているという車道をさらに登っていくと、丹羽能教の墓、田中玄宰の墓と続く。

冠木門 解説板 小田山城跡曲輪群
冠木門 解説板 小田山城跡曲輪群
曲輪群解説板 磐梯山を望む 丹羽能教の墓
曲輪群解説板 磐梯山を望む 丹羽能教の墓
解説板 田中玄宰の墓 解説板
解説板 田中玄宰の墓 解説板


田中玄宰の墓の裏には「遊歩道」の看板。ここから平坦な尾根道を南進する。 大窪山墓地コースを右に見送り、子どもの森コースを左に見送ると物見櫓跡(小田山山頂)。 5月上旬、残雪に白く輝く飯豊連峰が美しい。ここからキバナイカリソウ(黄花碇草)が目立つ快適な尾根道をさらに南進すると明光寺林道と交錯する。

遊歩道を南進 大窪山墓地コース出合い 子どもの森コース出合い
遊歩道を南進 大窪山墓地コース出合い 子どもの森コース出合い
眼下に子どもの森 物見櫓跡(小田山山頂) 飯豊連峰を望む(北北西)
眼下に子どもの森 物見櫓跡(小田山山頂) 飯豊連峰を望む(北北西)
快適な尾根道を南進 キバナイカリソウ(5月上旬) 明光寺林道と交錯
快適な尾根道を南進 キバナイカリソウ(5月上旬) 明光寺林道と交錯


林道を左手へ10mほど進むと「ヒメシャガ群生地」の看板。ここから登山道が続いている。 5月上旬、ヒメシャガの花はまだ見られない。カタクリは名残り咲きで散見する程度。林道出合いから20分ほどで、麓山神社方面からの道と出合う。 ここは平坦で小広く枯れた倒木がベンチにもなるので、小休止にお勧め。 クロモジの花が目立つ快適な登山道を登ると20分ほどで妙見様への道を左へ見送る。 妙見様分岐から平坦な道を50mほど西進すると山頂。熊の仕業だろうか、今にも折れそうな標柱が立っている。 木々の合間より磐梯山背あぶり山を遠望できる。

再び登山道へ 赤松の目立つ登山道 カタクリの名残咲き
再び登山道へ 赤松の目立つ登山道 カタクリの名残咲き
麓山神社方面からの道と出合う 小休止に丁度いい枯れた倒木 クロモジの目立つ登山道
麓山神社方面からの道と出合う 小休止に丁度いい枯れた倒木 クロモジの目立つ登山道
背あぶり山を望む 妙見様への道を左に見送る 山頂
背あぶり山を望む 妙見様への道を左に見送る 山頂
標柱と三等三角点 北青木団地方面 磐梯山を望む
標柱と三等三角点 北青木団地方面 磐梯山を望む


麓山神社コースと小田山コースの出合いまで戻り、麓山神社コースを下る。途中、地図にはない麓山神社への分岐道があるので入る。 3分ほど東進すると麓山神社が見えてくる。小さな社殿の痛みが目立つ。プレハブの中は御神体だろうか。 麓山神社から正式な参道を下る。5分ほどで赤い鳥居。さらに10分ほど下ると 明光寺林道と出合う。 出合い地点からさらに北側に続く登山道を下り、子どもの森を目指す。 子どもの森を経由しないで小田山山頂に戻る場合や北青木団地方面に下る場合は、ここで登山道に入らず林道を南進するのもいいだろう。

麓山神社コースを下る 背あぶり山が近くに見える 麓山神社への分岐道
麓山神社コースを下る 背あぶり山が近くに見える 麓山神社への分岐道
麓山神社が見えてくる 麓山神社 麓山神社の鳥居(振り返って)
麓山神社が見えてくる 麓山神社 麓山神社の鳥居(振り返って)
麓山神社参道(振り返って) 林道と交錯 林道と交錯(振り返って)
麓山神社参道(振り返って) 林道と交錯 林道と交錯(振り返って)


明光寺林道出合いから20分ほどで、子どもの森近くの青木山登山口に出る。ここから子どもの森の中を散策して車道を小田山公園入口まで戻る。 体力と時間に余裕があれば、スキーゲレンデ斜面の遊歩道を上って戻ってもいいだろう。 広場の中央には放射線のモニタリングポストが設置されている。子どもの森は炊事場がありキャンプも楽しめるのでファミリーにもお勧め。

子どもの森への登山道 登山口が見えてくる 青木山登山口(振り返って)
子どもの森への登山道 登山口が見えてくる 青木山登山口(振り返って)
子どもの森を経由して戻る 池、キャンプ場、炊事場 子どもの森(広場、ゲレンデ)
子どもの森を経由して戻る 池、キャンプ場、炊事場 子どもの森(広場、ゲレンデ)

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